現在放送中のドラマ『あの子の子ども』(カンテレ・フジテレビ系 毎週火曜 午後11時~)の主題歌となっている、10thデジタルシングル「わたし」を7月9日に配信リリースしたTHE BEAT GARDEN。U・REI・MASATOの3人が楽曲に込めた思いとともに青春時代の思い出、また10月からスタートするツアー「FORTE」への意気込みも語ってくれました。
◆『あの子の子ども』の主題歌でもある楽曲「わたし」の反響はいかがですか?
U:既に耳にしてくれた方から、いい曲だねと言っていただけてうれしいですね。でもそれ以上に、「ステキなドラマだね」と言っていただける声が多くて。僕らの楽曲がその一部になれていると思うと、光栄なことだなと感じています。
MASATO:先日、ドラマの撮影現場を訪問させていただいたとき、皆さんが楽曲に愛着を持ってくださっているのを感じました。ドラマの世界観を彩る役に立てたと考えたら、すごくうれしかったです。
REI:ドラマのスタッフさんとは楽曲制作の段階からやりとりをさせていただいて、「ゼロから作り上げる作業を一緒にできてうれしかった」という言葉にグッと来ました。本当にこのドラマに携われることができて幸せだと感じたし、皆さんと触れ合うほどにそういう気持ちの増していく、温かい現場だと感じましたね。
◆実際、どのような話し合いの中から生まれた楽曲なんでしょうか?
U:台本や物語で描きたいことを含め、どういうシーンで流したいかといったこともお話しいただいて。僕らとしては主人公の福(桜田ひより)や宝(細田佳央太)と同世代の「高校生」をテーマに、みんなで歌う合唱曲のような、温かい曲を目指した感じです。
MASATO:「高校生の妊娠」というセンシティブなテーマを扱ったドラマではあるんですけど、あまり考えすぎないよう、シンプルなメロディを心掛けました。サビを作っていた頃はまだ迷いもありましたけど、徐々に「命」を感じるようなイメージが固まっていったんです。
REI:その段階ではまだ歌詞は乗っていなかったんですけど、メロディーを聞くだけでドラマを感じるというか。MASATOさんのこの曲に込めた思いが伝わる気がしました。
U:歌詞もやっぱり、高校生にも響くような、ストレートな言葉を使うようにしました。せりふから使わせてもらった言葉もあって、よりドラマに寄り添うことができたかなと。
◆ちなみに皆さん自身の高校生活はどんな感じだったんですか?
U:僕はラグビー漬けでしたね。強豪校だったから、うかつに休んでいたらレギュラーになんてなれなくて。
MASATO:僕もずっと野球をやっていたから、似たようなもので。グローブのたたき方や帽子のツバの角度とか、妙なことばかりこだわっていました(笑)。たまにトレーニングのとき、女子を見られるのが楽しみで。どこで一番女子が見られるかみたいな話で盛り上がっていました。
U:分かる! 僕も一般クラスの男の子と女の子が仲良く帰っていく姿を、ウホウホ言いながら見ていました(笑)。
◆REIさんは?
REI:僕はずっと音楽やダンスをやっていて。専門のスクールと並行しながら高校に通う生活だったんです。
U:その話だけを聞くとモテそうですけど、REIは当時コミュニケーションが得意じゃなくて。しかも、女の子には結構厳しいことを言うんですよ。「スカートの丈、長いんじゃない?」とか。
REI:そうですね、事実です(笑)。
U:そんな3人が大阪の専門学校で出会って、友達になって。今に至る感じです。
◆出会った当初の思い出はありますか?
U:僕は最初、爽やかお兄ちゃんを装っていましたね。関東から来たシティボーイ風の(笑)。妙にカッコ付けていて、自分と同じように話し相手がいなかったREIやMASATOを見つけて、一緒にマクドナルドに行ってました。
REI:たぶんUさんと初めてしゃべったのは、歌詞カードを…。
U:ノートですね。僕が自分で歌詞を書いたノートを持ち歩いていたんです。そしたらちょっと席を離れた隙に、ロンゲのツヤツヤした子が勝手にノート見ていて。ポエムみたいなもので、人に見られたくないのに(笑)。
◆それをREIさんが勝手に見てしまったと。
REI:周りに歌詞を書く人なんていなかったから、珍しいなと思って。
MASATO:だからって、見ちゃダメだよ(笑)。
REI:で、1か月後ぐらいにはもう僕んちに住んでいたんですよ。
U:当時、お金がなかったんですよ。家賃2万5千円の事故物件に住んでいたくらいだったんで。でもREIの家に行ったら、お母さんが鍋を作ってくれたりして、これは居心地いいなと。
◆お母さんはなんて言っていたんですか?
U:最初はちょっと戸惑っていたと思うんです。でも、もう当たり前のようにREIの家に帰っていたし、何なら先に帰って、REIに「おかえり」と言っていたくらいなんで。もう受け入れざるを得ない状況だったのかもしれないです(笑)。
MASATO:僕はもともとREIと友達だったんですけど、気が付いたらその友達の家に1人増えていました(笑)。
U:「MASATOもおいでよ」くらいのことを言っていたと思いますね。「ごはん出るから」って(笑)。
◆それから10数年、結成記念日の8月1日は毎年何かお祝いをされているんでしょうか?
U:結構、アニバーサリーにしていますね。生配信をしたり、食事に行ったり。
REI:ファンの人が大事にしてくれているんですよ。僕らは最初、全然覚えていなくて。
U:だから、大事にしたいなって。サポートDJが8月1日生まれだから、そのお祝いも兼ねて。グッズを作ったりもしていますね。去年はオルゴールで、今年はパズル。ミッキーマウスみたいでいいなと思ったからなんですけど、母親はちょっとあきれていました。「あんた、いよいよパズルになるのね」って(笑)。
◆いろんなことをやってきたんですね。
MASATO:でも意外とアニバーサリーライブはやっていないですよね? そう考えると、1回ぐらいドンピシャの日にやってみるのもいいのかなって。
REI:今、YouTubeもやっているから、結成の地を訪れてみるとか。
U:大阪ロケで、思い出の地巡りは面白いかもね。
◆REIさんの家はぜひ行ってほしいですね。
MASATO:鍋を食べに(笑)。
U:現地から生配信したいね。REIのおかんを囲んで(笑)。
◆YouTubeでは皆さんの仲の良さが表れているのと同時に、バックに『六本木クラス』の挿入歌としてヒットした「Start Over」が流れていることが多い気がします。やっぱりTHE BEAT GARDENにとって、大きな一曲なのかなと。
U:そうですね。あの曲だけを知っている人が僕らのYouTubeを見て、この人たちなんだとつながる感じになったらいいなと。あと不思議とあの曲の歌詞が、やろうと思う企画とリンクしていたりするんです。それこそバンジージャンプもそんな感じだったんですけど。
◆7月末には「Start Over」のストリーミング総再生回数が9000万回を突破しました。
MASATO:数がすごすぎて正直、実感が湧かないですね。でも『六本木クラス』が海外配信されている関係で、海外でも聴いてくださる方が増えているみたいで。全世界で羽ばたいてくれていると考えたら、ありがたい限りです。
REI:今もまだ愛してもらえているのはうれしいことですし、また別の楽曲も聴いてもらえる可能性につながっていると思うので。間違いなく自分たちにとって大切な楽曲になっていると思います。
◆「Start Over」がヒットしたことで、これを超えなければというプレッシャーは?
U:いえ、「Start Over」に関してはカバー曲ですし、原曲やドラマへの感謝の気持ちの方が強いんです。なので楽曲単体でどうこうという気持ちはあまりなく、それこそまた今回みたいに作品の主題歌に選んでいただけたなら、その作品にできる限り寄り添っていきたいという気持ちが一番ですね。
◆そして10月からはツアー「FORTE」がスタートします。
U:めちゃくちゃ楽しみですね。みんなと一緒に歌えることを意図して作った楽曲が多いし、全曲合唱するつもりで臨みたいなと。最初に開場したときは広いな、大丈夫かなと不安に感じることも多いんですけど、皆さんの歌声に勇気づけられることも多くて。「FORTE」というツアータイトル通り、強く大きく、思いっきり歌っていただきたいです。
REI:今回は割と日程にゆとりがある分、目の前の1本に集中して臨めるツアーになると思うんです。もしかしたらこの日しか聴けない曲もあるかもしれないし、そういうワクワク感や期待感を持って来てくれたらうれしいですね。
◆ツアーならではの楽しみはありますか?
REI:僕はレコード屋さん巡りですね。前回のツアーのときもホテルの近くのレコード屋さんを訪ねたんですけど、そういったことを今回もできたらいいなと。
MASATO:あとは食事ですかね。僕の場合、MCで話すネタがほしくて(笑)。
REI:朝、MASATOと会うことも多いんですよ。
MASATO:ちょっと早起きして、ごはん探しの旅に行ったりもするんで。
U:静岡ではうなぎ、長崎では皿うどん、福岡ではめんたいこを食べていました。
MASATO:そうだ、めんたい重。大好きなんです、僕。
◆Uさんはメンバーの行動をよく把握されていますね。
U:僕はアレルギーもあるし、ゲン担ぎも兼ねてライブ前はなるべくいつもと違うものを食べないようにしているんです。でもせっかくだからご当地のものを食べたい気持ちはあるし、2人のことをうらやましいと思っているから、何を食べたか聞いて、覚えているんでしょうね。今回は翌日休みのことが多いから、僕も食を楽しみたいです。ライブが終わった夜は何も気にせず、好きなものが食べられますから。
MASATO:僕自身、好きなミュージシャンが地元のごはんを食べて帰ってくれるとうれしかったりするし、そういう楽しみ方もアリだと思うんです。ファンの皆さんもよかったらオススメを共有していただきたいですね。
PROFILE
THE BEAT GARDEN
●びーとがーでん…2012年に大阪で結成された、作詞/作曲を自ら行う3ボーカルグループ。2016年7月、1stシングル「Never End」でユニバーサル シグマよりメジャーデビュー。2022年8月にはドラマ『六本木クラス』の挿入歌「Start Over」をリリースし、配信チャート23冠を獲得。同楽曲は2024年7月末までにストリーミング総再生回数9000万回を突破している。2024年10月からはツアー「FORTE」を開催。
●photo/干川 修 text/小山智久
配信情報
Digital Single「わたし」
配信中
視聴&ダウンロード:https://thebeatgarden.lnk.to/Watashi
ライブ情報
THE BEAT GARDENワンマンライブツアー2024「FORTE」
2024年10月5日(土)大阪BIG CAT
2024年11月4日(月・祝)愛知DIAMOND HALL
2024年12月24日(火)東京Spotify O-EAST
詳細:https://thebeatgarden.com/forte/
番組情報
『あの子の子ども』
カンテレ・フジテレビ系
毎週火曜 午後11時~
公式サイト:https://www.ktv.jp/anokonokodomo/
WEB
OFFICIAL HP:http://thebeatgarden.com/
OFFICIAL YouTube:https://www.youtube.com/c/THEBEATGARDEN
OFFICIAL Twitter:https://twitter.com/TBG_account
OFFICIAL Instagram:https://www.instagram.com/the_beat_garden/
OFFICIAL TikTok:https://www.tiktok.com/@thebeatgarden0