「ルパン三世」の少年時代を描いた新作アニメ『LUPIN ZERO』が、2022年12月より新しくローンチされる動画配信サービスで配信されることになり、ティザービジュアル、特報映像、場面写真が解禁された。
さまざまなメディアで世界を股にかけて活躍してきた世紀の大泥棒・ルパン三世の”少年時代”を描く本作。モンキー・パンチによる原作の連載がスタートした昭和30年代(1960年代)を舞台に、原作でも描かれている「少年ルパン」編からヒントを得つつ、オリジナルストーリーを展開する。
制作は多くの『ルパン三世』シリーズを⼿掛けるテレコム・アニメーションフィルムが担当し、レトロでユニークな世界観を演出。⾳楽は朝ドラ『あまちゃん』、アニメ映画「⽝王」の大友良英が、『ルパン三世 PART1』を⼿掛けた⼭下毅雄の楽曲アレンジも含め、劇伴⾳楽を担当する。
本作は11⽉18⽇(金)~20⽇(日)にアメリカ・ニューヨークで開催されるアニメコンベンション「Anime NYC」で世界最速プレミア上映。キャスト、主題歌、配信先となる動画配信サービス及び配信日は後日発表される。酒向⼤輔監督と野崎康次プロデューサーのコメントは下記に掲載。
酒向⼤輔監督&野崎康次 プロデューサー コメント
◆ルパンの少年時代でアニメを作ろうと思ったきっかけは︖
野崎:今までアニメーションでは描いていない、そして若かりしころのルパンを描こうとしたのがきっかけで、モンキー・パンチ先⽣が原作で少年期(ジャリルパン)を描かれていたので、それをイメージして少年時代を描いています。
◆どのように少年像を作り上げていったのか︖ 描く上で⼤切にしたことは︖
酒向:ルパン君がどういう少年だったのかは、モンキー・パンチ先⽣の原作にある少しのエピソードと⼤⼈のルパン三世が語っていた思い出を手掛かりに想像を膨らませました。僕らが描くルパン三世はアニメの世界にいるルパン三世ではありますが、彼自身の言葉によると”ルパン家三代⽬のお坊ちゃん”であるとのこと。そのお坊ちゃんの少年ルパン君が13歳だった頃をのぞかせてもらう気持ちで、きっとこうだったのかなという可能性の⼀つをスタッフで考えていきました。
◆舞台を1960年代前半の東京としたことへのこだわりは︖
酒向:年齢不明、国籍不詳のルパン三世ですが、昔は少年だったことは間違いありません。そのルパン三世がアニメで初めて我々の前に姿を現したのは、昭和46年(1971年)の⾶騨スピードウェイです。その時代から思いをはせると少年の頃はきっと昭和30年代半ば(1960年代)で、その時代、その場所に少年の彼はいたはずだと思います。ですので今回はその時代に少しお邪魔して少年だったころをのぞかせてもらう気持ちで作りました。⼤⼈になった本⼈は⼦供のころを⾒られるのを嫌がるかもしれませんが。
◆全6話を通じて物語のテーマは︖
酒向:職業泥棒の⼤⼈のルパン三世ですが、彼が13歳のころの職業は中学⽣だったのかなと考えました。家業が泥棒なだけで、まだ継いでいない。そもそも継げと⾔われて素直に継ぐ性格なのか分かりません。他⼈から⾔われたことをやるのは癪に障る年頃。かといっていつまでも中学⽣でいるわけでもない。そんな少年ルパン君が⾃分で考え、⾃分で決めていくという物語です。
◆これまでのシリーズにない『LUPIN ZERO』で挑戦したことは︖
酒向:⼤⼈のルパン三世にできないこと、彼は謎の男ですが、今確実に⾔えるのは彼が子供に戻ることです。13歳の少年ながら⼤⼈顔負けの頭脳はあるけど、体格体⼒では⼤⼈に及ばない彼が知恵と⼯夫で活躍する。といった物語は今回の『LUPIN ZERO』の特徴です。少年のころの彼がのびのびと動き出した結果、⾒ていてワクワクするアニメーションになりました。ルパン三世を詳しく知らなくても彼の活躍を楽しんでもらえると思います。また⼤⼈のルパン三世を知っている⽅は彼が⼤⼈に成⻑する前のキュートな少年ルパン君がそこにいたんだなと楽しんでもらえると思います。
作品情報
アニメ『LUPIN ZERO」
2022年12月より配信(全6話)
原作︓モンキー・パンチ
監督︓酒向⼤輔(『ルパン三世 PART5』副監督、『妖怪ウォッチ』作画監督)
シリーズ構成︓⼤河内⼀楼(『ルパン三世 PART5』『甲鉄城のカバネリ』)
設定考証︓⽩⼟晴⼀(『ルパン三世 PART5』『ヨルムンガンド』)
キャラクターデザイン︓⽥⼝⿇美(『ルパン三世 PART5』『チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃(ひかり)〜』)
⾳楽︓⼤友良英 (『あまちゃん』「⽝王」)
アニメーション制作︓テレコム・アニメーションフィルム
製作︓トムス・エンタテインメント
原作:モンキー・パンチ ©TMS
公式 HP︓lupin-zero.com
公式 Twitter︓@lupin_zero
ハッシュタグ #ルパンゼロ