悪質債務者への取り立てを任務とする不良債権特別回収部(通称・トッカイ)の苦闘を描いた伊藤英明主演『連続ドラマW トッカイ〜不良債権特別回収部〜』に、ジャニーズの中山優馬が出演することが決定した。
本作は『連続ドラマW しんがり〜山一證券 最後の聖戦〜』『連続ドラマW 石つぶて〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜』に続く、ノンフィクション作家・清武英利の著書の映像化第3弾となる。
バブル経済崩壊後の1996年、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権取り立てを目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構(のちの整理回収機構)」が設立された。中でも悪質債務者への取り立てを任務とする不良債権特別回収部の奮闘は、想像を絶するものだったという。
6兆7800億円もの不良債権を回収するために集められた精鋭たちは、不動産王や闇金融、怪物商人らと長きにわたる熱き闘いを繰り広げていく。泥沼の債権回収に立ち向かい、国民の税金を守るため命を懸けて闘う物語は今、大きな社会不安の中にあるすべての日本人に届けたい壮大な人間ドラマだ。
この度、“トッカイ”チームの最若手であり、住専出身の葉山将人役を、ジャニーズ事務所の中でも若手俳優の1人としてめざましい活躍を見せている中山が演じることを発表。
葉山は主演の伊藤演じるチームのリーダー・柴崎朗と共に、不良債権の回収に奮闘する重要な役どころであり、奇しくも大阪出身と同郷である葉山役に特別な想いも寄せている。
旧住専組の葉山は銀行からの出向組の柴崎とはしばしばぶつかることもあるが、次第にリーダーとしてチームを引っ張る柴崎の姿に尊敬の念を抱いていく。すさまじい熱量をもって臨む中山と、主演の伊藤英明との演技のぶつかり合いに注目だ。
WOWOWでは2017年に初主演を務め、バンフ・ワールド・メディア・フェスティバルでロッキー賞のDrama Series: Non-English Language部門を受賞した『連続ドラマW 北斗-ある殺人者の回心-』以来の連続ドラマWへの出演となる中山。
監督を務めた若松節朗は、中山について「芝居センスが抜群で要求されたものを確実に表現出来るし、自分なりの意見を提案してくれて頼もしい存在です。経験値の高い俳優達を脅かす存在になってくれたら」と語った。
中山は「今の僕たちの世代、そしてもっと若い世代はこの住専問題を知らないのではないかと思います。ですが今を生きている僕たちにとってこの問題は知っておくべき事なのだと思います」と視聴者へメッセージを送った。中山のコメント全文は、次ページを参照。
<中山優馬 コメント>
◆本作のオファーを受けた際のお気持ちや葉山将人役を演じられることについての意気込み。
日本で本当に起きた重大な歴史的問題。この様な重厚な作品に出させて頂ける事、プレッシャーもありますが大変光栄に思います。
色んな出身の方が集い精鋭となってこの問題に立ち向かって行くという台本を読んで、改めて本当に信じられない事が、今、僕たちが生きている日本で起きていたんだと理解しました。
葉山将人は大阪の出身です。僕自身も大阪の出身なので、文化、言葉、血を滾らせて精一杯演じさせて頂ければと思います。
◆伊藤英明との初共演についてや、初の若松監督作品出演について。
若松監督の作品は、繊細さと熱量にいつも見入ってしまっていました。どんな方なんだろうと思いながら現場に入ったのですが、優しい説明や明るくディレクションして頂いて今は現場にとても居やすく、そのせいか前のめりな気持ちで演じさせて頂いています。
伊藤さんとは初めてご一緒させて頂くのですが、小学生の頃母と伊藤さんの映画を見に行き、その後母に懇願して、計4回その作品を映画館で見ました。憧れる方の一人です。伊藤さんをはじめ素敵なキャストの方々と共演させて頂けるので、自分も作品の力の一部になれる様頑張ります。
◆視聴者へのメッセージ。
今の僕たちの世代、そしてもっと若い世代はこの住専問題を知らないのではないかと思います。ですが今を生きている僕たちにとってこの問題は知っておくべき事なのだと思います。
そして、当時この問題と真正面から向き合ってくれた先輩たちの頑張り、苦しみがドラマの中だけではなく、実際にあった事なのだと受けとめて頂きたいと思います。
<作品情報>
『連続ドラマW トッカイ〜不良債権特別回収部〜』
2021年初頭WOWOWプライムにて放送スタート
全12話(第1話無料放送)
原作:清武英利「トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち」(講談社刊)
監督:若松節朗、村谷嘉則
脚本:戸田山雅司
音楽:住友紀人
出演:伊藤英明 中山優馬 ほか
制作協力:共同テレビ
製作:WOWOW
<WEB>
特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/tokkai/