『タモリステーション』「沸騰する地球~2023気候変動が生む負の連鎖~」(テレビ朝日系 午後8時~9時48分)が、12月15日(金)に放送される。
“大谷翔平選手の軌跡”や“富士山噴火”などさまざまな事象を取り上げ、毎回大好評を博しているテレビ朝日の大型特番『タモリステーション』。最新作のテーマは「気候変動」。“地球沸騰化の時代”が到来したといわれる今、番組では気候変動が引き起こす負の連鎖を総力取材。
その震撼の内容に触れたMC・タモリが「今、地球が危ない」と警鐘を鳴らした。気候変動の原因といわれる地球温暖化は今、どのくらい進んでいるのか。
番組では冒頭、1880年以降の世界の平均気温を視覚的に表したNASA制作の映像を公開。なんと過去140年間で地球の平均気温が1度以上、上昇していることが明らかに。専門家によると、このままいくと2040年には1.5度上昇を記録することが予測され、しかも2度上昇してしまった場合、地球は取り返しのつかない状況になりうると分かり、タモリもがくぜんとする。
今回は、山火事と地球温暖化の深いつながりにスポットを当てる。カナダ屈指の観光地ケロウナで起きた山火事を大規模化させた異常気象とは。なんと、山火事が眠れるウイルスを呼び覚まし、未知の感染症のリスクをもたらす…!? 温暖化を元凶とする恐ろしい連鎖に目を向ける。
また、火災発生から4か月、市街地が丸ごと焼失したハワイ・マウイ島の古都ラハイナにテレビ朝日のカメラが潜入。この大規模火災にも、気候変動が大きく関わっていたことが判明。壮絶な取材から浮かび上がってきた真実とは。
さらに、今ヨーロッパで起きている、“干ばつ”と“大雨”の二極化に注目。原因は偏西風の蛇行だとされているが、いったいどういうメカニズムなのか。そして、この偏西風の蛇行は、日本にも多大な被害をもたらす可能性が。日本にとって深刻な打撃となりうる、その影響とは。
富士山噴火をテーマにした前回の放送では、マグマ再現実験が話題を呼んだが、今回もスタジオで2つの実験を展開。“偏西風の蛇行はどのように起きるのか”“ハリケーンがどのようにできるのか”を実験により可視化。「面白い! 実験をやると理解が深まる」と、タモリもそのメカニズムに感心する。
このほか、冬の異常気象“ドカ雪”の原因のひとつ、“線状降雪帯”もクローズアップ。決死の観測作業に同行取材した貴重な映像も公開する。
さらに、日本列島で相次ぐ異変も考えていく。今年、記録的な猛暑や豪雨に見舞われた日本。実は、日本近海の海水温の上昇率は世界平均の2倍。そんな海の異常が気象はもちろん、生物にも大きく影響を与えており、北海道でブリの漁獲量が急増するなど異変が続出している。
それらは巡り巡って、陸の生物にも連鎖。現在、各地でクマの出没が相次いでいるが、暖冬のため今年は冬眠入りが遅れる可能性が。番組では今、日本を襲う前代未聞の危機を深掘りしていく。
収録を終えたタモリは「気候変動の仕組みがだいぶ分かりましたね。これまで地球温暖化のニュースはさまざま目にしてきましたが、それらの“点”が、この『タモリステーション』で“線”になってつながりました」と、今回の内容に衝撃を受けたことを告白。
普段の生活でも「すし店で季節感を味わえなくなりましたね。以前は季節ごとに旬のうまいネタを食べさせてくれたのですが、今は、もう全然違いますよ。ネタの季節と産地がめちゃくちゃになっています」と温暖化をひしひしと実感していたと語る。
「転換点から先は、もはや人間が何をしようが引き返すことができない状況になりうるんです。そのポイントが間近に迫っているということが、一番怖いですね。本当に“今、地球が危ない”…。ぜひこの番組をご覧になって、次の世代のことを少しでも考えて行動していただきたいですね」と、視聴者に向けて呼びかけた。
番組情報
『タモリステーション』「沸騰する地球~2023気候変動が生む負の連鎖~」
テレビ朝日系
2023年12月15日(金)午後8時~9時48分
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