永瀬廉が江國香織原作『東京タワー』で恋愛ドラマ初主演 板谷由夏と20歳差の許されざる恋「初挑戦が少しハードめ(笑)」

ドラマ
2024年02月29日
『東京タワー』左から)板谷由夏、永瀬廉 ©テレビ朝日

永瀬廉が、4月20日(土)スタートのオシドラサタデー『東京タワー』(テレビ朝日系 毎週土曜 午後11時~11時30分)で主演を務め、板谷由夏が共演することが分かった。

本作は、「きらきらひかる」「神様のボート」「冷静と情熱のあいだ」など、これまでに数々の作品が映像化され話題を呼んできた直木賞作家・江國香織の伝説の恋愛小説「東京タワー」を連続ドラマ化。2001年に刊行された小説「東京タワー」は、21歳の青年・小島透と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史の美しくも許されない愛を描き大ヒット。2005年には黒木瞳×岡田准一で映画化、2014年には韓国でテレビドラマ化されるなど、各年代において大きなムーブメントを起こしてきた。

今回の連ドラ化では、令和という新しい時代ならではのストーリー、登場人物たちの心の機微を、現代の東京の最旬スポットでのロケーションで描き出し、新たな感動と余韻を届ける。

主人公の医大生・小島透を演じるのは『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』(日本テレビ系)、『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)などのドラマや、「うちの執事が言うことには」(2019年)、「弱虫ペダル」(2020年)、「法廷遊戯」(2023年)といった映画、そしてバラエティ番組に音楽活動と幅広く活躍する永瀬廉。純粋だからこそ愛に溺れていく透のリアルな心の機微、一瞬一秒ごとに揺れ動いていく感情や切なさを、等身大の青年として演じていく。

本作が恋愛ドラマ初主演となる永瀬は「“非日常な”恋愛モノが一発目ということで、実はとても気合が入っています!」と語り「情報解禁のスチールでも分かる通り、刺激的なシーンも多いので、ファンの皆さんには確実に見たことのない僕をお見せすることができると思います」と自信を覗かせている。

本当の愛を知らずにいた透が初めて本気で好きになった詩史。狂おしいほどに彼女を想い、独占したいと願う青年の心は、“現実”という壁に翻弄されながら、どこへ向かっていくのか。国宝級イケメンランキングで殿堂入りするほどの美しさと繊細さを持ち合わせた永瀬が、映画版での岡田准一とはまたひと味違った透を演じ、美しくも許されない珠玉のラブストーリーを紡ぎ上げる。

永瀬演じる透が恋い焦がれる“大人の女性”、浅野詩史を演じるのは板谷由夏。数々のドラマ・映画でその存在感を発揮してきた板谷が、才能あふれる建築家の詩史役を好演。偶然出会った20歳以上年下の透と、激しくも切ない許されざる恋へと落ちていく。夫がいる身でありながら、透からの激しいアプローチに心揺れ、道ならぬ愛へと踏み出してしまう詩史。戸惑いながらも激しく求め合ってしまう、詩史の葛藤を板谷が大人の魅力たっぷりに演じる。

赤く染まる東京タワーを眼前に抱き合う永瀬と板谷の姿が印象的な解禁ビジュアル。東京のランドマークであり、たくさんの恋人たちを見守ってきた東京タワーが、愛し合う2人を優しく照らし出す。

そして本作を語る上で欠かすことができないのが、もう1組の“年の差カップル”。透の友人であり、年上女性との恋愛に強い憧れを抱く大原耕二と、その耕二と許されざる恋に落ちていく人妻の喜美子。透と詩史の恋にも大きな影響を与えていくことになる2人の解禁にも注目だ。

永瀬、板谷、江國によるコメント全文は以下を参照。

永瀬廉 コメント

◆江國香織さん原作の「東京タワー」は、2005年に映画化、韓国でのドラマ化を経て、日本では19年ぶりの映像化です。今回、この作品への出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。

このお話を頂いたとき、同時にどんなストーリーなのかも伺ったのですが、禁断の恋を描いていることにびっくりしました。「東京タワー」はこれまでに何度も映像化されていますが、その時代によって全然描かれ方も違うと思います。今回は“令和版”ということで、原作の世界観を守りつつ、また違った『東京タワー』を演じていけたら、と思いました。

◆原作の「東京タワー」をお読みになった感想は?

僕のイメージでは不倫ってけっこうドロドロしてたりするのかな、って思ったのですが、江國香織さんの「東京タワー」は、読みながら想像する画がとてもきれいに具現化されるんです。そこがこの「東京タワー」という作品の特徴でもあると思うので、やはりその“きれいさ”という部分は大事に作っていけたらと思います。

◆本作で、永瀬さんは初の恋愛ドラマ主演となりますが、新たな挑戦への意気込みは?

いいですよね、初挑戦が少しハードめで(笑)。人は一癖ある部分に燃えるというか、気持ちが乗るのもあると思うんです! そんな“非日常な”恋愛モノが一発目ということで、実はとても気合が入っています!
情報解禁のスチールでも分かる通り、刺激的なシーンも多いので、ファンの皆さんには確実に見たことのない僕をお見せすることができると思いますし、僕自身としてもレベルアップできる作品になるのではないかと思っています。

◆2005年の映画では岡田准一さんが演じられた小島透役を、今回は永瀬さんが演じられますが、役作りはどのようにしたいと思っていますか?

もちろん映画の「東京タワー」も拝見しました! 岡田さんのお尻がきれいだったことと、松本潤さん演じる耕二がお風呂の中で桃を食べてる、っていう物語の本筋以外のところの表現も強烈に印象に残りました(笑)。僕らがやる今回の『東京タワー』では、どんな表現が出てくるんだろう、と楽しみになりましたし、そんな象徴的で印象に残るものを作れたらと思います。
透の役作りの面では、岡田さんが演じられた透を意識しすぎることなく、現場で板谷さんや他の共演者の皆さんと向き合い、どんなお芝居ができるか、自分の中から出てくる透というものを見つけていけたらと思っています。

◆板谷由夏さん演じる浅野詩史と20歳差がありながら、どうしても自分のものにしたいと許されざる恋に夢中になりますが、そうまでさせる大人の女性の魅力とは、どんなところにあると思いますか?

今日初めて板谷さんとお会いして、板谷さんご自身が持っていらっしゃる魅力をさっそく感じました! 僕が透として恋に落ちる、透が惹かれる要素をしっかりと感じることができて、すごく安心しました。
世間から見ると20歳上というのは大人すぎるんですかね、どうなんでしょう? でもだからこそ、重ねている人生経験の違いとか、それ故の余裕とか、そういうものに惹かれるんじゃないかな。年下の男子を無自覚にでも振り回してしまう、その感じが透のような年代からしたら大きな刺激で、もっと追いかけたい、もっと知りたい!って思わせる魅力なんでしょうね。だから、透が詩史に惹かれる気持ちもわかります。

◆永瀬さんにとって東京タワーとはどんな存在ですか?

地方に行った帰りや、仕事終わりの帰り道で目に入ってくる「1日の終わりを感じるもの」ですね。帰りの車の中などで、赤く光る東京タワーを見ると、「あ、今日も1日頑張ったな」って。江國さんの「東京タワー」を読んで、映画も観た後は、それまでよりもちょっと東京タワーの光が切なく見えたりして、たぶんドラマの撮影が始まったら、よりそんな風に感じるんだろうな、と思います。

◆これからクランクインを迎えるに当たって、現場で楽しみにしていることはありますか?

作品のテーマ的にも、けっこう攻めたシーンも多いですが、そういうシーンは僕も初めてなので、現場でしっかり監督と話し合いながら、きれいな作品に作り上げていけたらいいなと思っています。

◆ドラマを楽しみにされている視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

人を好きになるという気持ちだけでなく、そこに壁があるからこそ燃える、という部分ってすごく共感できますし、やってはいけないという背徳感に気持ちが高ぶるのも理解できます。だからこそ、リアルではなかなかできない、してはいけないことを、この『東京タワー』というドラマの中で自分に置き換えて、美しい世界観に酔ったり、年下男子との恋を楽しんだり、していただけたらと思います。
刺激的に、なおかつ美しく、すてきなラブストーリーを皆さんにお届けできたらうれしいです。

板谷由夏 コメント

◆江國香織さん原作の「東京タワー」は、2005年に映画化、韓国でのドラマ化を経て、日本では19年ぶりの映像化です。今回、この作品への出演が決まったときのお気持ち、永瀬廉さんと20歳差の恋を演じられることへのお気持ちを聞かせてください。

正直、「私で大丈夫ですか!?」という気持ちは今も続いています。
恋愛モノのお芝居が久しぶりというのもありますし、ましてやダブルスコアくらい年下の男性と恋愛するということで、本当に大丈夫かな、と。クランクインして撮影をしながらも、戸惑いが続いていく気がします(笑)。

◆原作の「東京タワー」をお読みになった感想は?

江國さんの作品って、字で読んだときに香り立つというか、残り香がちゃんとあるんです。後ろ髪を引かれるような余韻を残される作家さんだと思っていて、その余韻と“東京タワー”という対象物がすごくぴったりくると感じていました。輪郭がはっきりするというよりは、逆に曖昧になっている気がして、その曖昧さがまさに詩史と透の恋愛のような気もして…。その象徴として東京タワーを出しているのは、本当にすごいなと思いました。東京タワー自体が色っぽいので、なにか惹かれるものがありますよね。

◆永瀬さん演じる小島透は、板谷由夏さん演じる浅野詩史をどうしても自分のものにしたいと許されざる恋に溺れていきます。詩史にある大人の女性の魅力とは、どんなところにあると思いますか?

私の抱くイメージだと、男の人が20歳上の女性に惹かれるのは、安心感を覚えたり刺激をもらったり、知らない世界を教えてもらえたり…? そういうことなのかな、と想像しています。まだそんなに世の中を知らない自分が、いろんなことを教えてもらえたり、知らない世界を見せてもらえたら、自分の世界も広がるし、夢中になる気持ちは分かりますね。

◆そんな詩史ですが…どんな女性だと考え、どんなふうに演じたいですか?

私自身が今考えている詩史は、“孤独を知っている人”。この年齢になるといろんなことを経験して、「結局やっぱり1人でしょ」っていうのがベースにある気がするんです。それでもこの東京で、1人でしっかり仕事をして、もちろん旦那さんはいるんだけど、やはりどこかで孤独感を抱えている――そういう気持ちって女性はどこかに絶対あると思うんですよね。そんな中でも1人でどうやって生きていくかを自分の中にきちんと持っている人だと思います。
そんな中で、透という全然違う風を吹かす男性が現れ、想像もしなかった状況になっていくことで、どういうふうに対応していくのか、妄想はしています。なにせ経験がないもので…(笑)。でも恋愛する、人が人を好きになる思いというのはいくつになっても変わらないと思うので、そこは大事にしたいと思っています。私の中でも詩史へのクエスチョンはいくつか生まれているので、それを演じながら探るのにも面白い人物だと今は思っています。

◆板谷さんにとって東京タワーはどんな存在ですか? 過去の思い出があれば、そのエピソードもお願いします。

私、大好きなんですよ、東京タワー。見ると必ず写真を撮ってしまうくらい、できることなら会話したいくらい好きです。長い年月、変わらずにあそこにいるその普遍的なところにも憧れるし、その動けないが故の孤独で寂しげな感じとか…。東京の変化をずっと見てきているんですよね、あの人は。そう、「あの人」って思わず言ってしまうような、「東京タワーという人」みたいな思いを持っています。
私は福岡出身なので、上京してきたときの象徴でもあるんですよね。だから常に東京タワーを探してしまう、お月様のような存在でもあります。

◆これからクランクインを迎えるに当たって、現場で楽しみにしていることはありますか?

とにかく永瀬君と仲良く、というか一緒にモノ作りをするところまでしっかりコミュニケーションがとれるようになることですね。やはり作品を良くしたいので、その思いがちゃんと一致できるように…。一方で、詩史と透でなきゃいけないので、そのバランスも探りながらですね。

◆ドラマを楽しみにされている視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

恋愛ってやっぱりその人の中でエネルギーになるようなパワーが生まれたり、いろんな感情が数倍にもなるような事柄だと思うんです。このドラマを見て、それを一緒に体感していただけたらうれしいです。そして原作「東京タワー」の世界観もきっちり出しながら、切ないストーリーに共感していただけるよう、頑張ります。

原作者・江國香織 コメント

◆2005年に映画が公開され、韓国でのドラマ化を経て、日本では19年ぶりの映像化となります。今回、連続ドラマ化の依頼をお聞きになった際は、どのようなお気持ちでしたか?

大胆だなあと思いました。
それは、そもそも私の書く小説が映像化に不向きなはずだと思っているからでもありますし、
この小説を書いてから随分時間がたって、世のなかが変ってきているからでもあります。
でも私は大胆な試みというものが好きなので、
その蛮勇に敬意を表しつつ、何かがぴたっとはまるといいなと思っています。

◆2005年の映画では岡田准一さんが演じられた小島透役を今回は永瀬廉さんが演じられます。書籍「東京タワー」のあとがきには「東京の少年たちの物語」と書かれておりましたが、平成から令和になり、東京の街や少年たちが変わったという印象はございますか?

街のいろいろが変ったと思います。全体に保守的になっているかな。
若い男の人たちについて言えば、無愛想と無口が減って、
礼儀正しく、見栄を張らず、素直な人が増えたような印象です。
でも内に秘めたエネルギーはいつの時代もあるはずで、
ドラマのなかで、二人の俳優さんがそれをどんなふうに見せてくれるのかたのしみです。

◆最後に、ドラマに寄せる期待についてお聞かせください。

小説は、女性が若くなくなっていく過程と、恋愛そのものに焦点をあてて書きましたが、
今度のドラマは少年たちの自立と成長がテーマだと聞きました。
その新鮮な視点に期待しています。
また、私は個人的に東京タワーというもののヴィジュアルが好きで、
映像のなかで、無生物である東京タワーがどんな表情を見せてくれているのかもたのしみです。

番組情報

オシドラサタデー『東京タワー』
テレビ朝日系
2024年4月20日(土)スタート
毎週土曜 午後11時~11時30分

原作:江國香織「東京タワー」(マガジンハウス刊、新潮文庫刊)
脚本:大北はるか(『大奥』(フジテレビ)、『ナイトドクター』(フジテレビ)、映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」ほか)
音楽:近谷直之
監督:久万真路(映画「うちの執事が言うことには」、ドラマ『ワカコ酒』ほか)ほか
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:残間理央(テレビ朝日)、島本講太(ストームレーベルズ)、岡美鶴(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日 ストームレーベルズ

ホームページ:https://www.tv-asahi.co.jp/tokyotower/
Twitter:@oshidora_ex
Instagram:@oshidora_ex
TikTok:@oshidora_ex
TVer:https://tver.jp/series/srf5d5tl55

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