「フジテレビ アニメラインナップ発表会 2024」が3月11日に行われ、2024年度に放送、公開されるフジテレビアニメの新規情報や最新情報が発表された。
毎週木曜日に放送されている「ノイタミナ」枠(フジテレビ系 深夜0時55分~1時25分)では、7月から『先輩はおとこのこ』、10月から『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-京都動乱』(連続2クール)が放送され、さらに同枠で『よふかしのうた』第2期が制作されることも決定している。
発表会では、現在「ノイタミナ」で放送中の『うる星やつら』から諸星あたる役の神谷浩史、ラム役の上坂すみれが登壇し、アニメの見どころなどを語った。
ここまでに印象に残っているエピソードを聞かれ、神谷は「最近放送された『イヤーマッフルの怪/系図』(第30話)の回。宇宙人が持ってきたイヤーマッフルを着けると、着けた人同士で中身が入れ替わっちゃうっていう。よくある話といえばよくある話なんですけど、連載されていた当時はおそらく画期的だったと思うんです。あたるはテンちゃんと中身が入れ替わるのですが、僕があの関西弁ともなんとも言いがたい謎の言語を操ることになって。あれができるのがすごく楽しいんです。そもそも僕自身『うる星やつら』がすごく好きで、いろんなキャラクターのいろいろなしゃべり方が僕のDNAに染みこんじゃっているので、テンちゃんのしゃべり方もすぐOKをもらいました(笑)。アフレコもすごく楽しかったですし、オンエアを見ても『こんな感じで出来たんだ』と満足でした」と作品愛を熱弁した。
続けて神谷は、「その回の後半の『系図』は、宇宙的アイテムが出てきていろいろなトラブルが起きる回なんですが、遅刻しそうになっているあたるが、ラムちゃんが作ったアイテムに入ると別の時間軸にワープしちゃう。原作では初期の頃の話なんですけど、これに原作の30巻以降に登場する新キャラクター・因幡君登場回をくっつけるという、すごくテクニカルな構成になっていて。原作ファンからしても『この話とこの話をくっつけるのか!』と、自然な形で因幡君が出てくるのにちょっとびっくりしました。なのですごく印象に残っています」と語った。
「すごい着眼点!」と神谷の話に感心していた上坂は、「私はラムちゃんが牛になる回。ラムちゃんの角や手が牛になるという、話的にはギャグっぽい要素もあるのですが、ラムちゃんの姿が牛になっちゃっても、あたるはずっとそばにいてくれるのか!? っていう。『うちが牛になっちゃったら、もうダーリンはそばにいてくれないっちゃ』って真剣に考えているラムちゃんが本当にかわいくて。ラムちゃんのいじらしいかわいさが最大限に描かれています」と明かし、神谷も「面白かったよね。オチも大好きでした」と笑顔で共感していた。
また、2期で思い入れのあるキャラを聞かれ、神谷は「もともと因幡君が好きなんです。でも今となっては憎い。というのも、原作を終わらせるために登場したキャラクターと言っても過言ではないので。原作を読んでいて面白かったし、アニメでもそのうち登場するんだろうな、誰がやるんだろうな、どんな感じになるんだろうな、と思っていたのですが、よく考えると、あいつが出てくるということはこの話は終わりに向かっちゃうなと。なので今となっては憎いです(笑)。ずっとあの町にいたい! アフレコスタジオに通いたい!」と熱い思いを明かした。
上坂は、「インパクトに残ると言えば水乃小路家だと思うんですけど、飛鳥ちゃんは甲冑を身にまとっているけど中身はビビットなレオタードを着ていて、考えつかない格好をしている。飛麿とも盛大なボタンの掛け違いをするっていう(笑)。水乃小路家が出てくると、あたるたちはまともなんじゃないかなと思わせてくれます」とコメントした。
さらに、『うる星やつら』のBlu-ray Disc&DVD BOX Vol.3ジャケットイラストも公開され、初代アニメエンディングテーマ「宇宙は大ヘンだ!」のカバー収録も決定した。最後に神谷は「後半が始まりましたが、後半が始まったということは終わってしまうということ。僕は次何を生きがいに生きればいいんだろうか。それくらい楽しんでアフレコをさせていただいております。『うる星やつら』が好きな方、たくさんいらっしゃると思うんです。4クールという非常に長い放送になっていますが、お付き合いいただいた方全員が『最後まで見て良かったな』と思えるように一生懸命アフレコさせていただいております。原作ファンの方は察しがつくと思いますが、あのせりふを僕の声帯で僕の声で、ついに音にする時がきたんだ、と…。皆さんも最後までぜひお付き合いください」とコメント。
上坂は「終わりが待っていると思うともちろん寂しいのですが、初めて原作でラストを読んだ時の衝撃というのは、皆さんにも味わってもらいたいなと思うので、ぜひ一緒に最後まで走り切っていただきたいなと思います。そして、ラムちゃんを演じさせていただけるなんて、数年前の自分では想像もつかなかったし、そもそも『うる星やつら』がアニメでもう一回見られるなんて、言っても信じなかったと思います。最高のスタッフの皆さんとキャストの皆さんの原作愛、楽曲、数え切れない素晴らしいピースがはまって、4シーズンを作り切ろうとしていることがすごいことだなと思います。寂しい気持ちはみんな一緒です。ぜひ2期も最後までよろしくお願いします」とアピールした。
さらに、7月からスタートする『先輩はおとこのこ』から花岡まこと役の梅田修一朗、蒼井咲役の関根明良も登場。梅田は「キャスト発表の時に、どういうリアクションをいただくんだろうと本当にドキドキしていましたが、皆さん温かく反応してくださって本当に良かったと思いましたし、頑張れるなと思いました。まこと先輩はかわいいものが好きだったり女の子の格好をして学校に行ったりしていますが、その部分というよりは、まこと先輩が自分自身のことをどう感じているか、自分の好きなものについてどう考えているか、日々どういうふうに思いを抱えながら過ごしているか、ということを考えながらオーディションに臨みました。まこと先輩のようなキャラクターは僕にとっても初めての経験でしたが、あまり特別違うというわけではなく、一人のキャラクターとして向き合いました」と役の捉え方を告白した。
関根は「私も、ああしようこうしようと難しく考えたというよりは、咲ちゃんが感じたそのものを素直に出すように意識しています。梅田さんはまこと先輩のように、作品のこともキャラクターのことも周りのこともすごく気遣って、雰囲気を和らげてくれる座長なので、座長についていこうという気持ちです」と。
続けて関根は「この作品は、青春、そしてちょっと複雑で、すごく繊細で、優しい優しい物語だと思っております。皆さまに楽しんでいただけるよう、私たちも作品に寄り添って頑張っていきますので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。お楽しみに!」、梅田は「丁寧、繊細、透明な印象です。ぽむ先生が描かれているまことたちの表情、景色。本当にすてきな作品だなと思っておりますし、そんな作品に関わらせていただけるということで、まことの大事な人と、まことを取り囲む世界をしっかり皆さんに伝えられたらと思っています。アニメとして色づいて、音楽もついて、たくさんのスタッフの方がこの作品をすてきなものにしてくださっているので、ぜひ第1話からまことたちの気持ちを感じていただけたらなと思います」と作品の魅力を語り、7月の放送開始に向けてアピールした。
また、『よふかしのうた』第2期のビジュアル&ティザーPV(URL:https://youtu.be/8Sx5ZgCNTps)も公開。原作者のコトヤマ、監督の板村智幸からコメントも到着した。
コトヤマ コメント
二期発表 自分が一番うれしいのではないかと感じています。
「ここ動いてるところ見れたらうれしいだろうな」と思いながら描いていたあたりの話をやるのではないでしょうか。楽しみです。
コトヤマの漫画はなんだかノリとかその時描きたかったもので出来てしまっているのでアニメはそういった部分をきれいに整理してくれるのでとても勉強になります。
いつもいつも助かっております。
板村智幸 コメント
魅惑的な夜が帰ってくる。
コウとナズナは今後どうなっていくのか。
探偵さんとの対決に続きはあるのか。
漫画は完結しましたが、アニメはこれからです。
夜をドキドキ手探りだったコウ君を思い出すように、アニメも鮮烈な体験を目指して再び奮闘していきます。
漫画既読の方もアニメも好きな方も楽しめるよう頑張ります。
番組情報
『うる星やつら』
フジテレビ系
毎週木曜 深夜0時55分~1時25分ほか
公式サイト:https://uy-allstars.com/
公式サイトBlu-ray Disc & DVD BOXページ:https://uy-allstars.com/bd/
公式X:uy_allstars
公式TikTok:@anime_uruseiyatsura
『先輩はおとこのこ』
フジテレビ系
2024年7月スタート
毎週木曜 深夜0時55分~1時25分ほか
公式サイト:https://senpaiha-otokonoko.com/
『よふかしのうた』
第2期制作決定
公式HP:https://yofukashi-no-uta.com
公式X:yofukashi_pr
公式Instagram:https://www.instagram.com/yofukashi_pr/
©高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会
©2022 コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
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