テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優&女優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第62回は現在公開中の映画「交換ウソ日記」に出演している齊藤なぎささんが登場です。
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」齊藤なぎさ
◆もともと原作の大ファンだったそうですね。
はい。原作はSNSで話題になった作品なんですが、私は話題になる前からのファンなんです。発売されてすぐにたまたま本屋さんで手に取って読んだら、ハマってしまって。出演が決まったときはとても驚きました。お母さんも私が原作のファンだと知っていたので、「好きだった作品だよね!?」と実家にある本の写真を撮って送ってくれました(笑)。
◆今回、演じられる林優子はどんなキャラクターですか?
明るくてオシャレな女の子です。私自身は決して明るい性格ではないので、撮影期間中は私生活から明るく過ごすことを心掛けていました。地声も低い方なので、あえて1トーン高くしてしゃべることも意識していましたね。家に一人でいるときも、気を抜くと顔が暗くなってしまうので(笑)、あえて明るい声で独り言を言ったりしていました。オシャレという点でいうと、私も優子ちゃんを見習ってアクセサリーを着けて撮影現場に行っていたんですが、それは毎朝の準備が大変ですぐにやめてしまいました…。
◆逆に、ご自身と優子の共通点はありますか?
周りの人から「純粋だね」とか「天真爛漫だね」と言っていただくこともあるので、そういう部分は似ているのかなと思います。あと、さっきすぐにやめたと言いましたが、オシャレすること自体は好きなんです(笑)。そこも似ているところかなと思います。
◆撮影で印象に残っているシーンはありますか?
みんなで富士急ハイランドに行くシーンです。私は学生時代に修学旅行などの学校行事をあまり経験できなかったので、新鮮ですごく楽しかったです。あと、球技大会のシーンも。私は運動神経がものすごく悪いんですが、そんな私がバスケで2回もシュートを決められたんです! 10代のうちに学園ものに出て学生役を演じてみたいと思っていたので、制服を着て学校で撮影できたこと自体がうれしかったです。
◆劇中には胸キュンシーンもたくさんありますが、演じてみていかがでしたか? また、齊藤さんが一番キュンとしたシーンも教えてください。
私が演じたシーンだと、相手の目を見て告白するのはすごく緊張しました。好きなシーンは希美(桜田ひより)が瀬戸山(高橋文哉)にお団子の髪をポンポンされるシーン。昔から少女漫画で読んでいて、頭ポンポンは憧れのシチュエーションなんです! 頭をなでてくれるような、優しいお兄ちゃんタイプの男性が好きなのですごくすてきなシーンだなと思いました。
◆共演者の皆さんとのエピソードも教えてください。
皆さんすごく優しくて面白い方ばかりで楽しかったんですが、中でも希美役の桜田ひよりちゃんと、江里乃役の茅島みずきちゃんと3人でいる時間がすごく楽しかったです。私たちは3人とも、素の性格がそれぞれ全く違っていて。私は結構おっちょこちょいなんですが、撮影中みずきちゃんのお弁当のふたにお茶をぶちまけてしまったことがあって。でもみずきちゃんは笑って許してくれて、ひよりがテキパキ拭いてくれて、優しいな~! って(笑)。2人とは撮影が終わった今も仲良しで、旅行に行ったり、頻繁に会って話を聞いてもらったりしています。
◆本作は希美の“ウソ”から始まる物語ですが、齊藤さん自身のウソにまつわるエピソードを教えてください。
15~6歳くらいの頃、お母さんにウソをついて一人で名古屋まで行ったことがあります。どうしてもひつまぶしが食べたかったんですよね(笑)。その時はバレなくて、2年後くらいに自分から「実はあの時、名古屋に行ってたんだよ」と明かしました。でも、ウソはつくのもつかれるのも好きではないので、普段はあまり言わないように心掛けています。人のウソを見破るのは得意だと思います。しぐさとかで「この人、ウソついてるな」って分かるので。人狼とかも得意です!
◆では“交換日記”にまつわるエピソードはありますか?
小学6年生から中1~2くらいまで、実際に交換日記をしていました。クラスの仲のいい友達ともしていたし、バスケ部の女の子としたことも。女子校だったのでカッコいい女の子が人気で、私もその子に憧れていたんです。どうしても交換日記がしたいけど、直接「やろう」って声をかける勇気がなくて。その子の靴箱に交換日記を書いて入れてみたんですよ。そしたら、なんと次の日に返事が返ってきて! そこからしばらく続きました。
◆すごい経験ですね。今作は=LOVEを卒業してから一作目の作品になりますが、一人での活動は慣れましたか?
これまではどんなときも横を見ればメンバーがいたので、一人になったさみしさはあります。でも、出演が決まったときに「おめでとう」と連絡をもらって。メンバーが見ていてくれるから頑張ろう! という気持ちになりました。私もみんなの活躍を応援しています。
◆アイドル時代と今とで、お仕事に対する向き合い方は変わりましたか?
それは昔も今も変わっていません。何でも一生懸命全力で、一つ一つのことに責任感を持って向き合いたいと思って活動しています。お仕事は絶対に休まないぞ! という精神力で乗り越えています。
◆今後女優業を続けていく上で、ここは誰にも負けないと思う強みはありますか?
言い方が難しいのですが、私は情緒不安定な女の子を演じるのが得意なんです。自分自身がどちらかというと情緒不安定なので(笑)。そこは自分の強みかなと思います。あと、SNSが得意です! ファンの方もSNSを通して熱く応援してくれていますし、発信力は負けないんじゃないかと思います。
◆SNSでエゴサをすることも?
結構しますね。でも、よくないコメントを見ると情緒不安定になってしまうので(笑)、すてきなコメントだけ見るようにしています。
◆大事なことですね。「情緒不安定」以外で、ご自身はどんな性格だと思いますか?
周りからはよく「落ち着きがない」とか「変」とか、「仲良くなったら面白い」などと言われます。「変」というのは特に母と姉から(笑)。自分では気づいてなかったんですが、私、発言も動きも考え方も変らしいんです(笑)。お母さんたちはお仕事しているときの私を見て「普段の面白さの5%も出せてないよ! 隠してるでしょ?」って言ってくるんですけど、そんな変なところを見せてプラスになるとも思えないし…隠した方がいいですよね(笑)。
◆変な部分も見せていくことで、演技の幅が広がる可能性も…? では最後に、あらためて映画の見どころを教えてください。
原作の魅力がしっかりと表現された映画になっていると思います。とにかくキュンとするシーンが多くて、心臓が持たないかもしれません(笑)。“交換日記”という題材もちょっとレトロで、年上の方にも懐かしい気持ちで見ていただけると思いますし、若い方には逆に新鮮で刺さるんじゃないかとも思います。私個人としては、=LOVE卒業後一発目の作品になるので、アイドルのときより成長した私を見てもらえたらうれしいです。たくさん見に行っていただいて、SNSでたくさん感想をつぶやいてくださいね!
PROFILE
●さいとう・なぎさ…2003年7月6日生まれ。神奈川県出身。AB型。主な出演作はドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』『明日、私は誰かのカノジョ』など、現在『めざましテレビ』(フジテレビ系)の「イマドキ」コーナーにリポーターとして出演中。
作品情報
「交換ウソ日記」
現在公開中
原作:櫻いいよ「交換ウソ日記」(スターツ出版文庫)
出演:高橋文哉、桜田ひより
茅島みずき、曽田陵介、齊藤なぎさ/板垣瑞生
監督:竹村謙太郎
脚本:吉川菜美
製作:「交換ウソ日記」製作委員会
配給:松竹株式会社
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/koukan-usonikki/
公式Twitter:@koukan_usonikki
公式Instagram:@koukan_usonikki
公式TikTok:@koukan_usonikki
©2023「交換ウソ日記」製作委員会
●photo/中村 功 text/井上明日香 hair&make/梅下早絵 stying/大山諒子