期待度さらにアップ!19年大河『いだてん』ビートたけし、森山未來、神木隆之介ら7人の出演を発表

ドラマ
2017年12月01日

『いだてん~東京オリムピック噺~』 中村勘九郎・阿部サダヲがW主演を務める、2019年NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の第2弾出演者発表会見が11月29日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、ビートたけし、森山未來、神木隆之介ら7人が出演することが発表された。

 宮藤官九郎が脚本を手掛ける本作は、オリンピックをテーマに大河ドラマとしては33年ぶりとなる近現代史を描く物語。日本が初参加した1912年のストックホルム大会から、1964年の東京オリンピック実現までの激動の52年間を、中村勘九郎と阿部サダヲがリレー形式で主演を務める。

 今回、新たに発表されたキャストは、ビートたけし、森山未來、神木隆之介、橋本愛、峯田和伸、川栄李奈、松尾スズキの7人。たけしは“落語の神様”として知られる古今亭志ん生役、森山は若き日の志ん生・美濃部孝蔵役、神木は志ん生の弟子・五りん役、橋本は浅草の遊女・小梅役、峯田は浅草の人力車夫・清さん役、川栄は五りんの彼女・知恵役、松尾は伝説の落語家・橘家圓喬役を演じる。

 制作統括を務める訓覇圭チーフ・プロデューサーは本作の流れについて「サブタイトルに“東京オリムピック噺”とつけておりまして、1964年の東京オリンピックを間近に控えて、昭和の大名人・古今亭志ん生さんがオリンピックの歴史を振り返り、落語で語っていくというスタイルで描いていきます。“落語の神様”と言われた志ん生さんが、金栗さん(中村)と田畑(阿部)さんを主人公にしたオリンピックの物語をしゃべりつつ、ちょいちょい自分の人生を挟み込んでいって、全47話観終わると志ん生さんの自伝を観たような仕掛けを考えています」と説明。

 志ん生を落語家で一番尊敬しているというたけしは「全盛期の落語の音源も持っていまして、その役がきたことがうれしくてしょうがないんです。ほとんどの仕事にプレッシャーがかかるってことはないんですが、今ひさびさ夜中に落語を聞いたりして、一応頑張っています。(志ん生の)雰囲気が出ればいいと思うんですが、とにかく国宝みたいな人だったから、少しでもそんな感じが出ればいいなと。あとは宮藤官九郎さんが書いた台本のせいです」とコメント。

 たけしが演じる志ん生の若き日を演じる森山は「志ん生さんの若い頃を知っている方は今ほとんど生きていらっしゃらないなかで、どういうふうに美濃部孝蔵を考えればいいかなと今考えているところです。撮影期間の1年半楽しませてもらえればなと思います」と。

 さらに、自身が演じる役が後にたけしが演じることについて「一体誰を参考にしたらいいのか、物まねするわけにもいかないので…」と言葉に詰まっていると、たけしから「俺になるんだから『何だ、バカヤロー!』『ダンカン、バカヤロー!』って言っていればいい」とアドバイス。

 脚本家の宮藤とは映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)以来のタッグとなる神木は「宮藤さんの作るリズムとか、一言一言の言葉だったり、ボケとかツッコミとかそういうのが大好きですし、観ているのも好きです。自分で実際に演じているのも楽しいので、今回もただひたすらに楽しむことができたらいいなと思っています」とにっこり。

 また、東京オリンピックの思い出を聞かれた、たけしは「ちょうど都立の学校に入ったばかりで、都立の学校の生徒は誰も来ない競技場に穴埋めとして行くことになった。国立競技場の陸上ホッケーのインド対パキスタンの決勝戦で、どっちがどっちだか全然分からない」と。さらに、「ヒゲ生やして、ターバン巻いて骨みたいなのを持って走り回っている姿が映って、それをたばこ吸いながら見てたら先生に思いっきり殴られて、『これが世界に放送されるんだバカ』と言われて、家に帰された思い出しかありません」と当時を振り返り、会場を笑わせた。

 2019年大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』は、2019年1月放送予定。

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