「オトナの土ドラ」シリーズ第26弾となるドラマ『13(サーティーン)』の放送延期に伴い、6月6日(土)午後11時40分から『犯罪症候群 Season 2』を放送することが決定した。
本作は、東海テレビ「オトナの土ドラ」と WOWOW「連続ドラマW」という、ともに独自の世界観のある人間ドラマを目指すドラマ枠が、大人が楽しめるエンターテイメントドラマを目指して、初めて共同製作した作品。
累計50万部を越える貫井徳郎の人気3部作「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」を原作に、初めてドラマ化されたものだ。シーズン2は「殺人症候群」を原作に、谷原章介を主演に描き「連続ドラマW」で放送。シーズン1は「失踪症候群」「誘拐症候群」を原作に、玉山鉄二・主演で「オトナの土ドラ」にて2017年に放送された。
ドラマ全体を通してのテーマは「復讐の是非」。 同じ大切な女性を殺された2人の互いの決意の葛藤や怒り、苦しみを描いた。今回の『犯罪症候群 Season 2』再放送に際して、主演の谷原も「撮影当時は、正義に燃える刑事としての顔と、復讐に手を染める一人の人間の思いのはざまで混乱しました」と率直な心境を語っている。コメント全文は、以下を参照。
<谷原章介 コメント>
今回、「オトナの土ドラ」枠で鏑木刑事が3年ぶりに地上波に登場します。撮影当時は、正義に燃える刑事としての顔と、復讐に手を染める一人の人間の思いのはざまで混乱しました。どちらの気持ちもわかるのですが、それぞれを突き詰めていくと破綻 していく。頭と体がバラバラになるような日々だったなという印象です。
シーズン2の見どころは、事の大小はありますが、どんな人にも選択を迫られる場面があります。ご覧になった皆さんが武藤の、鏑木の身の上に起こった事が許せるのか、受け止められるのか、自分ならどうするのか。もし、ご自身に起こったこととして見ていただけば、より深くこの世界に入れると思います。
僕が演じた鏑木は、刑事でありながら“裏の顔”を持っていて、この作品は誰もが持つ「心の闇」を丁寧に描いた、人間の生き方を考えさせられるものです。今の世界は、日々内向きになっていき、自国のこと、自分のことしか考えない雰囲気に満ちていると思います。
やられたことをやり返すのか、どんなに辛くとも、それを受け止め、負の連鎖を終わらせるのか。全ては自身の選択だと思います。不当な扱いには声を上げるべきだと思います。不毛なやりとりに付き合えば自分が疲弊していくだけ。復讐の先に幸せはないと思います。
皆さんにとって大事なことは何ですか?許せないことは何ですか?あなたにとってかけがえのないものは、失って初めてわかるのかもしれません。鏑木の絶望をみて、そんなことを考えていたただければなと思います。
折しもコロナ禍でエンターテインメントのあり方が見直されていて、僕ら役者は、お腹を満たしたり、道具を生み出したりすることはできませんが、皆さんの心に刺激を、潤いを、癒しを与えることができます。人はパンのみで生きることはできません。皆さんに喜んでいただけるよう、頑張っていきたいです。
僕のおすすめの“STAY HOME”の過ごし方は、溜まりに溜まっているものを片付けること!こんなに家族と一緒にいれる日々は二度とこないと思います。もう出口は見えてきました、濃密な家族との時間を味わい尽くしましょう!
<番組情報>
『犯罪症候群 Season2』
2020年6月6日(土)〜6月27日(土)
毎週土曜日 後11・40〜深0・35(いずれも予定)
全4回(予定)
キャスト:谷原章介、玉山鉄二、渡部篤郎
原作:貫井徳郎「殺人症候群」
制作協力:共同テレビ
製作:WOWOW、東海テレビ
<第1話あらすじ>
ビルから転落したと思われる少年の遺体が見つかり、本庁から所轄に左遷された鏑木(谷原章介)も現場検証に立ち会う。この件は事故死として処理されるが、警視庁の環(渡部篤郎)は不審に思っていた。
環は武藤(玉山鉄二)を呼び出し、ある資料を渡す。それはこの1年で起きた「4人の死亡事故記録」だった。4人には殺人歴があり、彼らの死はすべて“事故死”として処理されていた。そして、今回転落死した少年にも殺人歴があった。
<WEB>
「オトナの土ドラ」サイト:https://www.tokai-tv.com/dodora/