「初主演作は“やってやろう”と思った」小島梨里杏インタビュー「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」で映画初主演

特集・インタビュー
2016年06月27日

桜庭ななみ、土屋太鳳、高月彩良ら若手人気女優が主演を飾ってきた「人狼ゲーム」シリーズの第4弾「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」が、7月2日(土)に公開される。高校生同士の騙し合いや殺し合いがスリリングに展開される同シリーズ最新作で映画初主演を務めるのは、小島梨里杏。『烈車戦隊トッキュウジャー』をはじめ話題作への出演が相次ぐ小島さんが、映画初主演への意気込みやご自身の性格について語ってくれました。

初主演作は「やってやろう」と思いました

小島梨里杏|TV LIFE Webインタビュー

――小島さんは本作で映画初主演を務めていますが、出演が決まったときの感想をお願いします。

単純にすごくうれしかったです。このシリーズを応援してくださっている方々には絶対に期待していただきたいと思ったので、今まで以上のものにしたいなと意気込んでいました。

――過去3作をご覧になったことは?

あります。すさまじくて、見ていてけっこう苦しかったです。追い詰められると人間ってこうなってしまうんだと思いました。みんな普通のいい子だったのに狂っていってしまって、見ている側も裏切られるような感じがよかったです。苦しさはありましたが、「すごい」「面白い」とも感じたので、私もやってやろうと思いました。

――綾部真弥監督とは、『みんな!エスパーだよ! ~欲望だらけのラブ・ウォーズ~』以来の再タッグですね。

「人狼ゲーム」はその場で起こることを大切にしながら撮影をしました。監督自身がみんなから生まれるものを楽しみにしてくださっているんです。監督は真摯に作品に向き合っていて、小さなことでも一緒に考えてくださいます。だから、私も「こういうことやってみてもいいですか?」って提案したり、実際にやってみたりするのが楽しい現場でした。それに対して監督が「それで行こう」って言ってくださるとうれしいですよね。私だけじゃなく1人ひとりと監督が向き合っている姿を見たので、一緒に作り上げていく感覚はみんなが抱いたと思います。

――高校生たちに殺し合いをさせ、生き残った者には1億円が支払われるという人狼ゲーム。小島さん演じる主人公の朱莉はゲームに反対する正義感がありながらも、周りに同調してしまう弱さもあります。朱莉の魅力はどういったところなのでしょうか?

魅力は普通であることです。こういう状況下に置かれたとき、迷いって絶対出てくると思うんです。投票(多数決で村人を殺す人狼を決める行為。最多数を獲得した人は処刑されてしまう)ですぐに決断できないところだったり、そういう人間的な普通さが彼女の魅力だと思っています。監督もおっしゃっていたのですが、普通であるからこそ一番怯えていたいと思っていました。主役が映画の緊迫感を作ってくというか、見ている方も一番感情移入しやすいポジションにいるので、それを意識するようにしました。だから、投票のシーンもそうですが、撮影期間中はあまりみんなで和気あいあいと仲よくって感じにはならないようにしていました。

「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」

――ブログに「あざができた」とありましたが、ハードな撮影もあったのでしょうか?

それについては触れないでください(笑)。あざについて言うと相馬君役の渡辺佑太朗君がすごく反省し始めるので…。作品をご覧いただけたら分かると思うんですが、佑太朗君と私のシーンで、けっこう動きのあるパートがあるんです。そのシーンが終わった後、痛かったので腰をさすっていたら、佑太朗君から「ごめんね」って言われて。てっきり周りに誰もいないと思っていたので、「わ~見てたの!? こちらこそごめん! 腰が痛いだけで、全然大丈夫だよ」ってごまかしました。それ以来佑太朗君は心配してくれるんですが、私はもともとあざができやすいので佑太朗君のせいじゃないんです…!

――相馬と朱莉の関係性もストーリーの重要なカギを握っています。

誰1人欠けてもこの作品はできないんですが、ゲームの中でも人生でも、朱莉ちゃんにとって相馬君はいなくちゃいけない存在だと思いました。お互い支え合っているんじゃないかなって。そんな2人がこういうゲームをしなきゃいけないのはすごく複雑でした。

――小島さんとみづき役の山谷花純さんは共に特撮経験者で、過去には映画「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」で共演されていますね。

こんなに早く共演できるとは思っていなかったので、素直にうれしかったです。『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で花純ちゃんはお姉ちゃんっぽい役だったので、その印象が強かったんです。今回の現場でもそれをちょっと引きずっていたら、花純ちゃんから「私、年下ですよ」って言われました(笑)。

ゲームなのに号泣してしまいました

小島梨里杏|TV LIFE Webインタビュー

――村人に混ざった人狼を当てていく人狼ゲーム。心理戦を楽しめるカードゲームとして人気を博していますが、実際にプレーされたことはありますか?

ありますが苦手です(笑)。リハーサルのとき、キャスト、スタッフのみんなでやりました。

――プライベートで人狼ゲームをされたことは?

やる機会はあったんですが、そのときは怖くて楽しめませんでした。そんな中、作品のリハでゲームをやったので、最初は人を信じすぎてしまって。大丈夫だと思っていた子に裏切られたりしたので、ショックで1人号泣しちゃったんです。でも、あとから考えたら「ゲームなのにばかみたいだなあ」って思って反省しました(笑)。

――小島さんは信じやすいタイプなのでしょうか?

台本がすんなり入ってきたので、そうなんだと思います(笑)。人から言われることもありますね。人の話を素直に受け入れちゃうところがあるので、「こういう意見もあるのか」って受け止めるだけにして、のみ込まれないように気をつけています。

――今回の初主演もそうですが、近年、小島さんはどんどん活躍の場を広げてらっしゃいますよね。理想の女優像があれば教えてください。

いろんなジャンルのお芝居をやりたいです。映画がすごく好きなので、今回映画に出させていただいたことはすごくうれしいです。でも、映像だけじゃなく舞台もやりたいし、いろんなところで通用する人間になりたい。「この役は小島梨里杏じゃなきゃダメだね」って言われるような役者になりたいです。

――具体的に演じてみたい役、挑戦してみたいジャンルはありますか?

この作品を撮り終えた後はコメディがやりたくなりました。反動ですね、きっと(笑)。朱莉ちゃんは思ったことを言って後悔して…の繰り返しをしている子だったので、あっけらかんとしたドタバタコメディをやってみたいです。

――最後に、これから作品をご覧になる方へメッセージをお願いします。

この作品は、何の罪もない高校生たちが監禁されて殺し合いのゲームを強いられる作品です。自分の命の尊さを知っているからこそ人間の弱みやずる賢さが痛いほど伝わってくるので、自分だったらどうするかを考えてほしいです。私たちが魂を注いで作った作品だからこそ、役職を予想して人狼ゲームも楽しんでいただけたらありがたいです。

 

PROFILE

小島梨里杏|TV LIFE Webインタビュー

小島梨里杏●こじま・りりあ・…1993年12月18日生まれ。東京都出身。
『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日)でトッキュウ3号/ミオ役を演じ注目を集める。現在、ドラマ『朝が来る』(フジテレビ)、ラジオドラマ『ナデシコですから』(ABCラジオ)に出演中。2016年秋放送のドラマ『子連れ信兵衛2』(BSプレミアム)ではヒロインを務める。

オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/riria-kojima/)
オフィシャルブログ(ヤプログ!)(http://yaplog.jp/lp-riria/
オフィシャルツイッタ―(https://twitter.com/lespros_riria


作品情報

「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」

映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」
7月2日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか、全国順次公開。

・STORY
ある日、見知らぬ施設の一室で目を覚ました女子高生の朱莉(小島)。そこには朱莉を含め拉致・監禁された12人の高校生がいて、彼らには“殺し合い”が課せられた。生き残った者には1億円が与えられるという殺戮ゲーム<人狼ゲーム>が始まったのだ。参加メンバーの1人は、以前賭け側としてこのゲームに参加したことを明かした。ゲームを続けながら、殺戮の連鎖から抜け出す方法を模索する朱莉。互いを信じられない中、この牢獄から脱出することはできるのか!?

出演:小島梨里杏、渡辺佑太朗、清水尚弥、岡本夏美、花影香音、篠田諒、金子大地、
小山莉奈、濱正悟、池田和樹、梅村紗瑛/山谷花純

監督:綾部真弥
脚本:川上亮、綾部真弥
原作:川上亮「人狼ゲーム PRISON BREAK」 竹書房刊
企画・配給:AMGエンタテインメント

公式ホームページ http://jinro-game.net/

(C) 2016「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」製作委員会


●photo/中村圭吾 text/金沢優里

 

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