7月16日(木)にスタートする木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)に主演する石原さとみが、撮影再開後の心境や医療従事者への思い、視聴者に届けたいメッセージを語った。
本作は、日本の連ドラ史上初となる、病院薬剤師を主人公にした新・医療ドラマ。萬津総合病院薬剤部の病院薬剤師・葵みどり(石原さとみ)が、新人の相原くるみ(西野七瀬)、先輩の瀬野章吾(田中圭)ら薬剤部の面々と共に、患者の“当たり前の日常”を守るために奮闘する姿を描いていく。
石原さとみ コメント
◆ステイホーム期間を経て撮影再開しましたが、今のお気持ちはいかがですか?
「自粛中は“いつ撮影を再開できるんだろう”という不安がありました。新型コロナウイルスに関する情報が多すぎて何を信じて良いのか分からない、というのが不安の要因だったと思います。ようやく撮影再開したその日からは、“もし私自身が油断したらまた撮影が中断して迷惑をかけてしまう”という緊張感、怖さを感じながら撮影に臨んでいます。撮影している時に限らず、プライベートの時間でも気を張っています。それこそ、今は友達に会いたいと思っても、その方がどういう意識を持っていて、どのような対策をしているのかが分からないので。一人一人の自覚の問題だとは思いますが、常に緊張を強いられていますね」
◆ステイホーム期間中、作品への思いをどのように維持されましたか?
「プロデューサーやスタッフの方々とやりとりはさせてもらっていました。そして、視聴者の皆さんに『アンサング・シンデレラ』という作品を忘れられないように“何かしたい”と思っていました。ただ、このような状況なので、このドラマに関わってくださっている医療従事者の方々に負担をかけるわけにはいかない。さまざまなアイデアを巡らした結果、スペシャル動画の制作を提案させていただきました。それが『葵みどりのお薬講座』(公式HPで公開中)です。そしたら、出来上がった台本がとても長くて…(笑)。でも、そういう取り組みもあって、“せりふを覚えて演技をする”ということをステイホーム期間中も忘れることがなくて良かったです。衣装も着て葵を演じていたので、撮影が再開しても“久しぶり”という感じにはならなかったですね」
◆再開後、撮影現場に変化はありましたか?
「撮影が再開したら湾岸スタジオの中が“萬津総合病院”になっていました(笑)。今までロケで撮影していたシーンが、スタジオ内で撮影できるようになったのはとてもありがたいです。換気もしっかりされていますし、スタッフの皆さんがそれぞれに工夫をして、私たちがお芝居をしやすい環境を整えてくださっています。ロケでなくては撮影できないシーンもありますが、高い意識を持って、皆さんにご迷惑をかけないようにしていきたいと思います」
◆共演者の皆さんと再会されて、いかがでしたか?
「すごく不思議なんですけど、2か月間会っていなかったのに前より仲良くなっているんです。キャスト同士の会話もすごく多くなりました。会えない時間に愛を育んでいたわけではないんですけど(笑)、ステイホーム期間を一緒に乗り越えた仲間として、信頼感がより深まったのかもしれません。安心感、居心地の良さが増して、お芝居もナチュラルになっていると思いますね」
◆薬剤師、医療従事者の皆さまへメッセージをお願いします。
「目に見えないウイルスと戦うのは、すごく怖くて不安だと思います。そんな中、寝る時間を割いて、そして自分の命を懸けて多くの患者さんを救ってくださっている皆さんには、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになります。薬剤師の皆さんも防護服を着用されていることと思いますが、着ている間は水も飲めない過酷な現場なのだそうです。検査や治療のAI化も進んではいますが、やっぱり人は人にしか救えないんだと思います。薬剤師の友人は、治癒された患者さんからお礼を言われた時、涙が流れたと話していました。ドラマを通じて、以前にも増して医療従事者の皆さんへの感謝と尊敬を形として表すことができたらと思っています」
◆ドラマのスタートを楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。
「“お待たせしました”という気持ちでいっぱいです。きっと皆さんも薬剤師や医療従事者の方々への思いが、ステイホーム期間を経て変わったのではないかと思います。私自身、今放送することに意味のある作品にしたいという思いで、日々頑張って撮影しています。薬剤師の皆さんにはぜひご覧いただきたいです。今すぐではなくても、お仕事が落ち着いた時で構いません。薬剤師というお仕事は本当に“尊くてかっこいい”ということを伝えたいですし、皆さんを少しでも励ますことができる作品になっていたら良いなと心から思います。話数が進むごとに本当に面白い台本が出来上がっているので、私自身どうなるのかワクワクしています。毎週木曜日は皆さんも一緒にワクワクしていただけたらうれしいです」
番組情報
木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系
第1話:7月16日(木)後10時~11時09分放送 ※15分拡大
毎週(木)後10時~10時54分
<第1話(7月16日(木)放送)あらすじ>
葵みどり(石原さとみ)は萬津総合病院薬剤部で働くキャリア8年目の病院薬剤師。同じ薬剤部の刈谷奈緒子(桜井ユキ)の指示の下、羽倉龍之介(井之脇海)や工藤虹子(金澤美穂)ら病院薬剤師たちが、山のように舞い込んだ処方箋を一つ一つ確認し、調剤、監査といった膨大な作業量をスピーディーにこなしていく。
ある日、薬剤部に新人の相原くるみ(西野七瀬)がやってくる。人手不足に頭を抱える薬剤部にとっては明るいニュースだが、「向いてなかったら辞めようと思ってます」ときっぱり言い切るくるみ。
薬剤部部長の販田聡子(真矢ミキ)がくるみを連れて院内を案内していると、救急センターに心停止の急患が運ばれてくる。そこでくるみは、医師や看護師と連携して緊急処置に当たる病院薬剤師・瀬野章吾(田中圭)とみどりの姿を目の当たりにする。
<出演者>
石原さとみ、西野七瀬、成田凌、桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂/真矢ミキ/迫田孝也、池田鉄洋、でんでん・田中圭
<スタッフ>
原作:『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』荒井ママレ/医療原案:富野浩充
(『月刊コミックゼノン』連載/コアミックス)
脚本:黒岩勉
主題歌:DREAMS COME TRUE『YES AND NO』
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
演出:田中亮、相沢秀幸
制作・著作:フジテレビ第一制作室
©荒井ママレ/NSP 2018