山下智久主演の水10ドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系 4月24日スタート 毎週水曜 午後10時~10時54分/初回15分拡大)の制作発表が、4月16日に開催。山下に加え、出口夏希、水上恒司、岡部大、夏帆が登壇した。
本作は、甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かうSDM本部(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語。原作は、現在「COMIC BRIDGE」(KADOKAWA)で連載中の、小沢かなによる「BLUE MOMENT」。コミックスは3巻まで発刊しており、ファンの間で映像化が強く待ち望まれてきた人気作品だ。
“ブルーモーメント”とは、日の出前と日の入り後のほんのわずかな間だけその街全体が濃い青色に染まる時間のこと。「ブルーモーメントを見られること」は、「いつもとなんら変わらない朝を無事に迎えられること」を意味する。あまりにささやかなこと、と思うかもしれないが、何よりも大切なそんな幸せを守るべく、命がけで奔走する新しいヒーロードラマがここに誕生する。
このたび開催された制作発表に、主人公で気象庁気象研究所の研究官・晴原柑九朗役の山下智久、気象庁気象研究所の研究助手・雲田彩役の出口夏希、晴原の亡き婚約者のいとこ・園部優吾役の水上恒司、国土地理院官僚でありSDMの情報班・山形広暉役の岡部大、天才脳外科医・汐見早霧役の夏帆が登壇した。
今作で5年ぶりに民放ドラマの主演を務め、フジテレビのドラマには7年ぶりに出演する山下。「久々にフジテレビさんに帰ってくることができて、非常にうれしく思っています。スタジオにも知り合いがたくさんいて“帰ってきたな”と日々感じていますが、皆さんに会えたこともうれしいですし、こうしてまた新しい仲間と新しい作品を作れるということにも感謝をしております」と。
今作で初の連ドラヒロイン抜てきとなった出口は「初めて聞いたときは“えっ、私?”っていう驚きしかなくて。うれしいとかよりも、不安しかなかったんです。すごく悩んで悩んで、でも原作の内容を聞いて挑戦してみたいって思って。今、頑張っています!」と報告。
「今日はせっかく『ブルーモーメント』の制作発表にふさわしいぐらい良い天気なのに、(会場の)カーテンが閉じていてもったいないな(笑)」とさっそくツッコミを入れた水上は、本作での役作りについて「今回はレスキュー隊ということで、作品を見るときに細い方がレスキュー隊をやられていたりすると僕的にはあまり納得できないなと思うので、ちょっとだけジムに通って体を大きくする、ということをしています。数字というよりも見た目です」と明かした。
岡部は「初めての制作発表でございます。“『めざましテレビ』で見てたやつだ”と、すごく興奮しています。どのタイミングでパシャパシャくるのかっていうのがまだ全然読めなくて…」と初々しいコメントを。
夏帆は、医師役について「本当に難しいです。特に今回はとても優秀なドクターという役どころで、すごくできるお医者さんなので。医療用語が並ぶせりふであったり、所作であったり、初めて経験するお芝居の連続で日々悪戦苦闘していますが、すごく新鮮で楽しくやらせていただいてます」と語った。
山下は、本作での芝居について「とにかくせりふが難しいです。天気に関する用語って耳では聞いているけれど、実際言葉にはしていなかったりするので、それを覚えることに日々苦労していますが、何とか食らいついて頑張っています。全然知らないことがあるなとこの役を通して僕も気づかせてもらうことが多いので、見てくださる方に丁寧にわかりやすく届けられるよう、頑張っていきたいなと思います」と。
一方、出口のせりふには自身が子供の頃から慣れ親しんだ中国語が登場する。「中国語は家族の中でしか話してこなかったので、違和感なく見てもらえたらいいなと思って、監修の先生とたくさん練習しています。家では福建の言葉を話すのですが、北京語のほうが分かりやすいかなと思って、なまりを出さないように」と。そんな出口の中国語を、山下は「すごいかっこいいですよ、ネイティブでさらさらっと言うから」と絶賛した。
さっそく吹雪の中で撮影したという水上は、「僕はウィンタースポーツなどをあまり経験せずにここまで生きてきたので、一面雪で真っ白というのはすごくテンションが上がります。あと、晴原さんに対して『あなたは識者の中で指示をしているだけなんですよ』というせりふがあるんですけれど、心の底からそれを言えるぐらい過酷な現場でした」と。
そんな話を受けて「俺もね、本当は最前線に行きたいの。気持ちはウズウズしているんです、本当は。現場でもそう伝えているんですけど、この場を借りてもしっかり伝えていきたいと思います(笑)」と張り合う山下。水上も負けじと「間違いなくレスキュー隊が最前線なので、一番僕が過酷だということをあえて主張して、僕のお話は終わりたいなと思います(笑)」と語った。
岡部は「山形は重い空気とか命の現場みたいなものにはなるべく関わりたくない人で、地図を作りたい人なんですけど、間違えて『地図も作りたくない』と言ってしまって。何もやりたくないやつがSDMに混ざっている感じになってしまったんです、ちょっと失敗しました。僕の最初のせりふだったんですけど…」と撮影での失敗談を明かした。
そして、一同の中で唯一の医師役、脳外科医に扮する夏帆は「手術シーンも初めて経験しましたし、すごく難しくて。所作とせりふを合わせてお芝居するというのはこんなに大変なんだ、と思いました。実際に台本をいただいて読んでいても、どんなふうに演じたらいいのか分からなくて。事前に(山下が出演していた)『コード・ブルー』を見て勉強させていただきました」。すると、山下は「もう最高の教材だと思います」とにっこり。「ちょうど僕も脳外科医を演じさせていただいていますし、現場でも常に先生方が数人体制で細かく指示を出してくれたので、教材としてもばっちりです」とアピールした。
また去年、海外ドラマ初主演を務めた山下は、海外ドラマと日本のドラマの撮影の違いについて聞かれると「“いいものを作ろう”という気持ちは万国共通ですね。違いは、絶対に土日が休みっていう。それはすげえ最高でしたね! “華金”というものを今まで体験したことがなかったんですけど、初の華金を体験できたという。そんな撮影でした」。
そんな山下について、水上は「本当に子供のときから山下さんを見てきたので、やっぱり“山P”がいるんですよ。どんな人なんだろうってやっぱり考えちゃうんですけど、本当にいい人なんですよ。芸能界でこんなにいい人になれるんだってぐらい、いい人なんです、もうちょっと毒欲しいなって逆に思うぐらい。山下さんのほうから積極的に話しかけてくださるので、若手の僕たちからするとすごく助かりますし、ありがたいと思います」と熱弁。 岡部も「サークルの先輩みたいな。それぐらい親しみやすいですよね」と語り、山下は「ぜひ太文字で書いていただけると…(笑)」とアピールした。
出口も「ゲームとか考えてきちゃいますからね」と現場での山下の一面を披露。山下は「楽しい時間にしたいなと思って。やっぱり現場は殺伐として結構シリアスになっていることが多いので、楽屋にいるときぐらいは和気あいあい楽しめたらいいなという思いで。でも、負けたらちゃんと罰ゲームがあります(笑)。コンビニで制限時間1分で買い物させてもらうという」。出口は「負けた岡部さんにたくさん買ってもらいました!」と笑顔を浮かべた。
そして、夏帆も山下について「皆さんがおっしゃる通り、すごくフラットな方で驚きました。大スターじゃないですか。ずっと見てきた方なので初日とか緊張していたんですけど、フラットに何でも受け止めてくださるような感じで現場にいらっしゃったので、すごく安心しました」と語った。
最後に、山下が「今回のドラマは気象学を通して人の命を救っていくというのが大きなテーマになっているんですけれども、もう一つのテーマは“それぞれに役割がある”ということだと思っております。天気を読み、レスキューが実際現場に行って命を救い、レスキューから医師へと命のバトンを託す、というチームワークが描かれており、人それぞれにできることがあるというすばらしさも込められてると思います。そして、残念なことに日本は災害の多い国ですが、(本作を見て)災害に対する知識を深めていただけたらなと、そんな思いでチーム一丸となって頑張っています。ぜひご期待ください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
番組情報
『ブルーモーメント』
フジテレビ系
2024年4月24日(水)スタート
毎週水曜 午後10時~10時54分/初回15分拡大 午後10時~11時09分
出演:山下智久
出口夏希 水上恒司 岡部大 仁村紗和・
夏帆 平岩紙 音尾琢真・
本田翼 真矢ミキ 舘ひろし ほか
原作:小沢かな「BLUE MOMENT」(BRIDGE COMICS/KADOKAWA)
脚本:浜田秀哉(『イチケイのカラス』シリーズ、『絶対零度』シリーズ ほか)
音楽:佐藤直紀(『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ、映画「ゴジラ-1.0」ほか)
主題歌:ボン・ジョヴィ「レジェンダリー」(ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:山下智久「Perfect Storm (feat. TAEHYUN of TOMORROW X TOGETHER)」
演出:田中亮(『イチケイのカラス』シリーズ、『コンフィデンスマンJP』シリーズ ほか)
森脇智延(『イチケイのカラス』シリーズ、『SUITS/スーツ』シリーズ ほか)
下畠優太(『コンフィデンスマンJP』シリーズ、『うちの弁護士は手がかかる』ほか)
制作プロデュース:古郡真也(『コンフィデンスマンJP』シリーズ、「翔んで埼玉」シリーズ ほか)
プロデュース:高田雄貴(『イチケイのカラス』シリーズ、『刑事ゆがみ』ほか)
栗原彩乃(『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』『ナンバMG5』ほか)
制作著作:フジテレビ
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/blue-moment
公式X(旧Twitter):@bluemoment_cx
公式Instagram:@bluemoment_cx