BSテレ東4月期の真夜中ドラマ枠が原沙知絵主演、磯山さやか共演の『女ともだち』に決定した。
本作は、1983年に連載開始された柴門ふみ原作の時代を令和にアレンジしてドラマ化。恋愛、結婚、不倫などに直面し揺れ動く女性の心理や葛藤などを、主人公のモノローグを多用し丁寧に描いた告白的恋愛白書。
原沙知絵が演じる主人公・乾セツは、DV離婚し、不感症だが大学の同級生との不倫関係をやめられないバツイチのシューズデザイナー。磯山が、セツの高校時代からの親友で、何度も浮気を繰り返してしまう夫を捨て切れない迷える主婦・小野ちさとを演じる。
2人の“女ともだち”と、彼女たちを取り巻く複雑な事情を持った女性たち。女の幸福(しあわせ)は、男によって決まるのだろうか。時代や価値観は変わっても、恋愛における普遍的な女心に共感を生む作品となっている。
セツの不倫相手・平井保、売れっ子カメラマンで浮気癖のあるちさとの夫・ミツルを演じるキャストも追って発表される。
<原沙知絵 コメント>
1980年代に多くの女性たちの支持を集めた柴門ふみさんの名作を令和となったこの時代によみがえらせる事は深いメッセージがあるように感じます。今回、セツという女性を演じさせていただく中で、私自身も人生とは、幸せとは何か、あらためて考えるいい機会になりそうです。
この作品を通して女性達が抱える現実的な悩みにも注目していただき、多くの方々にも自分自身の人生と照らし合わせて考え、何か感じていただけたらと思います。
<磯山さやか コメント>
柴門ふみ先生の漫画や映像化されている作品を見ていました。 今回出演させていただけて、先生の世界観の一部に携われることをとてもうれしく思います。そして、芸能生活20年目のこの時期に、こういった作品、役柄に挑戦させていただくことは、緊張もありますし、楽しみでもあります。
原さん、監督、スタッフさんに助けていただきながら、一生懸命頑張りたいと思います。おそらくいつの時代も、これがリアルなんだろうなと胸が苦しくなります。もがいたり苦しんだりする中で、何かを見つけられるキッカケになればいいなと思っています。
<原作者:柴門ふみ コメント>
今回、再ドラマ化に合わせて、あらためて読み返してみると、精いっぱい強がって生きるヒロインが、「東京ラブストーリー」や「恋する母たち」の登場人物たちの原型であったのだと、気づきました。また、この40年で女性の置かれた環境は大きく変わりましたが、男と女の意識のすれ違いや不倫トラブルは変わらないものだと、あらためて感じております。いつの時代も変わらない女性の純情と強がりを味わっていただければ、と思います。
<小林教子プロデューサー コメント>
バブルな大学時代をアスファルトの上で筋トレをして過ごし、会社に入ったら球場通いで毎日深夜宅送。その後は少年が闘う理由を考えてばかり。現在は山に登るか酒場巡りの日々。そんな私には縁遠い恋愛至上の女だらけの世界。時代は変わり、女性の生き方や恋愛観、結婚観もずいぶん変わった。希代の恋愛ストーリーテラーの読後感を現代にどう表現するのか。責任重大ですが、脚本家、プロデューサー部もさまざまな年代の頼もしい女性が集まりました。素敵な方々に演じていただくことになり、とても楽しみです。監督は肩身が狭そうですが、今を生きる女性に共感してもらえるような作品になるよう、力を結集して作って参ります。
<あらすじ>
セツ(原)と、ちさと(磯山)は高校時代からの親友。今日もちさとの働くダイニングバーにやって来るセツ。シューズデザイナーとして活躍するセツは、イタリアの工房から出向の話を打診され悩んでいた。セツの恋人でもあり不倫相手でもある平井保の妻に、二人の関係がばれてしまった。それなのに別れないと言う平井。自分の完璧さが原因で最初の結婚に失敗したセツは、ちゃらんぽらんな平井との関係に安らぎを見いだしていた。
セツの話を親身になって聞くちさとだったが、彼女自身は夫の不倫に悩まされていた。ちさとの夫は、売れっ子カメラマンのミツル。昔から浮気癖のあるミツルだったが、女の勘が「今度の浮気は本気ではないか」と予感させていた。自分がいない間に家庭を乗っ取られる妄想にさいなまれるちさと。そんな中、予期せぬ出来事がセツを襲う。
真夜中ドラマ
『女ともだち』
2020年4月スタート
BSテレ東
毎週(土)深0・00~0・30
テレビ大阪
毎週(土)深0・56~1・26
原作:柴門ふみ
脚本:吉川菜美、狗飼恭子
監督:久万真路、大内隆弘、吉川鮎太
出演:原沙知絵、磯山さやか ほか