鈴木亮平さん主演の日曜劇場『下剋上球児』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)の第4話(11月5日放送)を前に、椿谷真倫役を演じる伊藤あさひさんにインタビュー。現場の様子や第4話の見どころなどを聞きました。
本作は高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画され、登場する人物・学校・団体名・あらすじは全てフィクションとなる。
いよいよ甲子園予選1回戦の日がやってくる第4話。越山高校の相手は、昨年夏の大会を一回戦で敗退した多気高校。監督の横田(生瀬勝久)を隠れみのに副部長として指揮を執ることになった南雲(鈴木亮平)は、この大会を最後に教師を辞めると決意してベンチ入りしていた。エースの翔(中沢元紀)をはじめ、久我原(橘優輝)、楡(生田俊平)ら1年生の活躍もあり越山ペースの展開となる。
◆伊藤さん演じる椿谷といえば、第2話のヘッドスライディングが本当に痛そうでした。伊藤さん自身は野球経験者だと思うので、わざと初心者に見せるようになると思うのですが、そのあたりはどのように演じていますか?
今まで経験者役しかやったことがなかったので、逆にどうやってやればいいんだろうといろいろと考えました。わざと自分で利き手とは逆の左打ちとか左投げの動画を自分で撮って、それを真似したりしました。あとは、どういうふうに最初やってたのかなとか、野球初心者の子たちもオーディションの頃からいたので、その子たちの動きを見るようにしてました。
◆最終的にキャプテンになる役柄なので、ここからうまくなっていくところも見どころかなと思うのですが、いかがでしょうか?
今絶賛キャプテンになってからの撮影も進んでいるのですが、かなりの成長スピードです(笑)。椿谷なりに相当の努力をしたんだろうなという背景を自分でつけて、何とか皆をまとめて引っ張っていけるような存在になれたらと意識しています。
◆以前、他のキャストの方にインタビューした際に、役柄と同じく俳優としても成長できる現場だと聞きましたがいかがでしょうか?
監督やプロデューサーさんからもカメラが回ってないときにも集合をかけたりと、声かけてほしいとご指摘いただきました。実は、今まであんまり人を引っ張るような立ち位置にいたことがなくて、戦隊もののときとかはレッドだったので意識の中ではあったのですが、共演者がみんな年上だったりと支えてもらいながらの部分が多かったんです。今回の現場は、そういった面では、みんなの心の支え合いじゃないですけど、そういうふうにならなきゃなとか、思うようになりました。
◆今回、長期間に渡ったオーディションで出演が決まりましたが、合格した時のお気持ちはいかがでしたか?
最初はすごい人数でしたし、当初はすごく自信があったわけではなくて、自分のできる精いっぱいのことをやろうと思って挑みました。とにかく受かりたい!という一心で、オーディション以外でも練習会だったり、実技審査に積極的に参加しました。その頃から誰が受かるか分からないけど本当にみんな一致団結して、野球を通してみんなで1つになれていた感覚がありました。普段のオーディションでは、経験できないものを経験させてもらえました。
◆オーディションの時から親友の兵頭功海さんとの関係性がすてきでしたが、2人で作品について話したりはしましたか?
本当にプライベート含めて一番仲の仲がいい友達ですし、ライバルでもあり親友でもあるので、2人とも残って本当によかったなと思っています。
自分たちのやっぱりステップアップになる作品にしたいという気持ちはもちろん、それ以上にもっと作品をよりいいものにしたいという想いが強かったです。
多分僕らだけじゃなく、みんな思っていることだと思うのですが、特に僕が演じる椿谷の代が1年生の時からを描いているので学年も上がっていきますし、この間は同期6人(中沢元紀、橘優輝、生田俊平、小林虎之助、兵頭)だけのシーンがあり、すごく感慨深いものがありました。
◆同期6人で何か確認したり、役について話すことは多いですか?
そうですね、すごく多いと思います。この6人が多分一番この作品中で成長を見せられる球児だと思うので。1年生のときはこうだったけど、3年生のときはどうなっているのかなという話は頻繁に現場で話すようになっています。