『怖い絵本 夏のイッキ見!』(Eテレ 8月14日(月)午前0時45分~1時48分/日曜深夜)で、板垣李光人がナビゲーターを務めることが分かった。
『怖い絵本』は、朗読・アニメ・ドラマが一体となった作品。人気作家が実力派の画家とタッグを組み、身近に潜む背筋も凍る恐ろしい話や得体のしれない不思議な話を書き下ろした絵本をアニメ化する。
2020年11月にシーズン1として3作が放送されて以来、これまでに18作品が放送。さまざまな俳優たちが絵本を朗読、そして絵本の世界とリンクした不思議なドラマを演じ、恐怖の世界へといざなってくれた。今回は夏の夜にぴったりな選りすぐりの作品6本を一挙再放送。
板垣李光人出演・朗読の「かっぱ」。遠野では、川岸で足跡を見つけることがある。猿の足跡にも似ているが、小さな人間の手の跡にも見える。それは、河童の足跡である。他の土地と違い、遠野の河童の顔は赤い。ある時、馬に水を浴びさせていたら河童が馬にとりついた。河童は馬を淵に引きずり込もうとしたが、逆に厩(うまや)の前まで引きずられてしまい、かいば桶をかぶって隠れた。やがてある家の娘が子を生んだ。それは…。
趣里出演・朗読の「かがみのなか」。「もしかがみのなかにだれかをみかけたら そのだれかもきっとあなたをみつけている」、日常生活にある鏡。鏡の中の世界は本当にこちらの世界を反射して映しているだけなのか。映っている自分は本当に自分なのか。ある日少女が鏡を見ていると、映った分身に引きずり込まれてしまう。
三吉彩花出演・朗読の「くうきにんげん」。誰にも気づかれず、世界中にたくさんいるという、目に見えない魔物、くうきにんげん。普通の人間に襲いかかって、空気に変えてしまうという。今あなたの背後にもくうきにんげんが忍び寄っている。そう、本の中の主人公は、実は絵本を読んでいる読者自身だった。
矢本悠馬出演・朗読の「夜の神社の森のなか」。少年たちが神社で遊んでいるとうちわのようなものを見つけた。その夜、花火の約束に遅れたケンジは、道で妖怪たちに出会う。「あなた、もしや大天狗様のうちわをお持ちではないですか?」妖怪たちに連れられケンジは森の中に入っていく。森で出会ったのは、さまざまな異形の妖怪たちで…。
北香那出演・朗読の「きつね、きつね、きつねがとおる」。はやく大きくなりたい女の子。花嫁行列も、大道芸も、お祭りも、塀の向こうのきれいなお庭も、背伸びしても全然見えない。子供には何も見えない、と不満を漏らす少女が、両親と出かけたある夏の夜、暗闇の先から近づいてくる炎に気づく。逢魔が時に繰り広げられた怪しく奇妙な光景とは。
石橋静河出演・朗読の「かえりみち」。「ねえ見えるでしょ? ほら、あそこ」学校からの帰り道、空にはキリンや恐竜やマンモスがうごめいている。校門に立つ女性が、旗を振ったら、かえりみちの世界のスタートだ。何気ない道がいつの間にか断崖絶壁に。子どもの頃には見えていた、果てしない世界へ。
『怖い絵本 夏のイッキ見!』のナビゲーターを務める板垣は「私も『かっぱ』の回で演じさせていただきましたが、絵本とドラマパートが組み合わさるとどんな感じになるのか、それぞれの回で雰囲気が全く違います。今回一挙放送となる6作品も、それぞれのバランス、朗読のニュアンスなどが6人6様で面白いです」と。
さらに「深夜0時45分、お部屋をぜひ暗くして、視覚と聴覚とで絵本の世界を楽しんでいただければなと思います」とアピールした。板垣のコメント全文は以下掲載。
板垣李光人コメント
怖い話は好きです。中学の国語の先生が、いわゆる「見える」人で、いろいろ怖い話をしてくれたのは、ドラマや映画を観るのとは違って、話だけなので想像が膨らんで楽しく、良い思い出になっています。『怖い絵本』は、私も「かっぱ」の回で演じさせていただきましたが、絵本とドラマパートが組み合わさるとどんな感じになるのか、それぞれの回で雰囲気が全く違います。今回一挙放送となる6作品も、それぞれのバランス、朗読のニュアンスなどが6人6様で面白いです。
個人的には鏡が小さいときから怖かったんです。実家の洗面所の鏡の前に立つと、なにかが後ろにいる気がして。「かがみのなか」は、まさにそういう自分の実体験的なことも思い出させてくれて怖かったですね。今回、6作品一気にご覧いただけますが、深夜0時45分、お部屋をぜひ暗くして、視覚と聴覚とで絵本の世界を楽しんでいただければなと思います。
番組情報
『怖い絵本 夏のイッキ見!』
Eテレ
2023年8月14日(月)午前0時~1時48分(日曜深夜)/6本一挙放送
イッキ見!ナビゲーター:板垣李光人
出演:「かっぱ」板垣李光人、「かがみのなか」趣里、「くうきにんげん」三吉彩花、「夜の神社の森のなか」矢本悠馬、「きつね、きつね、きつねがとおる」北香那、「かえりみち」石橋静河
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