『厨房のありす』(日本テレビ系 2024年1月21日(日)スタート 毎週日曜 午後10時30分~11時25分)の記者会見が行われ、主演の門脇麦をはじめ、永瀬廉、前田敦子、木村多江、大森南朋が役衣装姿で登壇した。
本作は、門脇麦×永瀬廉×大森南朋が繰り広げる新時代のハートフル・ミステリー。「もっと要領よく、うまく、生きていけたらいいのに」。みんながそんな想いを抱えながら明るくお互いの凸凹を埋め合い、支え合い、あったかい言葉とごはんで絆を結ぶ物語。
門脇演じるありすが営む料理店「ありすのお勝手」のセット内で記者会見がスタート。門脇は「撮影が始まって約1か月。日々、作品とありすと他のキャストの方たちが、愛情と真心込めて撮影をしております。放送まであと少し。楽しみにしていただけたら」とあいさつ。
自閉スペクトラム症の天才料理人という役柄を演じる門脇。役作りについて「科学式のせりふ量が膨大で、日々せりふに追われています。今まで大体1日前かその日の朝にせりふを覚えていたのですが、さすがにそれでは追いつかなくて、初めて3日前ぐらいから覚えています」と明かすと、一同「えー!」と仰天。
門脇は「3日前のせりふをやるじゃないですか。でも今日は今日でせりふが大変で。だから現場にいる限りは今日のせりふをやっているんですけど、3日後のせりふも同時進行でやらなきゃいけないという、脳みそが爆発しそうになります。初めてセットで撮影した時、化学式をバーってしゃべるシーンがあったんですけど、鼻血が出ちゃって…」とハプニングを告白。
これに大森が「台本を最初もらって読んだ時、麦ちゃんのせりふ量に、他人事だけどぞっとした」と語ると、門脇が「最初『行けるでしょ』と思っていたのですが、説明せりふなので頭に入っても口と体になじんでいないと、パンって飛ぶと一切出てこなくなっちゃうんですよ。3秒前には完璧にスラスラ言っていたのに、感情の流れで入っていないので、全部真っ白になってしまうので、日々格闘しています」と語った。
永瀬は「そういう長いせりふを言う前って、僕であったら緊張したりするんですよ。けど、麦ちゃんはテストではかんだりするんですけど、本番になると一切かまなくなって、麦ちゃんのすごさを感じます」と門脇を絶賛するも、「麦ちゃん」のイントネーションが“永瀬弁”になっており、大森にツッコまれていた。
住み込みバイトを希望する倖生を演じる永瀬は「急に住み込みバイトとして来て、どういう目的や気持ちで、ここに来たのか徐々に明かされていくので、そこが倖生としては大きい見どころになっていくので、最後まで考察しつつ、楽しみつつ、倖生という役についても考えていただけたらうれしい」と。門脇が「いろいろなミステリーの話になって、『え、そうなの!』『本当に!?』みたいな感じになったので、見てくださる方も最終話に向けてどんどんそういうことが増えてくるんじゃないかなと思います」とミステリー要素について言及すると、永瀬は「(倖生は)いろいろ過去に抱えていますからね」とニヤリ。
一方、ありすの父親で有機化学を教えるゲイの大学教授・心護を演じる大森について、前田が「優しさが前面に出ていて、靴下がポイントですよね」と語ると、大森は赤色の靴下を記者たちに見せながら「ファッションにも注目してほしい」と明かした。
ありすの幼なじみで元ヤンの和紗を演じる前田は「『ありすのお勝手』に来てくれる皆さんに、ありすの良さを伝えていく架け橋みたいな役割はちょっと背負わせてもらっている」とホール担当以外の役割も明かし「私の役はミステリー要素ゼロ。三ツ沢家全体がすごく明るくて、やっていて思うのは、みんなありすのことが大好き。ありすの大ファンの家族がありすの周りにわちゃわちゃと登場するので、そこの部分はちょっと安心して見てもらえればうれしい」と語った。
五條製薬のCEOの娘で、創薬化学者の蒔子を演じる木村は「私はこの温かい感じとまた全然違って、皆さんはすごくすてきな温かいご飯を食べているんですけど、こちらはフォアグラにワイン、ヒレステーキにワインといったすごい食事を食べてるようなお家で。そういう、全然違う世界に生きてるような私たちが、どういうふうにこちらと関わっていくのか、そして、またそれがどうミステリーにつながっていくのか。ほのぼのとドラマが進みますが、ミステリー要素もありますから、見落とさずに拾ってほしい」と語った。
そんな木村は「ありすのお勝手」に初めて来たといい、「こんなふうになっているんだ」と驚き。門脇が突然立ち上がり、セット内にあったありす専用の小窓について「ここからお客さんの顔色を見て、『くまがあるから、この栄養素が足りないからこのご飯にしよう』と小窓があるんです」と明かすと、永瀬が「これは、麦ちゃんの身長のサイズなんですか?」と質問。門脇は「ポスター撮りの時に私の目の高さと幅を測って作ってくださったんです。とても工夫されていて、スタッフの方たちの愛情が詰め込まれているんです」と語り、ありすが好きなウサギがありすの持ち物や「ありすのお勝手」内などいたるところに盛り込まれていることも明かした。
1月21日放送の第1話の見どころについて、門脇は「登場人物が初めて登場するので、それぞれのキャラクターの魅力や、ありすの特性だったりとか、そういうのも見どころの1つになるんじゃないかと思います」と。一方の永瀬は「角煮ですね。それがおいしそうで。だから、角煮だけ見ていただけたら」とおどけると、大森からツッコまれ笑顔を見せた。
門脇からセット裏に入り浸っていることを暴露された永瀬は「俺、そろそろ楽屋をセット裏にしてくださいって言っているんですけど、いつしてくれるんだろうって思ってます(笑)。それぐらい撮影を頑張るための楽しみでもありますし、元気もらっています」と。第1話で登場する角煮はシーンで食べることが多かったと言い、「俺、基本的に胃腸が弱くて、お肉とかすぐ胃もたれしちゃうんですけど、本当においしくて、めちゃくちゃこだわってちゃんと作ってくださっていたから、たくさん食べられました。その日は晩御飯いらなかったです」と明かした。
門脇と永瀬は本作が初共演。門脇について永瀬が「優しいし、僕の目線に立って話してくれるから話しかけやすいというか。2人のシーンとかも、何げない『今日、天気いいっすね』というたわいもない会話を話しかけやすい人。この現場にいる方はそういう方が多いんですけど、いい意味で気を使わずしゃべりかけられるので、現場を楽しく進めるというのがある中ですごくありがたいですし、助けられています」と感謝。
門脇は「廉君のボケにもうちょっとちゃんとツッコめるようになりたいんですよね。廉君のボケ、本当にボケているのか分からないんです」と明かし、大森も「分からないよね。すっとした顔で言うから」と同調。「廉君に合っているツッコミをあと2か月ぐらいで鍛えていきたい」と門脇が意気込むと、永瀬は「そこは本当にお願いします。確かに分かりづらいかもなと思っていて。今ボケなのか本当なのか分かってないなという時は大体みんな無視するので、そのたびに心がすり減っている」と。「ちゃんと言った方がいいんですね」(門脇)、「むしろ気を使って言わないようにしてた」(大森)という2人に、永瀬が「今の話を聞くと、めんどくさいやつって認定されてますよね」と落ち込むと、門脇がすかさず「大丈夫です。そのままフリーダムに生きてください。周りが支えます」と力強く励ました。
忘れられない食事や料理について問われると、永瀬と木村は「塩むすび」、門脇は「初めて家族に作ったご飯」、前田は「船の上で食べる刺し身」と回答。大森は「僕は小学生ぐらいの頃に、夜ご飯の後におなかがすくと母親がただ小麦粉を焼いたやつを作ってくれて。それに七味をかけて小学生にどんだけ辛いものを食べさせるんだっていうのが印象に残っています」と明かした。
最後に、永瀬が「この作品には個性の強いキャラクターがたくさん出てきて、僕自身はその周りの人々に振り回されつつ、その中でおいしい料理であったり、見ていてちょっとクスっとくるような軽快なやりとり、そして、少し前まではいとおしい時間が流れてたのに、急に雲行きが怪しいぞというミステリーが出てきます。1人1人がかわいらしくて、いとおしいキャラクターたちですので、物語を通じて、それぞれの人物がどのように成長、変化していくのか、ミステリーの部分も考えつつ、作品を楽しんでいただけたらなと思います」と。
門脇は「昨今、カテゴライズが進んでいき、いろんなことが分極化していく中、不器用な愛すべき登場人物たちが、人を理解しようと努力すること、他者と向き合い、寄り添い合い、支え合い、生きていくことっていう、そういうことで頭と心をいっぱい使っている人たちがたくさん出てくるドラマです。人と人が関わっていくことは、そういう日々の1つ1つの努力の積み重ねなんだなって、演じている私自身がすごく痛感しています。そういうハートフルなところと、ミステリー好きな人にはたまらないミステリーが隠されていますので、そこのギャップ。そして、おいしいご飯もたくさん出てきますので、ほっこり、そしてハラハラしつつ、おいしいご飯を好きな人と食べたいなと、そういうふうに思っていただけるドラマになるよう、キャストスタッフ一同、日々毎日一生懸命撮影してまいりますので、楽しんでいただけたらいいなと思います」とアピールし、会見を締めくくった。
番組情報
日曜ドラマ『厨房のありす』
日本テレビ系
2024年1月21日(日)スタート
毎週日曜 午後10時30分~11時25分
<キャスト>
門脇麦、永瀬廉、前田敦子、大東駿介、大友花恋、前原瑞樹、阿南敦子
北大路欣也(特別出演)/橘優輝、堀野内智、伊藤麻実子、金澤美穂、新井郁
皆川猿時、萩原聖人/木村多江、大森南朋
脚本:玉田真也
音楽:横山克
演出:佐久間紀佳、鈴木勇馬、瀬野尾一
プロデューサー:鈴間広枝、諸田景子、松山雅則
チーフプロデューサー:三上絵里子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
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