10月18日(日)より放送開始の「連続ドラマW セイレーンの懺悔」で、新木優子がWOWOW連続ドラマW初出演にして、初主演を務めることがわかった。さらに、新木と原作者の中山七里よりコメントも到着。
原作は、今年デビュー10周年を迎えた作家・中山七里の同名小説。“どんでん返しの帝王”の異名を持ち、これまで数々の作品が映像化されて来た中山の作品の中でも、「ドラマ化不可能」と言われていた作品だ。テレビ局を舞台にした同小説は、報道のタブーに切り込んだ衝撃作として、刊行当時から大きな話題を呼んでいた。
主演の新木は、自身初の記者役として、報道番組の新人記者である主人公・朝倉多香美を演じる。あるつらい過去を抱え報道記者という職を選んだ多香美は、番組が不祥事続きで窮地に立たされていながらも、誇りを持って仕事に取り組んでいた。そんな中、女子高生誘拐事件が発生。
事件を追う多香美は、番組の名誉挽回のためにスクープを狙いながら、自身の過去と向き合っていくことに…。そして、事件の真相が明らかになった時、報道記者としての在り方が問われる。自身の信念と報道の自由、哀しい現実の狭間でもがきながらも必死に真実を追い求めていく多香美。今作で本格的なサスペンスドラマの主演という新境地に挑むことになった新木の、これまで見ることのなかった姿にも注目だ。
自身の役柄について、新木は「私が演じる多香美は正義感が強く、自分では抱えきれないようなつらい過去を持っていながらも、強い想いを胸に真実を追い求める姿が印象的です。報道番組の仲間や周りの人々が彼女の想いに突き動かされていったように、自分で何かを変えようと動く力が素晴らしいと思いました」と語る。
原作者の中山は、本作について「モノ作りには決めごとの中でベストを発揮する面白さもあれば、タブーをぶち破る面白さもある。『セイレーンの懺悔』ドラマ化は間違いなく後者である」と明かした。コメント全文は、次ページを参照。
<新木優子 コメント>
本格的なサスペンスへの挑戦、さらに、初めての記者役ということで最初は不安もありましたが…原作・脚本を読み、真実が180度覆されてしまうような衝撃を受け、あまりの面白さにすぐに作品のファンになってしまったので、参加することが出来て嬉しいです。
私が演じる多香美は正義感が強く、自分では抱えきれないようなつらい過去を持っていながらも、強い想いを胸に真実を追い求める姿が印象的です。報道番組の仲間や周りの人々が彼女の想いに突き動かされていったように、自分で何かを変えようと動く力が素晴らしいと思いました。私自身も多香美の強い想いを大切にしながら演じていきたいです。
でも、まだ入社2年目の新人で、一つのことに集中してしまうと周りが見えなくなる危うさも持ち合わせているので、その不安定な脆さも表現したいです。今まで演じたことのない役に挑むので、視聴者の皆様には新しい私をお見せ出来ると思いますし、多香美が記者として成長するとともに、私も作品を通じて成長していけることが楽しみです。
多香美が自分の信念を胸に真実を追い続けたように、激動のこの時代は自分の気持ちを明確にする、そして、その想いに従って生きることが大切ではないかと感じました。この作品が皆様にとっての想いを見つける “ヒント”になれば幸いです。
<原作者・中山七里 コメント>
僕は生来アマノジャクなところがあり、映像化がまず不可能な小説を書いてしまう。海外を舞台にしたりタブーとされているテーマを扱ったりするのはそういう理由だ。
『セイレーンの懺悔』も例に洩れず、連載当初から「中山さん、テレビ局に喧嘩売ってるんですか」とか、「もう清々しいくらいにドラマ化は無理ですね」とか散々言われていたのだ。
ところがやはり連載当初から「これはウチのために書かれたような作品ですね」と熱烈にドラマ化のオファーをいただいた局があった。言わずと知れたWOWOWさんである(この経緯、実は単行本の帯にこっそり記載がある)。
モノ作りには決めごとの中でベストを発揮する面白さもあれば、タブーをぶち破る面白さもある。『セイレーンの懺悔』ドラマ化は間違いなく後者である。
<番組情報>
「連続ドラマW セイレーンの懺悔」
WOWOWプライム
2020年10月18日(日)スタート
毎週日曜よる10時から放送(全4話)
※第1話無料放送
番組サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/sirens/