大河ドラマ『いだてん』トークショーが長崎県大村市で行われ、中村勘九郎と清水拓哉プロデューサーが参加した。
今回のトークショーは、長崎県が2020東京五輪に向けて、ポルトガルのホストタウンとなっていることから大村市で開催された。
トークショーはクイズを絡めながら、ポルトガルと日本が長崎を通じて深い関係にあったことを紹介。ポルトガル語を語源にする言葉のクイズでは、出題前に勘九郎が答えを話してしまうひと幕も。
2020東京五輪ではマラソンに注目しているという勘九郎は、まさに東京で金栗四三さんが練習していた浅草から芝のコースがマラソンコースに設定されていると目を輝かせた。
また、勘九郎は、最近は金栗と自分が重なってしまうことが多いそうで、走っている人を見かけるだけで「こみ上げてくるんです、変ですよね~」と明かした。
大河ドラマでは珍しい海外ロケの話では、清水プロデューサーが、ストックホルム五輪シーンを実際に現地で撮影したのは、金栗さんが100年前に走ったスタジアムがまだ現存しているからとその理由を説明した。
スタジアムを初めて見た時には、威圧感と当時の金栗さん、三島弥彦さんが、たった二人で来たんだなという感慨深い気持ちがあふれてきて震えたという勘九郎。
ストックホルムでは、スタッフの稼働ルールがあり「少しでも多く撮影したいのに、“ミールブレーク”という休みのルールがあり、もどかしい事もあったが、スタッフの心意気は高く、気持ちの熱い方々で、良い撮影ができたロケでした」と振り返った。
街で撮影していると日本人が珍しいのか、よく現地の方に声をかけられたが、「金栗四三のドラマを撮影している」と説明すると、“ミッシングジャパニーズ”として、日本より金栗さんが有名で驚いたという逸話も。
勘九郎は撮影中、本名で呼び掛けられて振り返ると、中学の同級生がいたという偶然のエピソードも披露した。
白夜に関しては、ドラマと違ってホテルには遮光カーテンがついていて、ゆっくり睡眠がとれたと明かした勘九郎。しかし、大変だったのは、水浴びのシーン。水道を止められて川で水浴びしていたシーンと、冷水浴のシーンをまとめ撮りしたので、ずっと川に入りきつかったと本音を明かした。実は水質もきれいではなく「テレビではあんなにきれいに見えるのですけどね」と話し、笑いを誘った。
清水プロデューサーは、ストックホルムの街の中で裸になって撮影するのは大丈夫なのか、と心配していた胸の内を明かした。マラソンシーンの撮影では「何度も長い走行シーンを撮影してこその放送シーンなので、勘九郎さんには合計20キロ以上走ってもらい、苦労をかけての撮影となった」と振り返った。
トークはポルトガル人選手初めてのオリンピアン・ラザロ選手の話題に移り、ラザロ選手役のプレダさんから届いたメッセージを清水プロデューサーが代読。「ロッカールームで握手したシーンはとっても象徴的で良いシーンでした。プロフェッショナルな日本の『いだてん』チームと仕事できてうれしかった。また勘九郎さんと仕事がしたいので、ぜひ仕事の話があったら呼んでください」と自己アピールも忘れないブレダさんに勘九郎も大爆笑。
また、勘九郎と清水プロデューサーは、ストックホルムから帰って来た後の回も爆笑シーンがあって、本当にさらに面白いドラマになっていると自信をのぞかせた。
大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』
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