【#今旬コレクション】西山潤、『笑うマトリョーシカ』で玉山鉄二似と話題に「今度玉山さんに感想を聞いてみようかな(笑)」

特集・インタビュー
#今旬コレクション
2024年08月09日

【#今旬コレクション】西山潤

テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第87回はドラマ『笑うマトリョーシカ』(TBS系)に出演中の西山潤さんが登場です。

「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」西山潤

◆新聞記者の道上香苗(水川あさみ)が、人気政治家・清家一郎(櫻井翔)と有能な秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二)を取り巻く黒い闇を追うヒューマン政治サスペンス。西山さんは鈴木の学生時代を演じています。

序盤の撮影で玉山さんと櫻井さんの執務室のシーンを見学したのですが、玉山さんはもちろん櫻井さんも「(清家の学生時代を演じる)(青木)柚君と西山君のシーン楽しみだな~」と言って歓迎してくださいました。僕らが演じる過去には作品にとって大事な要素がギュっと詰まっているので、お二人もそのシーンに興味を持ってくださっていると知ってうれしくなりました。

◆SNSなどでは西山さん演じる鈴木が玉山さんにそっくりだと話題になっていました。オンエア後に玉山さんとお話する機会はありましたか?

今回の取材の時点ではまだないんです。基本、僕と玉山さんは同じ役なので同じ現場にはならないもので…(笑)。スタッフさん伝いに、玉山さんがいつもスーツでロケをされているので、猛暑の中“溶けている”という話は伺っています(笑)。今度、僕もスタッフさん伝いに玉山さんに感想を聞いてみようかな…。でもやっぱりちょっと緊張しますね。SNSで話題になったことについては1話の放送後に橋本(芙美)プロデューサーからお聞きしました。公式のInstagramにもたくさんのDMを頂いて、シンプルによかったなと思っています。

【#今旬コレクション】西山潤

◆登場人物の高校時代を演じるにあたり心掛けたことはありますか? 印象的だったシーンについても教えてください。

鈴木は秀才で、そのうえ過去に父親の事件を経験していることもあってとても大人びているので、学生であることについてはそれほど意識しませんでした。ただ5話で明かされたように一郎の母・浩子(高岡早紀)とはただならぬ関係になっていって、そこには複雑な思いが絡み合うため、ほんの少し思春期を思わすような学生らしさを出そうと考えたりはしましたね。とにかく浩子さんとのシーンは感情が難しかったです。実は10年以上前にドラマ『ぼくの夏休み』で高岡さんの息子役を演じたことがありまして、そのときもゆがんだ親子関係だったので、「そういう縁なんですかね」と笑い合いながらお話をしました(笑)。重いシーンの一方で撮影現場の合間では高岡さんが気さくに話し掛けてくださったので、いろいろお話させていただきました。「今は何がはやってるの?」という高岡さんに僕が「TikTokじゃないですかね?」と答えたり。そういう僕はスマホを持っていないんですけどね(苦笑)。

◆スマホを持たないのはご自身のポリシーですか?

3年前にデジタルデトックスをしようと思ってガラケーに替えたんです。それまではSNSもすごく見ていたんですが、そのたびに見たくない情報やたった一つのマイナスな意見に引っ張られてしまう自分がいて。流れてくる情報を取捨選択することもヘタだなと感じました。なので、必要な情報は流れてくるものから選ぶのではなく、自分で調べてつかみにいこうと思い変えてみました。結果、とってもスッキリしました。タブレットは持っているのですが持ち歩くことはないので、台本の改訂などがすぐに確認できず…。それに関してはマネージャーさんには申し訳なく思っています(苦笑)。また、メールの返信がないと家にいないことがすぐにバレてしまい、友人と食事をしている時にマネージャーさんから電話がかかってきて「明日も撮影なので早めに帰ってくださいね」と諭されます。これはニッチな“ガラケーあるある”ですね(笑)。

◆(笑)。一緒にお食事に行かれるのは俳優仲間が多いですか?

そうですね。西垣(匠)とはよく行きます。(髙橋)海人とは昼間に会うことが多いですね。二人とは『ドラゴン桜』という僕が初めてレギュラーとして参加したドラマで出会ったので、思い出がたくさんあります。シーンごとにどう演じるかを一緒になって考えたり、時には僕のやろうとしたことを二人が面白がってくれたりもして、作品に対しての同じ熱量を感じて息投合しました。

【#今旬コレクション】西山潤

◆今後はどんな役に挑んでいきたいですか?

今は素直にどんな役でも受け入れたい気持ちです。以前は斜に構えたりすることもあったんですが、26歳を迎えた今、変にカッコつけなくてもいいのかなと思うようになりました。素直さを軸に役に取り組むようになってからは普段も素直でいられる時間が増えてきたように思います。今回の学生役にしても本来ならもう制服を着るような年齢でもないですが、とても新鮮な気持ちで演じられています。これからは「これやりたい、あれやりたい」よりも、頂いた役を楽しんでいきたいと思っています。僕は役が持つ色に自分の色をいい配分で混ぜて美しくするのが役者の仕事だと感じていて、自分で言うのもなんですが、その配合のバランスはだいぶうまくなってきたように思います。配合にあたってはいろんな知識や情報をインプットすることが大事なので、そのためにもこれからも人とのつながりを大事にしながら人としてステップアップしていきたいです。

◆最後に本作の今後の見どころをお願いします!

6話で清家の秘書をクビになった鈴木。回想シーンでは鈴木の後押しで清家が生徒会長になるシーンや、節目に鈴木が清家に掛けた言葉の数々が挟み込まれ、切なさもひとしおでした。きっと絶望している視聴者の皆さんも多いと思いますが、7話にはさらなる大波乱が待ち受けています! 悲しんでいる暇などないジェットコースター級の展開となるので、ぜひ最後まで見届けてください。

【#今旬コレクション】西山潤

PROFILE

●にしやま・じゅん…1998年7月12日生まれ。神奈川県出身。A型。主な出演作はドラマ『好きやねんけどどうやろか』『こういうのがいい』『VIVANT』『どうする家康』、映画「風の奏の君へ」など。

●photo/干川 修 text/土屋華夏 styling/川久保はるか hair&make/舩戸美咲 衣装協力/ASCLO、LION HEART