アイナ・ジ・エンド、主演映画「キリエのうた」主題歌を初披露 生歌に松村北斗、広瀬すずらうっとり

映画
2023年07月13日
「キリエのうた」前列左から)江⼝洋介、⿊⽊華、アイナ・ジ・エンド、松村北⽃、広瀬すず、吉瀬美智⼦ 後列左から)粗品、北村有起哉、⼤塚愛、奥菜恵、浅⽥美代⼦、岩井俊⼆監督

映画「キリエのうた」(10月13日(金)全国公開)の完成報告イベントが7月11日(火)に開催され、アイナ・ジ・エンド、松村北斗(SixTONES)、黒木華、広瀬すず、粗品(霜降り明星)、大塚愛、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉、岩井俊二監督が登壇した。

本作の主人公は、路上のミュージシャン。圧倒的歌唱力の持ち主、アイナ・ジ・エンド(以下、アイナ)が抜擢され、本作で初主演にして自ら歌う詞と曲を書き下ろしている。さらに、松村北斗、黒木華、広瀬すずらが共演し、物語を彩っていく。

「キリエのうた」

このたび開催された完成報告イベントに、アイナ、松村、黒木、広瀬らが登壇。まず、アイナが「この日を迎えられてすごくすごくうれしいです。初めての経験で右も左も分からない中、岩井さんを筆頭に皆さんに助けてもらって、やり切ることができたなと思っています。楽しいこともうれしいことも、生きているから味わえるんだろうなって。命を燃やしていけるような歌を、精いっぱい真心込めて作れたので、今日届いていたらすごいうれしいです。(映画を)見てくださってありがとうございます」と。

続いて、松村が「この作品は人と話せば話すほど、どんどん好きになる作品だなと感じているので、今日は時間が許す限り、この作品についてたくさんみんなで話していけたらなと思います」、黒木が「今日こうしてこんなに豪華なキャストの皆さんと完成をご報告できることをすごくうれしく思います」、広瀬が「この岩井組の作品に参加させていただけてとてもうれしく思います。今日は短い間ですがよろしくお願いいたします」とあいさつした。

「キリエのうた」

また、このイベントには新たなキャストとして出演が発表された粗品、大塚愛、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉も登壇。江口は「岩井さんの作品では『スワロウテイル』をやらせてもらいまして、久々にまた、岩井さんの新たな切ない音楽映画が出来上がりました」、吉瀬は「念願の岩井組に参加できて、このような作品に携われたことを光栄に思っています。宣伝も頑張りたいと思います」と語った。

奥菜は「本当に久々に岩井監督とご一緒させていただいて、作品の一部になれたことを大変うれしく思っております」、浅田は「暑い中ようこそいらっしゃいました。岩井俊二ワールド満載の映画だと思います。皆さんに見ていただきたいと思います。よろしくお願いします」、大塚は「大好きな岩井監督の作品にようやく関われたということでとてもうれしいです」と。

「キリエのうた」

北村も「こんな晴れやかな会にお招きいただき本当に光栄に思っております。ささやかですが、すてきなひとときになればと思っております」と。そして岩井監督は「結構長い撮影期間と仕上げの時間で、丸一年以上ずっとこの映画をこねくり回し続けて、今日やっと皆さんにお披露目することができまして、ほっとしております」と語った。

アイナはこの面々について「正直そうそうたる皆さんを目の前にすると覇気がすごくて、さっき階段の隅っこで呼吸を整えないと出てこれないぐらい緊張していました」と語りつつ、主人公役に抜擢されたことに関して「私は“新生クソアイドル”としてBiSHというものを始めて、楽器を持たないパンクバンドをやっていました。本当に音楽が大好きで、ロックンロール一辺倒みたいな人だったんですけど、そんな私を岩井さんが見つけて拾ってくださって。本当に夢みたい、でも夢で終わらせちゃいけないんだなと。広瀬すずちゃんと松村北斗さんがいつも近くにいてくださったので、お芝居でもリードしてもらって、何とかやり遂げられたなと思っています。本当にすてきな経験をさせていただきました」と。

「キリエのうた」

岩井作品の大ファンだという松村は「初めて映画が“面白いものかもしれない”と気づいたのが、岩井さんの『リップヴァンウィンクルの花嫁』で、そこから岩井さんの映画ばかり見ていた時代がありました。なので日々自分を取り込みながら目の前で(岩井作品が)作られていくというのは本当に刺激的でしたし、この仕事を続ける上でとか関係なく、人生にとってとんでもない思い出の一つですね」と熱く語った。

一方、これまでにも岩井作品に出演してきた黒木は「岩井さんの作品に出るとき、結構先生という役割が多くて。なので勝手につながりを感じてしまいましたし、私は松村さん、アイナさんとは大阪編でしか一緒ではなかったんですけど、完成したものを見てこの人たちの人生に少しでも関われてすごく幸せだなと思いました」と。そして、広瀬は「岩井組ってこんな感じだったなと思ったのが、北海道のロケのときに岩井さんが自らカメラを持っていたんです。携帯の光で右手に照明、左手にカメラという姿を見て、手作り感がすごいなと。でも、こういうふうに一瞬一瞬“今だ!”というときに撮られるので、ライブ感があって楽しかったです」と撮影の裏側を明かした。

「キリエのうた」

さらに、本イベントで初解禁された主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」をkyrie(アイナ)がAcoustic short ver.でライブパフォーマンス。客席に座り、観客と共にアイナの歌唱を堪能したキャスト陣は、歌い終えたアイナにスタンディングオベーションを贈った。松村は「劇中で、実は生歌を聞く機会があまり多くなかったんですけど、ただワンシーン、隣で聞いていて衝撃を受けたことがあって。そのときのことを思い出して、そこからまた本編を思い出して。この歌声によってこの作品の芯ができているなとあらためて思いました」と。

黒木も「初めて聞いたので、(聞き終わった)今もドキドキしているぐらいで。作品を見てもアイナさんが魂を削って、その削りかすがすごくキラキラして見えていたんですけど、生で聞くとわあ…って」と感激。広瀬は「アイナちゃんはお芝居も含め、周りの環境であったり、景色、温度とかも全部吸収して表現される方なので、また現場のときとは違う声と魂を見られてすごくうれしかったです」と絶賛。アイナは「今日、人様の前で初めて(この曲を)歌ったんですよ。よかった…」とほっとした様子だった。

「キリエのうた」

作品情報

「キリエのうた」
2023年10月13日(金)全国公開

原作・脚本・監督:岩井俊二
企画・プロデュース:紀伊宗之(『孤狼の血』シリーズ『シン・仮面ライダー』『リボルバー・リリー』他)
出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華 / 広瀬すず
制作:ロックウェルアイズ
配給:東映

公式HP:https://kyrie-movie.com/

©2023 Kyrie Film Band

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