岸井ゆきの「最期まで生きること、今を生きていることを感じてもらえたら」『お別れホスピタル』麻生祐未、小野花梨、古田新太らも出演

ドラマ
2024年01月15日
『お別れホスピタル』©NHK

2月3日(土)スタートの土曜ドラマ『お別れホスピタル』(NHK総合 毎週土曜 午後10時~10時49分)より、岸井ゆきの、松山ケンイチのコメントが到着。さらに新たな出演者、メインビジュアルが解禁された。

高齢化が進行し、がんが国民病と化した現在の日本。7割以上の人が病院で最期を迎える。そんな病院の中でも、末期がんなど重度の医療ケアが必要な人や、在宅の望めない人を受け入れるのが療養病棟。そこはまさに医療のセーフティーネットだ。

本作は「透明なゆりかご」の原作者、沖田×華が、療養病棟を舞台に描く傑作コミック「お別れホスピタル」をドラマ化。死の一番そばにある病院で繰り広げられる、壮絶で、けれど愛にあふれた人間ドラマを送る。

ある街の病院にある療養病棟。そこは、余命数か月と判断される人や、病状に加え認知症などで日常生活が困難な人がたどり着く場所。その最前線に立つ看護師、辺見歩(岸井ゆきの)は、意思表示の難しい患者のわずかな変化も見逃さず、そこでの日々が最善であるよう努める。

非常勤で一般病棟からやってきた医師、広野誠二(松山ケンイチ)も戸惑いながら、辺見とともに患者や、その家族の事情に巻き込まれ、関わっていく。ただ苦痛を取り除くだけでなく、その人らしい「限りある生のかたち」を求めて日々奮闘する。そして、訪れた最期から、その人なりに「生き切った命」を見届ける証人となる。

患者や、その家族、そして彼らと関わる医師や看護師の葛藤や、怒りや、悲しみや、小さな喜びや、笑顔や素顔の先にあるドラマを通して、「死を迎える」ことと、「生きる」ことの意味を問いかける。それは、私たちの未来への一筋の光につながっていく。

このたび主演・辺見歩役の岸井ゆきの、医師・広野誠二役の松山ケンイチに続き、新たな出演者が発表された。「みさき総合病院」療養病棟 医療チームには、内田慈、仙道敦子、長村航希、円井わん、山本裕子、国広富之。辺見の家族には、麻生祐未、小野花梨。さらに患者とその家族として、古田新太、きたろう、丘みつ子、松金よね子、白川和子、小林勝也、根岸季衣、木村祐一、大後寿々花、鷲尾真知子、田村泰二郎、筒井真理子、樫山文枝、木野花、高橋惠子、泉ピン子らが出演。

療養病棟の医療スタッフや患者、その家族らが、看護師の辺見を日々起こる出来事に巻き込んでいくことに。その中で、辺見は医師の広野とともに、それぞれが「生きていく」ことを受け止めていく。

岸井ゆきの コメント
『お別れホスピタル』岸井ゆきの©NHK

台本で読んでいるときと、実際に患者さんを目の前に演じるのと、感じ方が違うシーンが多くあると感じています。それは自分でもこの患者さんに対してこんなふうに思っていたのか、と思うこともあったし、相手を見ていて、予想以上に胸が痛くなることもありました。
辺見は、看護師という職業上感情が平坦に見えるときもあると思いますが、いろんな患者さんや看護師、先生がいる中で、みんなを分かろうとしているというか、何かを否定せず、他人を受け止めようとしていると思います。昨日まで笑っていた人が次の日には亡くなっている。病棟では亡くなってからの最期のケアまで担当します。それが仕事だしそこを描くことがこのドラマの重要な部分だと思います。入院したら退院していく人がほとんどいないこの病棟で、最期まで生きること、今を生きていることを感じてもらえたらと思います。

松山ケンイチ コメント
『お別れホスピタル』松山ケンイチ©NHK

このドラマではいろいろな事情を抱える患者さんだけでなく、向き合う看護師側の悩みや抱えている問題なども描かれています。何も問題を抱えていない人はおそらくいないと思います。この作品をきっかけに家族や友人とコミュニケーションを取ることで、少しでも生きづらさみたいなものが解消される可能性があるのではないかなと思います。

番組情報

土曜ドラマ『お別れホスピタル』(全4話)
NHK総合
2024年2月3日(土)スタート
毎週土曜 午後10時~10時49分

原作:沖田×華
脚本:安達奈緒子
音楽:清水靖晃
出演:岸井ゆきの、松山ケンイチ ほか
制作統括:小松昌代(NHK エンタープライズ)、松川博敬(NHK)
演出:柴田岳志、笠浦友愛

©NHK

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