関ジャニ∞の大倉忠義が、2021年1月スタートの木曜劇場『知ってるワイフ』(フジテレビ系)でフジ系ゴールデン・プライム帯連続ドラマに初主演することが分かった。
本作は、韓国の有料ケーブルテレビチャンネル・tvNで2018年に放送された大ヒットドラマ『知ってるワイフ』が原作。
物語は「結婚生活、こんなはずじゃなかった!あの頃に戻って人生をやり直したい!」と日々なげく恐妻家の主人公が、ある日突然過去にタイムスリップしたところから始まる。
結婚生活5年目、夫も妻も相手への気遣いができなくなっていく頃。唯一の共通の思いは「なんでこの人と結婚してしまったのだろう」。結婚生活の不満と後悔をリアルかつコミカルに描きながら「あの日、あの時に戻りたい」という願いがかなってしまい、奇跡の人生を手に入れた主人公を通して“自分にとって大切な人とはどんな人なのか?”“誰かと人生を生きていくとはどういうことなのか?”というテーマを追求していく。
主演を務めるのは大倉忠義。銀行に勤め、結婚5年目で2児の父親である主人公・剣崎元春を演じる。元春は、職場では上司から業績を上げろと叱責され、仕事に疲れ果てて帰ると妻・澪から怒鳴られる、肩身の狭い毎日を過ごしている。
大学時代、当時高校生だった澪の家庭教師をしたことで次第に親密な仲に。明るくてかわいくて積極的な澪にひかれて結婚。しかし、当初のラブラブな生活はどこへやら、今は澪の罵声におびえながら毎日を過ごしている。
男友達と飲んでは「澪はモンスターだ…」と愚痴をこぼす。会社の同僚は結婚しても幸せそうで、自分だけが貧乏クジを引かされたのではと思っていた矢先、大学時代“女神”と呼ばれ男子学生の憧れの的だった後輩と偶然再会。「好きだったの」と打ち明けられ、「ああ、彼女を選んでいたら…」と後悔してしまう。
そんなある日、元春は街中で話しかけられた男からもらった500円硬貨がきっかけで、突然大学時代にタイムスリップ。そして「過去に戻って選択を変えれば、妻が替わり、人生も変わるのでは」ともくろみ…。
元春の妻で、2児の母親・剣崎澪を演じるのは広瀬アリス。澪は家事、育児、仕事に追われる毎日に疲れ切っている。
高校時代、バスで財布を拾ってわざわざ届けてくれた元春にひと目ぼれし、頼み込んで家庭教師になってもらう。積極的にアタックをするが、元春は子供扱いして取り合ってくれない。そんな時、父親が急死。優しく支えてくれる元春に頼り切っているうちに、いつしか付き合うことに。
ところが結婚5年目の今、優しかった元春が、仕事を言い訳に家事と育児を押し付けて、たまにお願いした子供の保育園のお迎えも忘れる始末。父の法事にも不参加。疲れ果てた一日の終わりに、酔っぱらって帰ってくる元春が憎たらしくてたまらない。
相談したいこともあるのに、ロクに話も聞いてくれず、ほぼワンオペ育児にストレスは限界。子供を寝かしつけた後、ちらかったリビングで発泡酒を飲みながら「なんでこんな風になっちゃったんだろう」とため息をつく毎日を送っている。
広瀬はフジ系連続ドラマ初ヒロインで、大倉とは初共演。木曜劇場への出演、子供を持つ主婦役を演じるのも初となる。
脚本は『救命病棟24時』シリーズや“僕生きシリーズ3部作”などを手掛けた橋部敦子。橋部が海外ドラマ原作の脚本を担当するのは初となる。
演出は『ゴーストライター』(2015年1月期/フジテレビ)、『SUITS/スーツ』(2018年10月期/フジテレビ)などを手掛けた土方政人。
大倉忠義 コメント
◆出演オファーを聞いていかがでしたか
「実は『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』がフジテレビ連続ドラマ初出演でした。それまでオファーを頂けなかったので、“フジテレビに嫌われているんだ…”と勝手に思っていました(笑)。今回は2年ぶりの出演で、主演のお話を頂いて純粋にうれしかったです」
◆企画について
「最近は映画(『窮鼠はチーズの夢を見る』)も舞台(『蜘蛛女のキス』)も相手役が男性のことが多かったので、“あ、女性ともラブストーリーをやっていいんだ”と思いました。とはいえ、タイムスリップしているのでただのラブストーリーではないかもしれませんが(笑)。台本を読む前に、原作ドラマを拝見したのですが、タイムスリップというファンタジーの設定ながらもドラマの世界観に入り込んで見てしまいました。主人公に“なにやってんねん!”とツッコミながら見ていたので、今回は僕自身がそう演じられるように意識しています。さまざまなキャラクターが登場するのでいろんな視点で見ることができますし、視聴者の方が自分自身に置き換えて“自分だったらどうするんだろう?”と考えながら見ていただけたら面白いなと思います。“こんな恋愛したいな”と憧れるラブストーリーというよりも、見てくださる方が自分事としてなにか考えていただけるきっかけになれるような作品だと思います」
◆今回の役柄について
「ひょっとしたら、元春のような方は多いのではないかと思います。自分はまだ結婚していないですけど、結婚したらケンカをするたびに“結婚しなきゃよかった”と後悔するだろうなと想像しました(笑)。だからこそ、既婚、未婚関係なく、誰にでもある感情でリアリティーがある役柄だと思います。“人生が変えられるならタイムスリップしたいな”と僕も考えたことがありますし(笑)。タイムスリップという展開がある中でも、リアルを目指して親近感を感じていただけるように演じています」
◆初共演の広瀬アリスさんについて
「第一印象は…かわいい!(笑)『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ)に一度ゲストで出演していただいたんです。バラエティー番組ですし、僕としてはジョークのつもりだったんですけど、“かわいい、かわいい”言い過ぎてしまったようで…。見る方によっては本気で受け取られていたのではないかと気になっています(笑)。ご本人はめちゃめちゃ芸達者というイメージがあります。いろいろな役柄を演じてこられていますし、『関ジャニ-』の収録でもその場の空気を読み取ってくださっていたのが印象に残っています。今回、一緒にお芝居させていただくのを楽しみにしていました。どれくらいのレベルで罵倒してくれるのか…M心がうずきますね。これもジョークです(笑)。いざ現場でご一緒させていただくと、とにかく明るい方。笑っているか、無か(笑)。オン・オフの切り替えが分かりやすい方でやりやすいです」
◆視聴者へのメッセージ
「このようなご時世の中で、周りの大切な存在をあらためて感じた方も多いのではと思います。ドラマを見てくださる方にとって、身近の愛している人だからこそもっと大事にしようと再認識できるようなきっかけになれればうれしいです。自分たちも考えながらやれたらなと思いますし、明るく楽しいドラマになればいいなと思います」
広瀬アリス コメント
◆フジテレビ初ヒロインとなる今作の出演オファーを聞いていかがでしたか
「“ヒロインだ”と意識しすぎるとプレッシャーに負けてしまいそうになるのですが、純粋にうれしかったです。これまで夫婦という設定や恋人がいる役柄は演じたことがありますが、恋愛がメーンのドラマは25歳にして今回が初めてです。どんな作品になるのかな?と期待が膨らみました」
◆企画について
「タイムスリップで過去にいって未来を変える物語なので、同じ役でもさまざまな年齢や人格に変化があったりするのが、すごく面白いなと思いました。さまざまな澪が登場するので、台本を読みながら、早く演じたいという思いが強くなりました。また、“過去に戻りたい、やり直したい”と考えるのは、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。私も常に思っています(笑)」
◆今回の役柄について
「澪は真っすぐで、すごくエネルギッシュな人だなと思います。何事にも一生懸命な人だからこそ、多忙な毎日で余裕をなくし、元春に当たり散らしてしまいます。一方で、元春の態度や言動は思いやりに欠けるなと感じます。私も日常生活の中で、自分自身や愛犬にささいなことでイラッとしてしまうことがあるのですが、夫婦だと積もり積もるものも大きいはず。元春の何気ない一言に、“なんでそんなこと言われなきゃならないの!”と澪が怒ってしまうのも仕方がないと思います。このドラマをご覧頂いた方が“自分は家族に思いやりを持って接することができているかな”と考えるきっかけになれたらうれしいです。
また、若くして子供を産む役を演じたことはありますが、今回のように結婚、出産をして育児、家事、仕事をこなす母親役は初めてなので楽しみです。同時に、役作りをしながら、世の中のお母さんたちのすごさをあらためて感じています。二人の子役たちと距離を縮めて、本物のお母さんに近づけるよう演じたいです。ちなみに、顔は濃くて私に似ています(笑)」
◆初共演の大倉忠義さんについて
「もしかしたら、足元が3㎝くらい浮いていらっしゃるのかも?と感じることがあります(笑)。というのも、お疲れの時は“僕、疲れています”という顔をなさるし、楽しい時は“今、すごく楽しいです”というのが伝わってきます。それが潔くて、やわらかな空気感を持っていらっしゃる方だなと思います。以前『関ジャニ∞クロニクル』でご一緒させていただいた時は分からなかったので、今回新たな一面を知ることができました」
◆視聴者へのメッセージ
「過去にやり残したこと、やり直したいと思う人の葛藤、そして夫婦や親子、仕事などさまざまな人間模様をリアルに描いている作品です。ドラマをご覧いただいて、自分の身の回りにいる人たちへ思いやりを持って接することができているのか、あらためて考えていただけたらと思います。あとは、登場人物たちの恋愛模様を純粋に楽しんでいただきたいです」
編成企画:狩野雄太(フジテレビ編成部)
◆企画意図について
「脚本の橋部さん、貸川プロデューサーと企画を練っている時に、偶然『知ってるワイフ』を知り、見てみたら面白すぎて一気に見てしまいました。そして、どこの国でも似たような問題があるのだな(笑)と思いながらも、このドラマならではのメッセージがすてきですごくいいなと思い日本の夫婦でもこの物語を作ってみたいと思いました。
また本来はもう少し早くお届けできたらと思っておりましたが、新型コロナウイルスの影響で1月期にお送りする事になりました。このコロナ禍で家族やパートナーと過ごす時間が増えた方も多いと思います。そんな中で、大倉さんも仰る通り、きっと隣の誰かの事を大切に思える、考えるきっかけになるストーリーになっているかと思いますのでぜひご覧いただければ幸いです」
◆キャスティングについて
「主役の元春は、最初は日々に余裕がない30代のスーツ姿の銀行員で、タイムスリップした時は私服の大学生、現代に戻ってきた時はお金持ちのお婿さんと幅広い設定を演じていただかなくてはなりません。また、切なくなったり、後悔したりする場面が多いキャラクターなのですが、『蜘蛛女のキス』や『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』などを拝見させていただき、大倉さんの切ない時や、後悔している時の表情が個人的にとても大好きで、この役を演じて頂くのは、大倉さんをおいて他はいないと思い、ご出演をお願いいたしました。
一方でヒロインの澪も、日常に疲れ怒ってばかりの子持ちの主婦、タイムスリップした時は女子高生、現代に戻ってきたら、独身のキャリアウーマンと幅広い設定があります。そんな澪の周囲を明るくする笑顔だったり、恋する表情だったりと感情の動きもたくさんあるキャラクターを広瀬さんで見てみたいと思いご出演をお願い致しました。また2人ともどこかかわいらしくてほほ笑ましい感じが出ています」
番組情報
木曜劇場『知ってるワイフ』
フジテレビ系
2021年1月スタート
毎週(木)後10時~10時54分
<出演者>
大倉忠義 広瀬アリス
<スタッフ>
脚本:橋部敦子(『僕らは奇跡でできている』『フラジャイル』『フリーター、家を買う』『僕の生きる道』シリーズほか)
編成企画:狩野雄太(フジテレビ編成部『デート~恋とはどんなものかしら~』『世にも奇妙な物語』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』ほか)
プロデュース:貸川聡子(共同テレビ『黒井戸殺し』『警視庁いきもの係』『無痛~診える眼~』『1リットルの涙』ほか)
演出:土方政人(『SUITS/スーツ』『謎解きはディナーのあとで』『ゴーストライター』ほか)
音楽:河野伸(『恋はつづくよどこまでも』『おっさんずラブ』『任侠ヘルパー』『メイちゃんの執事』他)
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
原作:『知ってるワイフ』
制作:Studio Dragon Corporation/Chorokbaem Media
配給:CJ ENM Co.,Ltd
脚本:ヤン・ヒスン
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