11月9日(土)から第2部に突入する、オトナの土ドラ『リカ』(フジテレビ系)で主演を務める高岡早紀からコメントが到着した。
本作は、第2回ホラーサスペンス大賞を受賞した、五十嵐貴久の「リカ」シリーズの中から「リハーサル」「リカ」の2作を原作に、2部構成でドラマ化。純愛を貫くが故に狂気と化してしまう主人公・リカ(高岡)が周囲を破滅に追い込んでいくサイコスリラー。
高岡は「女は28歳で結婚し、家庭に入るのが1番幸せ」と思い込んでおり、自称28歳として、愛するものを手に入れるためなら手段を選ばない“純愛モンスター”リカを演じている。
<高岡早紀 コメント>
◆第1部が終了しましたが、あらためてリカへの思いを教えていただけますか?
いつもそうですが、実際に撮影に入って演じてみないと分からないことがたくさんあります。相手役の方と絡んで想像だけでは分からない反応や想像できなかった部分があります。実際クランクインの前は台本を読んでもリカの気持ちがいまいち分からなかった部分もありました。でも今はリカの心の部分がくっきり見えてきたんです。そんな中で、本当にリカは一途な人だと思っています。邪念がないというと少し違うような気もしますが、やっぱり邪念はないんですよね。一途に相手を想うが故に邪魔者を消していくので、傍から見れば邪念のように思えますが、リカ自身は本当に真っすぐで、特に大矢先生(小池徹平)が死んでしまうシーン(第4話)を撮っていたときに、彼を本当に心から愛していたんだなって感じたんです。
◆リカはかわいらしい部分もたくさん持っているんですね。
そうなんです。もったいない、残念な女性かもしれませんね。でも、それがリカの変わりようもない性格なので仕方がないんです。逆に視聴者の方にリカの良い部分も感じ取っていただけているのであれば、『リカ』という作品が怖いだけではなく、人物像として深みのあるものになれたのかなと思います。女性の視聴者の方は、「私はそこまでじゃないけれども…」と前置きしつつもリカに共感していただける部分はあると思うんです。いっぽう男性は、怖いとか気持ち悪いとかになってしまうのでしょうか。女性の気持ちをくみ取ることが苦手な男性の方には、リカのことは理解ができないかもしれません。そうなると見た目のエッジや行動で判断をしてしまうので、リカを怖いと思いますよね……。
◆リカを演じる上で気をつけていることはありますか?
気をつけているという言い方にはならないですが、演じている時はリカになっていないとできない役です。第1話で「28歳です」って、リカが言った時の周りの反応が個人的にはとても面白かったです。普通の人は自分がこういう風に言ったら、周りがどう印象を受けるか気をつけて発言をしていると思うんです。でも、リカは自分の思いだけを伝える人。だから周りの反応が面白くて笑ってしまいそうだったので、なるべく周りを見ないようにしてリカを貫き通しました。
◆撮影現場では、リカ専用のカメラもあるんですよね。
そうなんです。そういった演出をされていることもあり、私は人間ドラマとしてもちゃんと描かれていると思いました。女性の視聴者にどこか共感していただけたら、リカも救われます
◆リカのような恋愛に一途な思いは理解されますか?
私はそこまで恋愛にのめり込むことがもうないんです。なので、私自身で言うとあまり理解はできませんが、もちろん分からなくはないです。リカはひとりぼっちで友達もいませんが、誰かに必要とされたいとか、誰かを必要とする気持ちが強い人。ひとりでは生きていけない、誰かいてほしいという心情はとても分かります。
◆常にどこかで、運命の人を探しているわけですからね。
かわいいですよね。第2部のリカは少しかわいそうと思うところが私はあって、リカは利用されたのではないかと思うんです。たまたまそういう女性に当たった本間さん(大谷亮平)もかわいそうだと思うけど…。ちょっと対応がひどいな…とか(苦笑)。
◆では、第2部を迎えるにあたり、視聴者の方にメッセージをお願いいたします。
第2部は第1部と全然違うストーリーで、大矢先生を思って3年間引きこもっていたリカが、ついに新しい運命の人を見つけます。リカのまた新しい側面がたくさん散りばめられていて、「あ、こんなことになるのか!」と、さらに楽しめるのではないかと思います。全体的にエンターテインメントの精神に沿って作られていて、実際の話として考えると怖いかもしれませんが、エンタメとして割り切って観ていただけたらとても楽しめるのではないかと思います。現場でも、いい意味で真剣になりすぎるとあまりにも怖い方向にしかならない。でもエンターテインメントとして、ある意味、みんなで面白がりながらやっています。そのほうがきっといい作品ができると思いますし、現場が楽しいのが、私自身も1番いいのかなと思っています。