中村勘九郎と生田斗真が3月23日、文京区の文京学院大学本郷キャンパス仁愛ホールで行われた大河ドラマ『いだてん』のトークショーに参加した。
第12話「太陽がいっぱい」(3月24日放送)で金栗四三がストックホルムオリンピックに出場。そのタイミングに合わせ、主人公・金栗四三演じる中村勘九郎と日本人初の選手としてオリンピックに出場した三島弥彦演じる生田斗真によるトークショーが開催された。
文京区は東京高等師範学校があり、四三の青春の地でもある。それについて中村は「僕も文京区が青春の地です。歩いていると“金栗四三、青春の地”っていう旗があってそれを見かけるとこっ恥ずかしいです」と。
生田は「青春の地は渋谷なんですが、文京区は嘉納治五郎さんが作られた講道館がありますよね。11話の嘉納先生に一本背負いされるシーンの受け身を練習しました。あの受け身は講道館仕込みの受け身だったんです」と撮影エピソードを明かした。
過去に出演していた大河ドラマと『いだてん』の違いについて聞かれると、生田は「環境がまず違います。『軍師官兵衛』は時代が時代なので緊張感を持って毎回スタジオに向かってました。『いだてん』は弥彦自体がのほほんとしている役だったので、金栗君に毎日会いに行く感じで、そういった緊張感はなかったです」とコメント。
一方の中村は、「隣のスタジオで撮影している朝ドラとほぼ同じ衣装なんですよ。エキストラさんが混乱してます(笑)。学校の授業でも大体飛ばされていた時代ですが、近代を演じてみて、今の日本に一番大事なところなんだなって思います。歴史の授業、逆からやればいいのに」と。生田も「縄文時代の時間、長いもんね」と同調してみせた。
三島にとって金栗はどういう存在かと聞かれると、生田は「ストックホルムオリンピックは2人だけだったので、頼らずにはいられなかったと思います。実際に弥彦を演じていて、金栗が隣にいるのが心の支えになりました。『我らの一歩は意味があるばい』っていう言葉に精神を引きずりながらストックホルムにいましたし、おかげで勘九郎とは距離がぐっと縮まりました。撮影終わったら自転車に乗ってご飯食べに行きました」と。「斗真が全部予約してくれたので助かりました」と明かした中村も、「最初は実際の日記に書かれてあるように嫌いでしたが、三島さん同様に頼るものがなかったので、日本を背負うっていう大きな同志だったんじゃないかと思います」と語った。
大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』
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