薮宏太、初の本格時代劇で“クラクラ”!? 「自分の知らない自分を発見しています」 舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」製作発表記者会見

エンタメ総合
2023年08月08日
左から)齋藤雅文、美村里江、大竹しのぶ、薮宏太、風間杜夫

大竹しのぶが主演を務める舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」の製作発表記者会見が行われ、大竹しのぶ、薮宏太、美村里江、風間杜夫、演出の齋藤雅文が登壇した。

開港間もない幕末の横浜を舞台に、遊女・亀遊の死をめぐり嘘と真実が交錯する様子を個性豊かな登場人物とともに描いた本作。主人公の芸者・お園を演じる大竹は、「この作品を自分がやる段になって、ちゃんと戯曲を読んだダメな者でございまして(笑)。(坂東)玉三郎さんの歌舞伎も見させていただいて、すごい戯曲だなと。いい戯曲は何十年も前に書かれても、今にも通ずる問題をきちんと描いているんだなと感じました」と作品に魅了された様子。「ただ問題は、私が芸者という今までやったことのない役で、三味線という今まで興味を持ったことのないものにイチから挑戦しているということで(笑)。でもそれも、楽しく稽古しています」と新たな挑戦に臨んでいる心境を明かした。

通訳として働く実直な青年・藤吉を演じる薮は「本格的な和物というか時代劇の作品は初めてなので、稽古場で毎日勉強させていただいています。自分なりの藤吉を精いっぱい演じさせていただきます」とあいさつ。藤吉は遊女の亀遊(美村里江)と恋仲になる役どころ。「亀遊が身請けされてしまうシーンで、藤吉は外国のお客様に通訳をするのですが。昨日稽古場でそのシーンをやったとき、亀遊さんがすごく寂しそうで、でも少し怒りも混ざっているかのような眼光で僕を見つめてくるんですよ。でも、藤吉は何もできない…。初めて稽古が終わった後、その場でクラクラしてしまいました。緊張感と、何もできないもどかしさと、この恋を成就させることができない…といういろんな感情が入り混じってしまって。そこまで自分が考えながら、藤吉が激動の時代の中で成就しない気持ちをとらえているんだなと。自分も知らない自分を発見することができました」と未知の感覚への驚きを語った。

左から)大竹しのぶ、薮宏太

大竹と薮は初共演。互いの印象について薮が「最初はすごく緊張していたんですけど、物腰柔らかくいつもニコニコと接していただいています。しのぶさんもこの作品は初めてということで『薮君も初めてなんだよね』って仲間みたいな。僕は(大竹にとって)大後輩なんですけど、同じ目線でいてくださるんです」と語ると、大竹も「すごく素直な若者で。今の“クラっとした”話を聞いて、『いいぞ』と(笑)。『もっとクラクラしろ』って思いました(笑)」と独特なエールを送った。

本作の稽古に入るに当たって、稽古用の浴衣を用意したという薮。「恥ずかしながら、稽古用の浴衣を持っていなかったんです。調べたら家の近くに戦後すぐにできたような呉服屋さんがありまして。お店の方に『舞台の稽古用に買いに来たんです』と言ったら、『若い方が呉服屋に来る機会がなかなかないから、君みたいな若い人が浴衣を着て稽古に臨むってことだけでうれしい』ってご主人がすごく喜んでくださったんです。帯はいい物を提供してくださったんですけど…。少しお安くしてくれました(笑)」とすてきなエピソードも披露した。

薮宏太

公演情報

舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」
2023年9月2日(土)~9月26日(火)東京・新橋演舞場

作:有吉佐和子 演出:齋藤雅文
出演:大竹しのぶ、薮宏太(Hey! Say! JUMP)、美村里江、山口馬木也、前川泰之、徳井優、風間杜夫ほか

松竹 公演情報ページ:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202309_enbujo/

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