10月11日(水)から音楽情報バラエティ『週刊ナイナイミュージック』(フジテレビ系 毎週水曜 午後11時~11時40分)がスタート。番組MCを務めるナインティナインが取材会に出席し、収録の感想や意気込みなどを語った。
番組のコンセプトは、“架空の音楽雑誌”。矢部浩之が“編集長”、岡村隆史が“記者”となり、「週刊ナイナイミュージック」編集部から最新の音楽情報、アーティスト情報など、さまざまなエンターテインメントをめぐるトレンドや知られざる音楽業界の裏側を紹介していく。
◆初めての収録を終えての感想をお願いします。
矢部:最近の曲はあまり知らないのですが、思ったよりも自由に楽しくやらせていただいていただきました。若いアーティストの方とはあまり接点がないので新鮮です。
岡村:音楽を聴く時間も昔より少なくなり、子供が聴くような曲ばかりが家で流れる中、アーティストの方とお話ができて、曲が聴けるというのはうれしいです。
◆音楽番組のオファーが来たときの印象はいかがでしたか?
矢部:なんで? ってマネージャーさんに言いました(笑)。
岡村:我々の世代は『夜のヒットスタジオ』など、バラエティ番組、音楽番組をテレビにかじりついて見ていました。自分たちが楽しみにしていた音楽番組のような番組にできたらと思っています。
矢部:僕たちが小さいころに見ていたころの音楽番組は、芸能界! 華やか! という印象ですよね。
岡村:出ている方たちも楽しそうでしたし、踊ったりもしていましたよね。そういう、アーティストの方たちが楽しんでいただけるような番組になればいいなと思います。
矢部:この番組はアーティストの方とフリートークをするようなざっくりとしたイメージなので、縛られず自由に話せましたし、僕たちは好きなことをしゃべらせていただきました。番組で最近の言葉なんかも教えてくれるので、それはすごく助かります。
岡村:ファンの方にもそれぞれ名前があるんですね。「ファン」じゃないねんな、と。
矢部:「推し活」という言葉も普通に使われていますけど、こっちはまだ追いつけてないので(笑)。「推し」とは何か、などいろいろ教えてもらいました。
◆今後共演してみたいアーティストの方はいらっしゃいますか?
矢部:小さいころからサザンオールスターズさんが大好きなので、サザンオールスターズさん。もし出演していただけるとなると緊張はしますが、そのときは聞きたいこと全部聞こうと思います(笑)。
岡村:ありがたいことにいろいろなアーティストの方とお仕事をさせていただきましたが、僕は矢沢永吉さんですね。どんな人なのかなと。一度焼き肉屋さんでご一緒していたみたいなんですけど、そのときは気づかなかったので、しっかりお話してみたいなと思います。
◆フジテレビでは『FNS歌謡祭』などの音楽番組もありますが、『週刊ナイナイミュージック』をきっかけにそういった音楽番組と連動されたりするのでしょうか?
岡村:もしこの番組でアーティストの方と仲良くなれたら、野外ライブなんかもできたらいいですよね。
矢部:そうなったら我々いらないですよね(笑)。
岡村:進行だけやらせていただいて。フジテレビは「お台場冒険王」のような夏のイベントもあるので、そういうところで何かステージができるくらい大きくなるといいなと思います。
◆お二人がコンビで冠番組を持たれるのは久々ですが、うれしさや新鮮さなど、心境はいかがでしょうか?
矢部:音楽番組のMCと聞いて、当たり前のように自分は進行だと思っていたんですけど、役割が逆なんですよ。岡村さんがカンペを見て進行しているのがすごく新鮮です。ちょっと緊張してるな、と思います(笑)。
岡村:進めていくときに、どこを見たらいいのか分からなくて(笑)。カメラ見るんですかね!? どこ見たらいいんですかね!? ってスタッフさんにも確認しました(笑)。
矢部:芸歴30年オーバーのタレントの悩み違うでそれ(笑)。
岡村:ちょっと目線パニックになったんですよね(笑)。不安ですよやっぱり。でも、遅咲きですけど、マスター・オブ・セレモニー、進行というところで評価していってもらいたいなと。「司会もできるんだ」とこの番組を通じて知っていただきたいです。
矢部:だいぶ遅咲きですけど…(笑)。
岡村:今までそういう役回りがこなかったものですから。台本を見ても「岡村」の部分がほとんどなかったですし、あっても「岡村 にぎやかしで」と書いているくらい。今回進行をやらせていただけることになったので、頑張って、いろいろなことにつなげていけたらいいなと思います。「好きな司会者」とか。
矢部:今から!?(笑)
岡村:ビッグチャンスですから。そういうのに入ったこともないですし、司会者と思われていないので(笑)。意外とできるんじゃないかと思っていただけるように、見せていきたいと思います。
◆最近の音楽はあまり知らないということでしたが、知らない方がゲストでいらっしゃったときは事前に調べたりされますか? それともあえて真っさらな状態で臨まれるのでしょうか。
矢部:打ち合わせの前にネットで最低限は見て、本番ではあまり知らないふりをします(笑)。
岡村:私も全く一緒で。まずネットでどういう活動をされてきたか、人物、人となりなどを全部見ます。あと、こんなこと前までなかったんですけど、楽屋にスピーカーを持ち込んで、ずっとゲストの方の曲を流しています。楽屋にスピーカーを持ち込んでメークする人なんか大嫌いだったんですよ(笑)。「本番前になんやねん、集中せえよ」と思っていたのですが、今は普通に流しています(笑)。ある程度の曲は事前に聴くようにしていますね。僕は知らないふりはしていないですが、知らない体でVTRがおりてくるんです(笑)。
矢部:僕たちがあまり知らない設定で作られているんですよね。なのでそのときの良き方向に進んでいこうかなと思っています。
◆今まで触れてこなかった方の音楽に触れられて、お二人だからこそのゲストの掘り方や、視聴者の方に楽しんでいただけそうだなと思うところはありますか?
矢部:本来こっちがゲストの方に合わせないといけないのに、アーティストの方が合わせてくれているなとすごく感じます。ちゃんとおじさんとしてしっかり見てくれているなと(笑)。そこが面白くなればいいなと思います。それでアーティストの方の新しい一面が見えたり。ボーカルの方が中心にしゃべるバンドが多いと思いますが、ギターの方だったり、他の方の新しいキャラクターが出たりするところはファンの方にも喜んでいただけると思います。
岡村:ライブをやるとき、「盛り上がってるかー!」って言うじゃないですか。大阪でいう“いきり立つ”というか(笑)。いきり立っていないところをなんとか引き出そうと思っています。ライブで見たときはアーティストの方ってカッコいいですけど、そうではない一面、「こんな一面あんねや!」と思えるようなところを引っ張り出せたらと。司会者として、メンバー全員にしっかりしゃべっていただくということを心掛けています。
矢部:みんなに聞いてあげるのはもちろん素晴らしいことだと思いますが、仲違いさせようとするんですよ(笑)。「けんかは?」とか。仲良いですって言われているのに「本当はあるでしょ」って言ったりね。それで結局アーティストの方がこっちに合わせてくれて。
岡村:僕の肌感でねばったらいけそうだなと思ったんです(笑)。もしかしたらしつこいなと思われたかもしれないですけど(笑)。
矢部:もしかしたら追い込まれてうそついてるかもしれない(笑)。それは元も子もないなと思って。
岡村:でも、うそでもテレビで流れたら真実ですから。
矢部:うそやそれは(笑)。
岡村:最近は音楽をしっかり聴くという渋い番組が多いと思うので、アーティストの方の「この人こんなにおしゃべりすんねや」っていう新しい一面を見て、また好きになってもらって曲を聴いていただいて。それでナイナイさんも応援しようかと思ってもらえたらありがたいなと思います(笑)。
◆視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
矢部:アーティストのファンの方もそうでない方も、明るく楽しく、夜に力を抜いて見られる音楽番組になればいいなと思っております。ぜひご覧ください。
岡村:あらためて音楽っていいなというふうに思っていただけたら…。
矢部:ミュージシャン目線!?(笑) それアーティストが言うやつやで(笑)。
岡村:アーティストの方の世界観も潰さずに、でもその中で面白いな、お笑いっていいなと思ってもらえるように、“音楽バラエティ”として見て、聴いていただけたらいいなと思います。好きな司会者ランキングも上げていきたいなと思いますのでよろしくお願いします(笑)。
番組情報
『週刊ナイナイミュージック』
フジテレビ系
2023年10月11日(水)スタート
毎週水曜 午後11時~11時40分
MC:ナインティナイン(矢部浩之・岡村隆史)
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