テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第100回はドラマ『復讐カレシ~溺愛社長の顔にはウラがある~』(MBSほか)に出演中の鈴木仁さんが登場です。
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」鈴木仁
◆本作は漫画原作となっていますが、原作がある作品を演じる上で意識したことはありますか?
原作を読みこんだ上でお芝居をするのはもちろんですが、漫画だからこそあり得る行動や設定があるので、そこをどれだけナチュラルに落とし込めるかというのは意識しましたね。また原作では、後半にかけてまだ見えていない部分があるのですが、ドラマでは最後までストーリーが描かれていて、一つの作品として完結しているんです。なので、物語の最初と最後でキャラクターがかけ離れてしまわないように、“後半部分がこうだから前半部分はこうしよう”などと監督と話し合って、すり合わせながら役を作り上げていきました。
◆佐鳥駿を演じながら、自身の中で新たに発見したことはありましたか?
駿は大企業の社長として、誰もがうらやむ順風満帆な人生を過ごしてきたように見えますが、実は過去のトラウマをずっと抱えていて。その中で舞香(紺野彩夏)をはじめ、いろんな人から影響を受けて、自分も舞香たちに影響を与える部分もある。それぞれ成長していくけれど、人間の本質というか、奥底の部分は変わらず残っているんだなと思いましたし、変わらないことのよさもあるんじゃないかとあらためて気づきました。
◆鈴木さんが思う、駿の魅力とは?
駿って、何でもスマートにできちゃうんですよ。料理も手際よくてきぱき作っちゃうし。男の自分から見ても駿ってカッコいいな、すごいなって思いますね。
◆鈴木さんも普段から料理をする方ですか?
時々します。でも、簡単なものをチャチャっと作る程度で、新しいメニューや手の込んだ料理はできないです。
◆本作のために料理の練習をされたりも?
たくさん練習を重ねたわけではないのですが、手際のよさが大事かなと思ったので、とにかくパスタをキレイに広げられたらいいなと思って(笑)。手先を意識することだけに集中しました。でも、お金持ちの設定なので、調理器具も本格的で。寸胴みたいな深い鍋だったので、自分が想定していたよりも高さがあって。一瞬戸惑いましたが、うまくいったと思います。
◆撮影の合間のエピソードがあれば教えてください。
駿の秘書・秋山健吾役の近藤頌利さんとよく話しています。僕も彩夏ちゃんも結構ゆったりしたリズムでのほほんとしている中、近藤さんはすごく楽しい方で常に場の空気を盛り上げてくれるんです。僕も話す時はたくさん話すんですけど、近藤さんがいてくださるとさらに会話が弾みます。
◆お二人の普段の空気感が、お芝居にも表れていますね。
駿は秋山さんのことを信頼しているので、普段の関係性がいい意味で役に影響を及ぼしている部分はあると思います。初対面だと緊張してしまうのですが、もともと紺野さんとは僕が「Seventeen」のモデルをやっていた時にご一緒させていただいたことがあったので、最初から安心感がありましたし、久しぶりという感覚で作品に入れてよかったです。
◆鈴木さん自身は、普段仲のいい人からどんな人だと言われることが多いですか?
“自由奔放”“好奇心旺盛で趣味が多い”と言われます。“人生を楽しむ”が僕のモットーなので、興味を持ったことはとりあえず挑戦してみるようにしています。あと、几帳面で整理整頓するのが好きで。家や実家に大量の漫画や洋服があるのですが、“この段はこういう系にしよう”と決めて、1年に1回は漫画の棚をきれいに整えたり、クローゼットの中もアイテムごとに分けたりしています。
◆学生時代の鈴木さんはサッカー少年で、スポーツ全般得意だったそうですね。
得意というか、体を動かすことが好きなんです。スポーツを見るのも好きで、ここ数年は格闘技にハマって、自分でもキックボクシングをしたり、ジムで体を鍛えたりしています。あと、自分ができないスポーツ、例えば駅伝とかラグビーとかを見るのも好きで。目には見えない攻防戦であったり、コーチとのやりとりであったり、リアルな人間模様が垣間見られるじゃないですか。何よりロマンがありますし、駅伝に関しては、毎年涙なくしては見れないです!
◆ちなみに駿は舞香に偽装の恋人関係になることを提案しますが、もし、鈴木さん自身が気になっている人に同じ条件を提案されたら受け入れますか?
無理ですね…。
◆即座に断ると。
はい。以前SNSで男性に追われて逃げている女性から「ちょっと彼氏のフリをしてください!」と頼まれたらどうするかを検証する動画を見たことがあるんですが、相手を助けるという意味でその場限りならありかもなと。でも現実では絶対に無理ですね。断言します(笑)。
◆いよいよドラマも終盤ですが、最終回に向けての見どころや注目ポイントを教えてください。
駿と舞香がどんな今後を描いていくかというのが重要になってきます。復讐と言うと、ネガティブな印象がありますが、お互いの気持ちが通じ合っていないからネガティブになってしまうだけで、通じ合った時にはどんどんポジティブになっていく。タイトルとは裏腹に、実はポジティブな要素が多いドラマだと思います。駿も舞香も人間味にあふれていて、自然と感情移入してしまったり、共感できる部分があると思うので、ぜひそんな二人を最後の最後まで応援してもらいたいですし、二人の未来の物語を楽しみにしてもらえたらうれしいです。
PROFILE
●すずき・じん…1999年7月22日生まれ。東京都出身。A型。近年の主な出演作はドラマ『素晴らしき哉、先生!』『95』、映画「八犬伝」など。出演映画「かくかくしかじか」が5/16(金)に公開予定。
番組情報
ドラマ特区『復讐カレシ~溺愛社長の顔にはウラがある~』
MBS
毎週木曜 深夜0時59分~
テレビ神奈川
毎週木曜 午後11時30分~
チバテレ
毎週金曜 午後11時~
テレビ埼玉
毎週水曜 深夜0時~
とちぎテレビ
毎週木曜 午後10時30分~
群馬テレビ
毎週木曜 午後11時30分~
TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり
出演:紺野彩夏、鈴木仁
原作:『復讐カレシ~溺愛社長の顔にはウラがある~』真田ちか・森田りょう(出版社:CLLENN)
脚本:今西祐子、藤平久子
監督:菊川誠、北坊信一
制作プロダクション:共同テレビジョン
製作:「復讐カレシ~溺愛社長の顔にはウラがある~」製作委員会・MBS
©「復讐カレシ~溺愛社長の顔にはウラがある~」製作委員会・MBS
©真田ちか・森田りょう/CLLENN
●photo/中村 功 text/星野彩乃