10月22日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ系 後9・00~)は「みんなが選んだルパン三世・TVスペシャル」と題して、「ルパン三世 ワルサーP38」(1997年)を放送する。放送を前に、ルパン役の栗田貫一と当時のプロデューサー、中谷敏夫(日本テレビ)からコメントが到着した。
『金曜ロードショー』では、全TVシリーズとTVスペシャルの中から人気投票を実施。今回放送するのは、TVSP全27作品から第1位に選ばれた「ルパン三世 ワルサーP38」。山田康雄から栗田にルパン役が引き継がれて3作目のTVSPとなる。
日本テレビ公式Twitterでは、10月21日にルパン三世から届いた“犯行予告”を公開。22日朝から、日本テレビで放送中の人気番組の番組ロゴから一部が盗まれ、それを組み合わせた「NEW ルパン三世 見テネ」というメッセージが日テレ公式HPのトップページに表示された。メッセージにはルパンファンにはおなじみの「ごくろうさんマーク」とともに「日本テレビから盗んでやったぜ」という言葉が添えられ、ルパン三世による犯行と見られている。
栗田貫一(ルパン三世役)コメント
これは、かなり最初の頃の作品でしょ。この頃は年に1回のペースだったし、ちょっとやり直させてよって思ってしまう(笑)。
当時は、そもそもやりようが分かってないから。だってさ、横を見たら納谷(悟朗)さんや(小林)清志さんが立ってしゃべってる、そうしたらいいんだみたいな。山田(康雄)さんがやってるところ見たことないんだから。よしんば僕が昔山田さんの現場を見てて、ああやってこうやってしゃべるんだなって分かってれば…と思うけどさ、とにかくしゃべるのでいっぱいいっぱいだし、そういう意味では緊張っていうか、余裕ないですよ。高校野球やってたらいきなり大リーグのマウンド立たされて、大谷の後守ってくれって言われたみたいなものですよ。
あの頃は、アフレコの前に一回山田さんになって、山田さんからルパンになって、それでやっていた感じ。自分っていうのはないわけだよね、山田さんにならないとできない。実は今でも、毎週アフレコの時は、家出る前に「カリ城」の名シーンをまとめたのを見て、“山田さんの音”を入れていくんです。この頃は声優の皆さんも一番艶が出てると思うし、どこをとってもルパン三世みたいな作品だからね。
僕は33年3月3日生まれで、平成3年3月3日に33歳、今年・令和3年3月3日に63だから、3にまつわってずっと…。で、ルパン“三”世。アニメ化50周年、大塚明夫も入ってきた。これは絶対なんかあるんだと思っています。これからもルパンにご期待ください!
中谷敏夫プロデューサー(日本テレビ)コメント
「ルパン三世」という作品のスゴイところは、いろいろなクリエーターが「ルパン」という題材で自分の「ルパン」を表現できるという事。この作品も、監督・ライターを中心としたアイデアの塊でした。
TVSPや劇場映画は、「壮大なお話にしたい」「盗むものもデカいものを」という流れになりがちですが、本作では、企画の当初から「一番大切なもの」ってなんだっけ?と考え、ワルサーP38でなにか考えようとなったように記憶しています。
この頃の栗田さんは、「亡くなった山田康雄さんのピンチヒッター」として自分がやっている、というスタンスで参加してくれていたように思います。山田さんがまだご存命の時に、親交のあった栗田さんが、山田さんの留守番電話にふざけてルパンのモノマネで吹き込んだのが何かのご縁。山田さんご本人から「俺の次は栗ちゃんだな~」と洒落っぽく「任命」されたという裏話があるんです。この作品に限らず、キャストの変更は、スタッフ一同すごいプレッシャーです。そんな中、TVSP三本目となった栗田さんは、この作品も一生懸命研究して臨んでくれていました。頭が下がります。
この作品が視聴者の方の人気投票に選ばれたことは正直、本当にうれしいです。アニメ50年の歴史の中では、ちょうど真ん中あたりの作品です。皆さんに楽しんで見ていただければと思います。
『金曜ロードショー』
「ルパン三世 ワルサーP38」
日本テレビ系
2021年10月22日(金)後9・00~
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原作:モンキー・パンチ ©TMS
原作:モンキー・パンチ ©TMS・NTV