日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系 2024年1月14日(日)スタート 毎週日曜 午後9時~9時54分/初回は25分拡大)の制作発表会見が行われ、主演の西島秀俊をはじめ、芦田愛菜、宮沢氷魚、新木優子、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、津田寛治、満島真之介、玉山鉄二、石田ゆり子が登壇した。
本作は天才指揮者だったが“ある事件”で家族も音楽も失った父親・夏目俊平(西島)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくヒューマンドラマ。
東京音楽大学シンフォニーオーケストラより、番組特別編成されたオーケストラによって番組テーマが演奏される中、西島をはじめとする出演者たちが役衣装で登場。番組テーマを初めて聞いたという西島は「非常に感動しました」とニッコリ。さらに、指揮を務めた米津俊広さんについても「米津先生に丁寧に教えていただいて、先生の指揮もしっかり見れました」と。芦田も「生のオーケストラをなかなか耳にすることがないので、今日お聞きできてうれしかったです」と感想を語った。
本作で指揮者(マエストロ)を演じる西島。実際に演じてみての感想を問われると「俊平はオーケストラを導くというよりは、オーケストラと一緒に音楽を作っていく考えの人。そして、誰よりも音楽を楽しんでいるというキャラクターで少しポンコツなところも。どこかチャーミングな先生たちのキャラクターを俊平に入れさせていただいています」と俊平のキャラクター作りについて明かした。
また、演奏するのが大変そうな楽器を問われ、オーケストラの奏者として参加するキャストたちの大変さを語りつつ「バイオリン」と答えると、昨年9月から練習しているというコンサートマスターでバイオリン奏者の近藤益夫を演じる津田が「58歳、毎日練習を頑張っているんですが、全然上達しない。5歳ぐらいからやっても遅いと言われる世界なのに…」と苦戦しながら挑んでいることを明かした。
一方、高校生の谷崎天音を演じる當真はバイオリン経験者。「最初にバイオリンに触ったのが、3~4歳ぐらいなんですけど、ここにいる皆さんほど上手じゃないというか…」と謙遜しつつ、「バイオリンの役をもらった時は、自分ができることが役に生かせるということがすごくうれしかったですし、より頑張ろうと思いました」と語った。
ファゴット奏者の古谷悟史を演じる玉山は、大河ドラマの撮影期間から練習していたと語り、津田から「ちょんまげの状態でファゴットやっていたの?」と聞かれると「さすがにそれはないですけど」とツッコミ。さらに、楽譜で手元を隠そうとしていることも明かした。
フルート奏者の倉科瑠李を演じる新木は中学生の時に吹奏楽部に所属。「友達のフルートを吹いていたり、ちょっと触った経験はありましたが、当時はやりたくても難しい楽器というイメージがあった」と語り、「撮影のときに手が顔に近いので、いくら当て振りでもある程度押さえてられていないとごまかせないという楽器でもあったので、すごくファゴットがうらやましいです」と玉山をうらやむひと幕も。
また、芦田もバイオリンに挑戦していることが明かされ、「私も皆さんと同じぐらいの時から練習をしていて。バイオリンは初めてで、本当に難しくて、何回も『もう無理』と投げ出したくなることもあるんですけど、響ちゃんの軸としてあると思うので頑張ってやっています」と語った。
ティンパニー奏者の内村菜々を演じる久間田は「ティンパニーは撮影でも面を絶対に叩かないといけないので、どうしてもごまかしが利かないので、一番バレやすくて…。撮影の時もリアルに演じている菜々ちゃんみたいな気持ちになるというか、一人で恥をかくときも」と裏話を明かした。
画家で、西島演じる俊平の妻・志帆を演じる石田はどの楽器に挑戦したいか問われ、「チェロ」と答えると、チェロ奏者の羽野蓮を演じる佐藤が「チェロも(顔の)横に手があるので隠せないので、ごまかせないです。普段音楽をやっているんですけど、全く関係のない楽器なので、イチから教わって頑張っています」と語った。
また撮影の裏話について西島が「台本上ではポンコツな父親としっかり者の娘という設定だったんですけど、皆さんのイメージと違って意外に芦田さんってポンコツな人なので(笑)。ただの似た者親子がけんかしているようになっていて、それは現場で起こるケミストリーというか、人が演じるってこういうことなんだなと思って面白いです」と語ると、芦田が「否めないです」と語り、実際に採用されたポンコツな一面を明かす場面も。
トランペット奏者で森大輝を演じる宮沢は芦田とのシーンに触れ、「僕と芦田さんが並ぶときに、身長差があるので、カメラの位置が今まで見たことないぐらい高い位置から狙わないと2人が映らなかったりして、いろんな工夫をしている」と明かした。
またイベントが成人の日に行われたことから、石田、西島から新成人に向けて言葉が贈られるひと幕も。また新成人と同世代の芦田は「言霊ってあるような気がしていて、口に出すとやる気も出たり、かなえなきゃという気持ちが強くなったりして、そういうことがあるなと思いますし、それを無責任に言うだけでなくて、その言葉に責任を持って進んでいけるようになるのが大人だと思うので、お2人の言葉を胸に刻んで20歳になれるように頑張ります」と。
さらに、謎の男・鏑木晃一を演じる満島は20歳で俳優業を目指したきっかけとなったエピソードを明かしつつ、「若い時の経験とか、自分で決めたことをやり遂げるというのは大事なことだと思うので、僕も言霊を大事にしているので、ひと言だけ言わせてください」と西島に近寄り「このドラマ大ヒットします!」と宣言した。
最後に西島が「このドラマは一人ではなかなか乗り越えられない傷を人がつながることで一緒に乗り越えていくドラマです。見るときっと明日からも頑張ろう、みんなでやれば頑張れるという力を与えてくれるんじゃないかと思っています。小さなお子さんから、大人まで楽しく見られると思うので、ぜひたくさんの方に見ていただいて、人を信じることだったり、自分自身を信じることだったり、未来を信じることを感じ取っていただけたら、こんなに幸せなことはありません。どうか楽しみにしていてください」とアピールし、イベントを締めくくった。
番組情報
日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』
TBS系
2024年1月14日(日)スタート
毎週日曜 午後9時~9時54分※初回は25分拡大
<キャスト>
西島秀俊、芦田愛菜、宮沢氷魚、新木優子、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、大西利空
石田ゆり子/淵上泰史、津田寛治、満島真之介、玉山鉄二、西田敏行
<スタッフ>
製作著作:TBS
脚本:大島里美
音楽:菅野祐悟
撮影監督:神田創
音楽監修:広上淳一(東京音楽大学)
全面協力:東京音楽大学
企画プロデュース:東仲恵吾
プロデュース:益田千愛
演出:坪井敏雄、富田和成、石井康晴、元井桃
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/
公式X(旧Twitter):@maestro_tbs
公式Instagram:maestro_tbs
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