吉川晃司主演ドラマ『探偵・由利麟太郎』(フジテレビ系)に出演する佐野岳のコメントが到着した。
本作は、吉川晃司と志尊淳がバディを組んで事件を解決するホラーミステリー。地上波連続ドラマ初主演となる吉川が演じるのは、元警視庁捜査一課長という経歴を持つ白髪の名探偵・由利麟太郎。そんな由利を敬愛する助手で、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助を志尊が演じる。
7月7日放送の第4話から、2週にわたって描かれている最終章は、“由利麟太郎シリーズ”の中でも最も人気のある「蝶々殺人事件」が原作。舞台は小説と同じく、国の重要文化財でもある大阪市中央公会堂がメインとなっており、撮影も今年2月に同所で行われた。
佐野が演じるのは、さくらに一方的に思いを寄せているテノール歌手の小野。“レディーキラー”の異名を持ち、さくらとの親密な関係も疑われるモテ男で、楽団の知られざる過去を知るキーパーソンとなる。
佐野岳 コメント
◆台本を読んだ時の感想をお願いします。
1回読んだだけでは、すぐに理解できないくらい難解で、さまざまな事実が複雑に絡みあうストーリーでした。複雑さの度合いが、ミステリー好きの人にも満足していただける内容になっているのではないかと思います。ミスリードを誘うような場面がいくつもあるので、そこにも注目していただければと思います。
◆横溝正史ミステリー『探偵・由利麟太郎』作品についてはいかがですか?
横溝作品ならではの世界観がしっかりと表現されているのが、映像としても伝わるのではないかなと思います。
◆歌手・小野竜彦を演じるにあたり意識されたことはありますか?
高岡早紀さん演じるさくら先生への愛情を1番大切にしたいと思いました。小野の全ての原動力が、さくら先生なので、まずは“さくら先生像”を自分の中で作り込んで演じました。
◆吉川晃司さんの印象や、撮影現場でのエピソードを教えてください。
吉川さんとは『下町ロケット』で共演させていただいて以来2度目です。あと、実は僕、吉川さんのライブにも1度行かせていただいたことがあるんです。僕の人生で初めて行ったライブが吉川さんのライブでした。そのライブの時、吉川さんが指輪を無くされたんですよ。舞台上で、「ちょっと待ってくれよ。オレの指輪とれたよ!」って仰って(笑)。思い出深いです。すごく強いオーラを放ってらっしゃるので、緊張しちゃうかなと思っていたんですけど、とてもチャーミングな方で、おどけて見せてくれたり、男でもその魅力に魅せられます。
◆では、志尊淳さんとの共演はいかがでしたか?
志尊君は、常に作品を良いものにしようと現場のことに気を配っていて、柔和な雰囲気とはギャップもあり、とても魅力的だなと思います。
◆最終回の見どころ、視聴者へのメッセージをお願いします。
いろんな愛情の形があって、それ故にどんどん複雑にこじれていく。単に愛情って、響きはいいですけれど、少し道を外すと、憎しみにもつながる危ういものだなと感じます。今回、複雑な愛情というものをキーポイントとして演じたので、そのあたりを楽しみにしていただければと思います。
番組情報
『探偵・由利麟太郎』
カンテレ・フジテレビ系
毎週(火)後9・00~9・54
原作:横溝正史「由利麟太郎シリーズ」
出演:吉川晃司、志尊淳・木本武宏、どんぐり・田辺誠一 ほか
脚本:小林弘利
演出・プロデュース:木村弥寿彦(カンテレ)
プロデューサー:萩原崇(カンテレ)、森井敦(東映京都撮影所)、福島一貴(東映京都撮影所)