人と土地を結ぶ“縁結び”をスタンスとして活動しているアイドルグループ・浪江女子発組合が、1st EP『会いに行っていいですか』を2024年12月4日(水)にリリース。今回は、メンバーそれぞれに1st EPの推しポイントを聞いたほか、佐々木彩夏さん、内藤るなさん、播磨かなさんには、グループ誕生の地である浪江町の魅力や印象もお聞きしました。
リード曲は「あい」をたくさん詰め込んだ楽曲に!
◆最初に、浪江女子発組合がどんなアイドルグループなのか、PPP(ピンク・プレイング・プロデューサー)の佐々木さんから紹介をお願いします。
佐々木彩夏(以下、佐々木):浪江女子発組合は福島県双葉郡浪江町のみなさんと協力しながら、浪江町や震災・復興のことをたくさんの方に知ってもらったり、考えてもらったりするきっかけになればという想いで結成されたアイドルグループです。結成当初は浪江町で毎月フリーライブをして、来ていただいた方に募金をしていただき、それを寄付するということが主な活動でした。ことしで5周年を迎えたのですが、活動の輪をもっと広げていきたいと思っており、「浪江発の風に乗せて、笑顔が皆様に広がりますように…。」をキャッチフレーズに掲げ、全国に足を運んでいます。
◆2024年7月には、浪江町のふるさと応援大使に任命されました。グループが結成した2019年当時からのメンバーである佐々木さん・内藤さん、また2021年に加入した播磨さんは浪江町に何度も訪れたことがあるかと思います。みなさんは浪江町ってどんな場所だと感じていますか?
佐々木:浪江町には、東日本大震災の影響で町民の方々が住んでいた場所から避難せざるを得なくなり、もう住めなくなってしまった場所もあるんですよ。
◆私もことしの9月頃に浪江町に行きましたが、現地に足を運んでみないと分からない景色がありました。
佐々木:そうですね。すごくきれいな道の駅や最先端の施設がある一方で、震災当時の面影が残る場所もあって。復興と爪痕のどちらの景色もあるので、実際に足を運ぶと本当にいろいろと考えさせられます。一言では表しきれないくらい、福島県、浪江町の方々は復興に向けて大変な思いをしていることを耳で聞いて、自分の目でも見てきました。でも、実際に足を運んでみると、浪江町のみなさんは「また会いに来てね」「ご飯食べに来てね」ってすごくあたたかく迎え入れてくださるんです。その姿がカッコいいですし、私たちも頑張ろうって気持ちになるんですよね。
播磨かな(以下、播磨):メンバーは誰も浪江町出身ではないのですが、それでも毎回あたたかく迎え入れてくださるんです。私は、次に行ったときは「なみえ焼そばを絶対に食べる!」「あのお土産は絶対に買って帰るぞ!」って、やりたいことが行く度にあって。もう浪江町に行くのが楽しみになっているので、第2の故郷みたいに感じています。
内藤るな(以下、内藤):浪江町に初めて行ったとき、住んでいるみなさんがどう受け止めてくれるのか、正直心配な気持ちがありました。でも、ふたりが言っていたように、みなさんあたたかく迎え入れてくださって。すごく安心しました。そういうあたたかさは、ファンの方々にも届いている気がしていて。浪江町でライブをするとき、東京やいろいろな場所からもファンの方が来てくださったのですが、みんな「次にまた浪江町でライブがあったら、絶対に行く!」と言ってくれたんですよ。きっと浪江町がすてきな場所だから、みんなそう言ってくれたんだと思います。
◆さまざまな活動をしていくなかで、12月には1stEP『会いに行っていいですか』をリリースされます。リード曲「会いに行っていいですか」はまさにグループのキャッチフレーズ通りの楽曲だと感じましたが、みなさんからも推しポイントをお聞きできればと思います。
佐々木:「会いに行っていいですか」はアップテンポでキャッチーな覚えやすい曲になっています。私はPPPとして歌割などもスタッフさんと一緒に考えているのですが、メンバーがどういうふうに歌ってくれるのか想像しながらパートを決めました。歌詞のなかにメンバーの個性を表現するような箇所もあるので、しっかり聞いて楽しんでもらえたらなと思います。
田中咲帆(以下、田中):推しポイントはたくさんあるのですが、特に(雪月)心愛のセリフがかわいくて! 「もうっ」ってなるくらいツンツンしているけれど、いろいろなかわいさが含まれているんです。きっとライブでは毎回違う言い方をしてくれるんだろうな(笑)。私自身も注目していますし、みなさんもきっとライブで「今回はどういう言い方をするんだろう」ってワクワクすると思います!
千浜もあな(以下、千浜):サビはとてもキャッチーに仕上がっていますし、振り付けもみんなで踊れるようなものになっているんです。衣装も曲調もこれまでの浪江女子発組合とは違った方向性なので、ここまで応援してくださった方々にまた違った姿を見せることができるんじゃないかな!
雪月心愛(以下、雪月):落ちサビで、もあち(千浜)が歌ってその後になのちゃん(青山菜花)が一緒に歌うというパートがあるんです。そのときの振り付けがめっちゃかわいくて! ふたりともニコニコしながら出てきて、もあちが歌うとき、なのちゃんが横でいろいろとポーズをとったりしているんですよ。MVでもそのシーンを見られるので、ぜひたくさんの方に見てほしいです!
青山菜花(以下、青山):今回からメンバーカラーができたんですよ。アイドルとして初めてメンバーカラーをもらえたので、個人的にすごくうれしかったです! それぞれのカラーは衣装のリボンなどにも取り入れられていますし、MVの文字も歌っているメンバーのカラーになっている箇所があるので、ぜひ注目してください。
里菜:この曲には「会いに行く」だったり「愛」だったり、「あい」って言葉がたくさん使われていますが、実は振り付けも「あい」にあふれていて! 例えば、ラップ部分で「愛」とたくさん伝える箇所は、だんだんとハートを大きくしていく振り付けになっているんですよ。「あい」をたくさん詰め込んだ楽曲になっているので、目でも楽しんでいただければなと思います。
内藤:今までの浪江女子発組合のテイストと違う部分もありますが、実は歌詞やMVは今までも私たちが大事にしてきたメッセージを込めていて。新しい浪江女子発組合を感じてもらいつつ、「いろいろな場所に行って、みなさんとの輪を広げていく」という私たちの気持ちをこめた一曲にもなったので、たくさんの方に聞いてほしいです。
播磨:キャッチーで頭に残るサビも好きですが、個人的には雨女のあーりん(佐々木)が「雨じゃん」って歌っているのが、すごくツボでして。MVで傘を持って「雨じゃん」って言っているのがかわいいので、私的にみなさんへ推したいポイントです!
佐々木:実はあそこ、最初は私のパートじゃなかったんですけど、「ここは私が……」と歌割の会議のときに自薦しまして(笑)。自分が歌割の会議に参加しているので、「ここを歌いたい」とは言いづらいですし、実際にあまり言ってこなかったのですが、ここだけは「私に変えてもいいですか? 私にしてもいいですか?」と言わせてもらいました。
播磨:こだわりがあった!
◆それだけ、雨女という自覚が……。
佐々木:ありますね(笑)。でも悪いとは思っていないので! 雨の日のよさもある気がしますし、晴れてほしいときは晴れ女のみなさんが頑張っていただければと(笑)。
「浪江の輪をさらに広げる」「いろいろな方々との縁を結んでいく」をコンセプトにいろいろな場所へ行きたい
◆1st EPには、リード曲以外にもいくつかの楽曲が収録されています。それぞれのお気に入りを教えてください。
播磨:私は「バディ・フィルム」です。以前に別のメンバーと歌っていましたが、今回はるんぱん(内藤)と一緒に歌いました。この曲は「バディ」と曲名に付いている通り、歌詞には友情についてもつづられているんです。るんぱんと私は出会って11年くらいになるので、この曲をふたりで歌えることが個人的にすごくエモくて! 「バディ・フィルム」を歌っていると、自分も長くアイドルやってきたんだなと感じる部分もあるので、思い入れの強い曲です。
内藤:私も「バディ・フィルム」です。だって、ハリマロン(播磨)のバディだから。
播磨:うれしい!
内藤:この曲はラップパートだったり、それぞれ見せ場だったりがあるちょっと大変な曲なのですが、ハリマロンとは長年一緒にやっているので、パフォーマンスに安心感があるんです。不安などがなく、純粋に楽しみながらステージにふたりで立って歌える曲なので、1st EPで聞いてくださるみなさんの反応もすごく楽しみです。
◆いいバディですね。
播磨・内藤:ありがとうございます!
里菜:1st EPに収録されている「いろむすび」は、私がグループに加入してから初めてできた曲で、自分のなかでもスタートを切ったという特別な想いがあります。曲調自体も「走り出すぞ!」と意気込めるような感じなので、この曲を歌うと、どんどんステップアップできるように頑張ろうと思えます!
青山:私は新曲の「Bloomy Journey」が好きです。この曲も今までの浪江女子発組合にはなかったような曲調ですが、どんどんレベルアップしていきながらみなさんのところに会いに行くという歌詞をはじめ、グループのコンセプト通りの楽曲なんですよ! BPMも速くてライブ映えしそうな曲なので、ライブで披露していくごとにみなさんと一体感を出していければいいなと思っています。最年少として、この曲を元気に歌っていきます!
雪月:私、加入したときから浪江女子発組合と言えば「なみえのわ」というイメージが何となくあって。もともと歌詞がすごくすてきだなと思っていたのですが、ことしの9月にプライベートで家族と一緒に浪江町へ行ってから、この歌詞の深さが分かりました。「太陽がある限り 明日へ歩いて行ける」という歌詞は、浪江町で見た景色を思い浮かべながら歌っています。改めて、すごくいい歌詞だなと感じました。
千浜:私は「桜梅桃李夢物語・弐」がいいなと思っていて。この曲は、メンバーの自己紹介ソングになっていて、歌詞が自分のことを表現していたり、自分をモチーフにしたお花が歌に組み込まれていたりするんですよ。自分自身、アイドルとして自己紹介ソングをもらったのが初めてでしたし、メンバーのことももっとよく知ってもらえそうなので、歌えるのがすごくうれしいです!
田中:私はソロコンサートであーりんが歌っているのを聞いてからずっと大好きな「ロマンスはエチュード」を推したいです! 実は自分の生誕祭でメンバーに協力してもらいながら、勝手に披露したことがあるくらい思い入れがありまして。今回、私は歌唱メンバーではないのですが、4人のメンバーがどういうふうにこの曲を表現するのか、すごく楽しみです。もし誰かライブに出られないってときには、私が立候補して歌いたいなと思っています(笑)。
佐々木:私は、「二十歳(はたち)」かな。以前に歌ったことがある曲なのですが、今回はもあちゃんとさほるん(田中)が歌っています。「心のなかでは未だに十八歳」という歌詞に共感できますし、まだ二十歳になっていないもあちゃんと、二十歳を超えたさほるんが歌うことに意味がある曲だなとも思っています。歌って、そのときの年齢によって表現が変わる部分もあると思うので、今しかないこの「二十歳」をみなさんに聞いてもらいたいですね。
◆最後に、PPPとして浪江女子発組合でどんな活動をしていきたいのか、目標をお聞きできればと思います。
佐々木:「浪江の輪をさらに広げる」「いろいろな方々との縁を結んでいく」をコンセプトに、もっといろいろな場所でライブをして、その地域のみなさんやおいしいものと出会いたいなと思っています。もちろん、東京でも大きな会場を埋められるように、ライブの質や幅を広げていきたいですね。今はまだライブにコンセプトを付けられるほどの曲数がないのですが、いつかは「今日はカッコいいライブにしよう」とか、「かわいいライブにしよう」とか、幅のあるライブを楽しんでいただけるグループを目指して、これからも活動していきたいと思います!
PROFILE
浪江女子発組合
●なみえじょしはつくみあい…2019年11月24日に浪江町で開催の「復興なみえ町十日市祭」にて誕生。福島県双葉郡浪江町を中心に活動し、現在は全国にてライブ活動を行っている。ももいろクローバーZの佐々木彩夏をPPPとし、内藤るな、播磨かな、田中咲帆、雪月心愛、里菜、千浜もあな、青山菜花の計8名のメンバーで活動中。
●photo/YOSHIHITO_SASAKI text/M.TOKU
リリース情報
1st EP『会いに行っていいですか』
2024年12月4日(水)発売
購入リンク:https://namie.lnk.to/NEW_CD
配信リンク:https://namie.lnk.to/aiaiai
【初回限定盤】
形態:CD+Blu-ray
価格:8,000円(税込)
【通常盤】
形態:CD only
価格:2,500円(税込)
【収録内容】
【CD】
01.会いに行っていいですか
02.Bloomy Journey
03.いろむすび
04.桜梅桃李夢物語・弐
05.バディ・フィルム
06.ロマンスはエチュード
07.二十歳
08.またキミと。 (2024 ver.)
09.なみえのわ (2024 ver.)
【BD】
・「JA浪江2024」ドキュメンタリームービー
・みんなで仲良く和気“愛愛燦”!ちょっぴり遠出して親睦を深めようの会
・「会いに行っていいですか」MUSIC VIDEO
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