堺雅人、『VIVANT』の撮影は「本当に“生き物として”ぶつかっているような感覚」

ドラマ
2023年07月23日

『VIVANT』

日曜劇場『VIVANT』(TBS系 毎週日曜 午後9時)の第2話(7月23日(日)放送/79分スペシャル)を前に、主演の堺雅人のインタビューが到着した。

本作は、『半沢直樹』をはじめ数々の大ヒットドラマを世に送り出してきた福澤克雄が原作・演出を手掛ける最新作。主演の堺のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司という全員主役級、日曜劇場史上最も豪華な主要キャスト陣をはじめ、総勢42人の豪華出演者が発表されている。

7月16日放送の第1話では、堺演じる大手商社「丸菱商事」の社員・乃木憂助が、所属部署で起きた誤送金事件の損失130億円を回収するため、中央アジアの「バルカ共和国」へ。そこで乃木はCIAの友人・サム(Martin Starr)から得た情報を基に、金の受取人・アル=ザイール(Erkhembayar Ganbold)にたどり着くも、追い詰められたザイールは自爆。

爆破事件の容疑者となり現地の警察に追われる乃木は、阿部演じる公安刑事・野崎守に助けられ、さらに二階堂演じる医師・柚木薫と出会い、共になんとか日本大使館に逃げ込むことに成功する、というスリリングな展開が息つく暇もなくスピーディーに描かれた。さらに、ラストシーンには、二宮和也がバルカ共和国の草原で現地の衣装を身にまとい、現地の言葉を話す青年としてサプライズ出演した。

続く第2話は、79分スペシャルで放送。野崎の助けで日本大使館へとたどり着いた乃木と薫。しかしいつまでも、止まっているわけにはいかない乃木は、130億円を取り返すべく動き出す。また、野崎はザイールの残した「ヴィヴァン」という言葉に引っかかっていた。そして、明かされる「ヴィヴァン」の謎に驚がくする一同。「ヴィヴァン」をめぐる物語がついに動き出す。

◆堺さんが演じる乃木憂助とは、いったいどんな人物なのでしょうか?

乃木は丸菱商事エネルギー事業部の課長というエリートサラリーマンなのですが、取引で契約金の誤送金トラブルがあり、そのお金を取り戻すためにバルカ共和国に向かいます。でも、そこで世界中を巻き込む大きな渦に巻き込まれてしまう、そんな男です。
初めて台本を読んだときは、とてもチャレンジングな役をいただいたなと思いました。しかも、同じ画面に自分が2人映るなんて(笑)。役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました。

◆物語の原作も兼ねる福澤克雄監督とのエピソードをお聞かせください。

日曜劇場『南極大陸』からご一緒させていただいている福澤監督は、本気でぶつかれば、いくらでも受け止めてくれる方で、毎回刺激をいただいています。
監督は頭で考えただけの芝居を嫌うので、体でぶつかり、心で動いて、本当の感情が出ないといけません。
今回の台本を読んで、深い愛情と大きな課題を感じました。撮影では本当に“生き物として”ぶつかっているような感覚でした。自分の芝居のもう1つ大きなものを求められている感じがして。深く腹から出る声というか、腹から出る感情を求められているという感覚ですね。
それは画面にもにじみ出ていると思います。

◆モンゴルでの撮影はいかがでしたか?

モンゴルには約2か月間滞在しましたが、僕にとっては夢のような時間でした。
20年ほど前に一人旅で赴いたこともあり、大好きな国です。今回は首都のウランバートルだけではなく、ゴビ砂漠にも行けましたし、観光ではなかなか行けないような場所にも行けました。
2か月間生活することで、旅行者の視点ではなく、そこに生活する者の視点で、モンゴルという国を体感できたことが、モンゴルに強い憧れを持っていた自分としては、とても充実した毎日でした。
しかも、野崎守役の阿部寛さん、柚木薫役の二階堂ふみさんをはじめ、本当に素晴らしいキャストの皆さんと毎日お芝居ができる、それが俳優として何より幸せでした。
ただ、モンゴルには日本からの直行便の本数が少ないので、モンゴルへ向かうにも一苦労で、それに、ホテルからロケ地への移動も、舗装されていない道を車で数時間かけて進むという厳しいものでした。もうアトラクションのように揺れ続けます。でも、慣れるとその中でも眠れるんですよ(笑)。

◆モンゴル生活のエピソードを教えてください。

ラクダにも乗れたのも、今回のロケでうれしかったことの一つです。かわいかったですね。ラクダも人間みたいに一頭一頭、本当に顔が違うんです。丸顔のラクダもいて、とても個性的。怒るとツバを吐いてくるんです(笑)。
一頭をかわいがると、別のラクダがつまらなそうな顔をして。ラクダも嫉妬するんですね(笑)。
モンゴルの遊牧民の生活は、動物の中に人間がいるような感覚です。僕らも生き物であって、その輪の中で一緒にお肉をいただいたり、乳をいただいたりして、生きているということを深く実感しました。ラクダ、馬、ヤギ、羊も大事な共演者です。
また、モンゴルは日照時間が長く、毎日、日の入と日の出を見るという貴重な体験もしました。見渡す限りの地平線に、太陽が昇ってから沈むところまで見られるんです。「なんて生物としてちゃんとした毎日なんだろう」と思いました。

◆視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

第1話をご覧いただき、本当にありがとうございます。
“世界に通用する作品をつくりたい”というのが、福澤監督の思いです。「世界中の皆さんに、日本の文化、日本の俳優、日本のドラマはこんなに面白いんだと思ってもらえるドラマにしたい」という言葉を最初にいただきました。
そして、それに向けて、キャスト・スタッフ全員がワンシーン、ワンカットに全ての力をギュッと詰め込んで作ってきた作品です。
毎週日曜日、ハラハラドキドキの時間を過ごしていただけたらと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

番組情報

日曜劇場『VIVANT』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分
第2話(7月23日放送)は79分スペシャル

※「Paravi」「U-NEXT」での配信あり

<キャスト>
堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ
竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂
井上順/林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤
檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし
小日向文世、キムラ緑子
松坂桃李/役所広司

<スタッフ>
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
原作・演出:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽:千住明
製作著作:TBS

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
公式Twitter:@TBS_VIVANT
公式Instagram:@tbs_vivant

©TBS

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