アンタッチャブルがタイで大繁殖した動物の実態を調査 なぜ駆除ではなく共生を選ぶのか『アンタッチャブるTV』

バラエティ
2023年10月03日
『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』左から)山崎弘也、柴田英嗣 ©カンテレ

10月3日(火)の『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』(カンテレ・フジテレビ系 毎週火曜 午後9時~9時54分)にて、新企画「ワールドアニマルツアー」を放送。日本から飛行機で約6時間、ほほ笑みの国・タイで大繁殖して問題になっているという動物たちの実態を、アンタッチャブルの2人が徹底調査した。

バンコクから北に150キロのロッブリー。そこはまさに猿に支配された街で、大繁殖した無数の猿が街中を占拠していた。目にしたのは、人よりも猿の方が多い通り。それを目当てに訪れる観光客の姿もあった。猿の種類は、全て東南アジア一帯に生息する「カニクイザル」。かつては森の住人だったが、都市開発が進んですみかを失うと、街へ流入。今では1万頭が住み着いているという。

観光客が大喜びの一方、家や店から物を盗られる被害もあり、建物の入口や窓は鉄柵でガード。この状況にスタジオゲストの波瑠は「猿が増えると、人間の方がおりに入ることになるんだ…」と皮肉な実態に複雑な表情を浮かべた。

『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』©カンテレ

ここまで猿たちが増えてしまったのには、仏教国・タイならでは事情が。教えの根底には「殺生をしない」という考え方があるうえ、「猿は神の使い」としてあがめられているため安易に駆除ができず、街で共に暮らすことを目標に掲げて行動しているのだ。

スタッフから猿たちについての調査報告を受けたアンタッチャブルの2人は、ひとまず腹ごしらえ。屋台が生活に根付いているバンコクで、現地のテッパン鶏肉料理「タイ風つくね」(1本12バーツ=約50円)で小腹を満たすと、いざ動物の大繁殖スポットへ。

訪れたのはバンコク中心地にあるラーマ9世公園。市民の憩いの場だというのに、「日本の公園では絶対に見られない」「ぐずる子供が言うことを聞く公園」「世界第2位の巨大生物」などと、園内に数百匹もいるという謎の生物“ヒヤ”に関するレビューが乱れ飛んでいた。

『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』©カンテレ

目撃情報が多い水辺を探索していると、早速、生き物博士・柴田英嗣の目が光る。「えっ!? デカすぎてネッシーみたい!」山崎弘也も「何あれ! 恐竜!?」と謎の生物に仰天…。ヒヤの正体は巨大な「ミズオオトカゲ」。鋭い爪でさまざまな動物を捕食する爬虫類で、“ブラックデビル”の異名を持ち、世界最大のコモドドラゴンに次ぐ大きさのオオトカゲだ。

尻尾で人がたたかれてケガをしたり、養殖エビを食べられる業者も出たりするなど多数の被害があるものの、絶滅保護種で駆除できず大繁殖してしまったとのこと。そこで当局は、捕獲して他の場所にリリースするという活動を展開。2人は困っている人々のため、タイ国家直属“ミズオオトカゲバスターズ”の捕獲作戦に同行した。

防護用手袋を着けて潜入したのは、仕掛けておいたわながある水辺。しかし、それを見た山崎は「わなって、大きい鉄格子的なものじゃないんですか?」と困惑。それもそのはず、巨大なミズオオトカゲを捕まえるという仕掛けは、ひもとゴム、エサのみとシンプル…。

「令和5年のわなじゃないよ」と柴田も驚くが、ハンターは「トカゲを傷つけないように捕獲しないといけないんだ」と説明。街にあふれる猿への対応と同じく、ここにも命あるものを大切に扱うタイの国民性が表れていた。

わなの特性上、完全に丸出し状態で捕まっているミズオオトカゲに対し、果敢に挑む柴田。巨大な尻尾を押さえている間に、ハンターたちが慣れた手つきで後ろ手にひもで縛り、尻尾を輪っか状にクルリ。

スッキリコンパクトになった巨大生物を、山崎と2人で慎重に車の荷台へ運び、傷つけることなく捕獲終了。まさに“ミズオオトカゲファースト”なスタイルの作戦は見事成功し、大繁殖してしまった生き物とタイの人々との共生に一役買ったアンタッチャブルだった。

『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』©カンテレ

番組情報

『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』
カンテレ・フジテレビ系
毎週火曜 午後9時~9時54分

MC:アンタッチャブル(山崎弘也、柴田英嗣)

©カンテレ