佐々木蔵之介「原作を絵コンテのように思いながら」齋藤飛鳥、高橋恭平と「映画 マイホームヒーロー」&ドラマ撮影を振り返る

映画
2024年02月26日
「映画 マイホームヒーロー」佐々木蔵之介

「映画 マイホームヒーロー」(3月8日(金)全国ロードショー)の「ドラマと映画一気見!イベント」が2月26日(月)に開催され、佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平、青山貴洋監督が登壇した。

「週刊ヤングマガジン」(講談社)で2017年より連載中で、累計発行部数370万部を突破した大ヒットコミック「マイホームヒーロー」が連続ドラマ化&映画化。

2023年10月よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送されたドラマシリーズでは、どこにでもいる普通の父親が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命懸けのだまし合いが繰り広げられた。毎週大ピンチが続くハラハラドキドキの展開に、視聴者からは次の放送を求める声が噴出。大きな話題を呼んだ本作は、衝撃的な結末と共に最終回を迎えた。

ドラマシリーズの余韻も冷めやらぬ中、映画版で描かれるのはドラマの最終回から7年後を舞台にした「完結編」。佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、木村多江、音尾琢真、淵上泰史、神野三鈴ら、原作再現度100%と言われたドラマ版キャスト陣に加えて、津田健次郎、宮世琉弥、板倉俊之(インパルス)、立川談春らが新たに参戦する。

監督は、ドラマシリーズの総監督も務めた青山貴洋。主題歌は、『呪術廻戦』アニメ1期のオープニング曲などで話題を集めたEveが「インソムニア」を書き下ろした。

「映画 マイホームヒーロー」佐々木蔵之介

このたび開催された「ドラマと映画一気見!イベント」に、佐々木、齋藤、高橋、青山監督が登壇。まず佐々木が「今日は2時間ドラマ、舞台あいさつ、映画と、皆さんは5時間半このイベントに参加してくださるということで、学校とか会社とかどうしてはるんやろうってちょっと思っているんですけど(笑)。お集まりいただけて本当にうれしいです。長い時間ですけどたっぷり楽しんでください」とあいさつ。

昨年放送され、話題騒然となったドラマ『マイホームヒーロー』について佐々木は「楽しく拝見していました。でも、なんか客観的に見れなくて。このときは血糊で弁当が大変やったなとか、恭一に殴られているときの倉庫寒かったなとか、外でトイレしていて飛鳥ちゃんに見つかるシーンで実は向かいの家のおばちゃんがずっと俺を見ていたなとか… もういろんなことを思い出しました(笑)」と振り返った。

齋藤は「私は逆に、めちゃくちゃファンみたいな感じで見ていました。皆さんにも見ていただいた通り、ドラマの方では零花ちゃんは本当にのほほんと時々出てくるだけなので。皆さんと同じように、蔵之介さんこんな大変だったんだとか、こんなボロボロになってたんだ…というふうに楽しんでいました」と。

「映画 マイホームヒーロー」齋藤飛鳥

一方、高橋は佐々木に共感し「僕もやっぱり客観的には見れなかったです。銃撃シーンとかめっちゃ寒かったですし、ここはもうちょっとああした方が良かったなとかいっぱいありました。アクションシーンは初めてだったので、こんなだったなと思い返しながら」と語った。

佐々木が「寒いのってさ、俺はめっちゃカイロ貼っていたじゃん。貼ってた?」と聞くと、高橋は貼るカイロを使っておらず「裏ではめっちゃ震えていました。暑すぎません?貼るカイロって。直に貼るとやけどします。なので、振るカイロをポッケに入れていました」と持論を展開。佐々木は「貼るカイロは直貼りじゃないやん!」とツッコんだ。

そんなドラマ全10話を2時間にまとめたスペシャル特別編集版(MBSで2月28日、TBSで3月3日放送)が、今回のイベントで初披露。青山監督は「(まとめるのが)本当に大変で。テレビで2時間見てもらうのって、ものすごく大変なことなんですよね。しかもダイジェストじゃないようにしなきゃいけないなと思い、新たに編集し直しました。蔵之介さんにご協力いただいて、新しく録ったナレーションもいくつかありますし、曲も全部差し替えて映画で使ってる曲を一部使っていたり」と明かした。

また、ドラマ放送時に注目を集めたのが、佐々木演じる鳥栖哲雄。その演技について佐々木は「哲雄はそのときどう思っているんだろう、この先どう展開していくんだろうとか、いろいろ思ったらいつも漫画を読んで立ち返っていて。なので、本当に漫画が引っ張っていってくれました。ドラマのクランクインの日の最初のカットがタバコを投げられるシーンだったんですけど、“どうしてたっけ”と漫画を見たら特殊な格好をしていたので、それをやろうと思って(笑)。できるもんなんやと思ったので寄せられるものは寄せてみようと、原作を絵コンテのように思いながらやっていましたね」と振り返った。

齋藤は、劇中で演じた鳥栖零花と自身の共通点を問われると「私には全く人の感情が分からないですし、本当に何も考えずに生きているタイプなので…(笑)。(佐々木「めちゃくちゃ考えてるやろ。何を言うてんねんセンターが(笑)」)でも、零花ちゃんには鋭さもありますし、すごく真っすぐで自分の中の正義がある子なので、かっこいいな、憧れるなって思いながら演じていました」と。

「映画 マイホームヒーロー」高橋恭平

間島恭一役の高橋は「ドラマの中の恭一は死にかけたり、哲雄に罪着せられたり…いろいろありましたけど、その中で垣間見える素の人間性というか、ぽろっと気を許してしまう瞬間があったりと、ギャップがすごくあるキャラかなと。若いけど上の立場なので、どうやって怖さを出そうかだったり、“半グレ”がどういうものかを知る、というところからではありましたが、そういったことを自分の中で考えていく作業も楽しかったです」と語った。

そして、そんなドラマの7年後を描いているのが「映画 マイホームヒーロー」。演じた際に考えていたことを聞かれると、佐々木は「基本的にはそのときの気持ちでやっています。殴られたり蹴られたりするシーンでは『思いっきりやって』と相手に伝えていて、みんなが思いっきりやってくれたからできたんだと思います。遠慮されてしまうとむしろできなくなってしまうので、そこはお互いが信用して、絶対安全にやりましょうというのをルールに」と。

そんな佐々木について、青山監督は「蔵之介さんはどんどん追い込まれていく中で、目つきがどんどん鋭くなっていって。僕もしゃべりかけるのを再度見計ろうかなと思うときもあるぐらい、すごく入り込まれた感じがあります」と明かした。

また、齋藤は「監督からご指示があったり、その場の空気を見て動くことが多いので、予告にもある涙を流すシーンでも、脚本を呼んだ時点ではあまり泣くことを覚悟していなくて。でも、やっぱり零花ちゃんにとってすごく大事なシーンだったので、いざ当日になってみたらすごくプレッシャーを感じました。期待に応えられるかなっていう心配もありながら、とはいえ私はあまり技術的なことも分からないので、もう思うままにやるしかないなと思って」と。そんな齋藤の演技について、青山監督は「自分も撮っていて泣いちゃったんです。それぐらい、飛鳥ちゃんが思っているよりも伝わる演技だと思います。使ってないテイクもあるんですけど、そのときもずっと涙が止まらなかったです」と絶賛した。

「映画 マイホームヒーロー」青山貴洋監督

高橋は「映画でもアクションシーンがあったんですけど、ドラマでやらせてもらっていた分、少し飲み込みが早かったというのもあるとは思うんですけど、やってみたかったことの一つだったので、すごく楽しかったです。ちなみに、ドラマでは銃を取るシーンでターンみたいな動きをする場面があるんですけど、それがアイドルっぽくなってしまって。殺陣をつけてくれる人に“きれいすぎる”とめっちゃ注意されました」とエピソードを披露し、会場を和ませた。

さらに、イベントでは2月28日に誕生日を迎える高橋へのバースデーサプライズも。劇中のキーアイテムであるオムレツを模したケーキが登場すると、高橋は「ケーキの上にオムレツ!すごいですね!うれしいです… もう本当にすみません、恥ずかしいですね(笑)」と照れ笑いしつつ「今年辰年で僕も辰年なので、竜みたいにかっこよく、強く。恭一も気持ちが強い子ですし、恭一と『マイホームヒーロー』がガンっと行って良い一年になればいいなと思います」と抱負を語った。佐々木も高橋に「本当に昇り竜のようにこれから行ってください」とエールを送り、高橋も間髪入れずに「任せてください!」と手で昇り竜を表現しつつ応えた。

「映画 マイホームヒーロー」高橋恭平

最後に、佐々木が「本日、こんなに長いイベントに参加していただいた皆様こそがヒーローだと思います。これからドラマが放送されて、3月8日に映画が公開と続いていきます。まさにマイホームヒーロー“ズ”の皆さんだと思っていますので、ぜひ応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました」とあいさつし、イベントを締めくくった。

作品情報

「映画 マイホームヒーロー」
2024年3月8日(金)全国ロードショー

佐々木蔵之介
齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子) 、宮世琉弥、板倉俊之(インパルス)
大東駿介、淵上泰史、西垣匠、金子隼也/立川談春、神野三鈴
音尾琢真/津田健次郎、木村多江

主題歌:「インソムニア」Eve(TOY’S FACTORY)
原作・漫画:山川直輝・朝基まさし『マイホームヒーロー』(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:青山貴洋
脚本:船橋勧
音楽:堤博明
制作プロダクション:TBS スパークル C&I エンタテインメント配給:ワーナー・ブラザース映画

『映画公開記念!ドラマ「マイホームヒーロー」スペシャル』
MBS(関西ローカル):2024年2月28日(水)午後8時〜
TBS(関東ローカル):2024年3月3日(日)午後1時30分〜
※その他地域の放送予定は、公式サイト(https://wwws.warnerbros.co.jp/mhh-moviejp/drama_osarai.html)を参照

©2024 映画「マイホームヒーロー」製作委員会

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