2020年1月19日(日)スタートの『連続ドラマW 頭取 野崎修平』(WOWOWプライム)の完成披露試写会&舞台あいさつが行われ、主演の織田裕二、松嶋菜々子、小澤征悦、風間俊介、権野元監督が登壇した。
原作・周良貨、漫画・能田茂による同名経済漫画をドラマ化。経営悪化したおおぞら銀行の頭取に再任した野崎が、頭取の座を狙う役員たちから失脚を企てられる中、銀行を再生させようと自分の正義を信じて奮闘する痛快作だ。
続編の放送決定を聞いた時の心境を尋ねられると、織田は「うれしかったです。久しぶりに“ペーペー”を演らせていただいたんです。古谷一行さんはじめ、大先輩の中でやるのは本当に久しぶりだったのでとてもうれしかった。それと同時に、当時は家に帰って必ずビールを飲まないとやっていられないくらいの毎日でした(笑)。これが新橋で1杯やって帰る気分なのかな、と。でも、この素晴らしいチームでまたやれるうれしさもありましたが、あの苦しみが来るのかと一瞬ドキッとしたんです」とサラリーマンに共感しつつ、心境を語った。
そして、野崎が監査役から頭取になったことを受け「同じ人物なのに役職が変わったことで、見える景色が違いました。違う苦しみを味わせていただきました。前作見てないよって方は、併せて放送してくださると思うので、できれば見ていただいてから本作を見ていただけるとうれしいなと思います」とアピールした。
松嶋は「監査役の時は自分が政治の中央に来てないというか、近いところに来ていなかったので、一歩引いて忖度しまくる役っていう感じでした。今回は役員になって、だいぶ政治の中心に入っていき、おおぞら自体をどうやって動かしていくか意見を出せる立場になりました。なので、動きが複雑になって、また発言する力や、前作よりも責任や自信がみなぎる立川祥子として帰ってきた。そこの時間も流れを見ていただきたい」と語った。
前作に引き続きメガホンを取った権野監督は、小澤や風間といった新キャストの顔触れを見て「アクの強い方々に入っていただき、さらにアクの強い話が撮れるのかと思いうれしかったです」と笑顔。アクの強さが大好物だという権野監督は、この日第1話を鑑賞した観客に「2話以降も“背脂たっぷり”という感じの濃さが待っています」と呼びかけた。
小澤は、織田との初共演に興奮したそうで「だってあの織田裕二さんですよ!? あえて“さん”付けはやめよう、あの織田裕二だよ! 存在するのかどうかも疑ってた。雲の上の人だし、都市伝説だと思っていたから…」と熱を込めて語り、織田からツッコまれるひと幕も。
風間も「僕も織田さんと初めてお会いしたとき、『息してる!』と思いました」と賛同して笑いを誘った。
前作が好きだという風間は「前作の空気っていうのが重厚感があって、骨太の作品でしゃべる相手全員が“背脂ましまし”のクセの強い人たちなので、自分もしっかり2本の足で立っていないとと思った。そして、織田さんが前回“ペーペー”の役だったとおっしゃっていましたので、何年後かは分からないですけど“石原頭取”が誕生する可能性も(笑)。虎視眈々と狙ってます(笑)」と野心をあらわにした。
最後に織田が「5話まであります。もし、全て見て、また見たいっていう声が沸き上がったら、ぜひまたこのチームでやりたいなと思います」と締めくくった。
『連続ドラマW 頭取 野崎修平』
WOWOWプライム
2020年1月19日(日)スタート
毎週日曜 後10時
全5話(第1話無料放送)