大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合ほか)に出演する滝藤賢一からコメントが届いた。
滝藤が演じるのは、13代将軍・足利義輝の弟・覚慶(のちの足利義昭)。本放送再開となる8月30日(日)の第22回「京よりの使者」で初登場する。
覚慶は将軍家の家督相続者以外の子として仏門に入っていたが、義輝(向井理)亡き後、室町幕府最後の将軍として擁立される。政治的手腕に富み、抜群の先見性と外交力がある。
滝藤は、足利義昭という役柄について「脚本家の池端(俊策)先生とお話させていただいた時、僕が演じる足利義昭にはとても思い入れがあるとおっしゃっていました。しかも、今回の『麒麟がくる』では重要なキャラクターとして描かれるとお聞きして、プレッシャーしかありません(笑)」とコメント。
義昭に対しては「幼少期から仏門に入らされ、出家しながら武士教育を受けてきたけど、決められた道にとても不満を持っている人物」というイメージを持っていたという滝藤。
しかし、「池端先生がお書きになる足利義昭像は今までのイメージと全く違い、刀も持ったことがなく、人を殺し合っている戦国時代に人を生かしたい、貧しい人々を救いたいと考えているとても優しい人物として描かれています」と説明した。
さらに「今回は覚慶の時代から描かれています。将軍として担ぎ上げられても、根は将軍ではなく、覚慶の頃のままで、貧しい人のために動く、純朴な義昭のままでありたいと思っています。そんな人物がどのように織田信長(染谷将太)と対立していくのか、今後の展開がとても楽しみです」と語った。
また「自分で言うのも何ですが、覚慶の僧侶姿がめちゃくちゃ似合っています(笑)。駒役の門脇麦さんだけが『すごく似合っていますね』と褒めてくれました。特殊メイクは時間がかかり大変でしたけど、覚慶という人間に導いてくれる最良の味方でした。覚慶の衣装がとても好きです。ぜひ注目していただければと思います」と。
最後に「第22回から、武将たちの新たな駆け引きや戦いが始まります。義昭が上洛し将軍になることで世の中が動き、いろんな人物の思惑が渦巻いていくと思います。義昭は、立場は弱いけど貧しい民に寄り添った心温かい人物として、最後まで大事に演じていきたいと思っています」とコメントした。
番組情報
大河ドラマ『麒麟がくる』
NHK総合ほか
毎週(日)後8・00~8・45
©NHK