唐沢寿明が、大ヒット海外ドラマ『24』をリメークする10月スタートのテレビ朝日開局60周年記念『24 JAPAN』(全24話、放送枠・放送期間は未定)に主演し、“日本版ジャック・バウアー”を演じる。
2001年に始まった『24』は、キーファー・サザーランド演じるアメリカ連邦機関CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャックが凶悪なテロ事件に立ち向かう物語。テレビ朝日が20世紀FOX社とタッグを組んで製作する日本版は、オリジナル版のシーズン1がベース。24時間の出来事が全24話のリアルタイムで進行するスタイルはそのままに、テロリストに狙われる米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領候補を日本初の女性総理候補に変更して描く。
唐沢が演じるのは、CTU第1支部A班の班長・獅堂現馬(しどう・げんば)。危険を顧みず任務を遂行する一方、状況によっては踏みとどまることの大切さを熟知し、仲間思いで良識のある優秀な捜査官。私生活ではかつて夫婦間にある問題を抱え、一時は妻と別居。一人娘とは良好な関係を築いている。総選挙当日に女性総理候補暗殺計画を阻止する極秘任務に当たるが、同時に自身の娘が誘拐されてしまい…。
オリジナル版を何十回も見ていたほど大ファンだという唐沢は、「当時はジャック・バウアーの同僚トニー・アルメイダが好きで、自分の携帯もCTUの内線電話の着信音にして、友達からの電話には『アルメイダ』と名乗って出ていたんですよ(笑)。だから、出演オファーを受けた時は“あの『24』をリメークするんだ!まさか自分が日本版ジャック・バウアーをやるとは…”と、ずいぶん驚きましたね」と率直な思いを告白。
これまでも『白い巨塔』などさまざまな名作のリメークに挑んできた唐沢だが、今作は「僕のキャリア史上、一番賛否両論あるんじゃない?(笑)」と覚悟した上で、「どの作品も毎回そうですけど、今回も俳優生命を懸けて取り組みます!自分より下の世代の子たちが今後、海外作品のリメーク版にもバンバン挑戦できる環境を整えるためにも、先陣を切る役目は僕が買って出ますよ」と、後輩たちのためにも意欲を燃やしている。
<唐沢寿明(獅堂現馬役)コメント>
『24』は何十回も見ていた作品。当時はジャック・バウアーの同僚で、哀愁漂うトニー・アルメイダが好きで、自分の携帯もCTUの内線電話の着信音にして、友達からの電話には「アルメイダ」と名乗って出ていたんですよ(笑)。だから、日本版リメークの出演オファーを受けたときは「あの『24』をリメークするんだ! まさか自分が日本版ジャック・バウアーをやるとは…」と、ずいぶん驚きましたね。
僕は過去にもリメークもので何回か主演を務めてきましたけど、リメーク作品をやると発表されるたびに、いつも様々な意見をいただきます。『白い巨塔』のときも「唐沢にできるわけないだろ!」って、最初は言われましたから(笑)。今回は僕のキャリア史上、一番賛否両論あるんじゃない?(笑)でも、批判や意見は何をやっても付いて回るものですから、気にしていても仕方ない。オリジナル版が本当に面白いから、そのファンの方も当然たくさんいる。それだけの思いがあるのも当然のことだと思います。自分自身も本当に大好きな作品だから、思い入れも人一倍あります。こんなにも各登場人物が主人公に負けない存在感を出せる作品と巡り会えるチャンスもなかなかありませんし、出演者一丸となって、日本独自の色も出しながら、視聴者の方々が面白いと思える作品を本気で作りたいです。それには、撮影を乗り切るための準備が絶対的に必要。急にアクションシーンが来てもケガをしないよう、通常のトレーニングに加え、護身術を混ぜた結構ハードなトレーニングもして備えています。
どの作品も毎回そうですけど、今回も俳優生命を懸けて取り組みます!自分より下の世代の子たちが今後、海外作品のリメーク版にもバンバン挑戦できる環境を整えるためにも、先陣を切る役目は僕が買って出ますよ。とにかく、まずは『24 JAPAN』を見てください。そこでもし「日本人のみんなも頑張ってるね」と思っていただけたら、逆に応援してほしいんです。視聴者の皆さんとも一緒に『24 JAPAN』を作りたい――そう考えていますので、意見もどんどん出していただきたいと思います。
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