駿河太郎「現場では1日1シーンの男って(笑)」『恐怖新聞』第4話9・19放送

ドラマ
2020年09月16日

『恐怖新聞』

白石聖主演のオトナの土ドラ『恐怖新聞』(東海テレビ・フジテレビ系)に出演する駿河太郎が、今作への思いや役との向き合い方を語った。

1970年代に空前のオカルトブームを巻き起こした、つのだじろうによる戦慄のコミック「恐怖新聞」をジャパニーズホラーのレジェンド・中田秀夫が現代にリブート。未来に起こる災厄を予言し、読むたびに寿命が100日縮むという恐怖新聞が届くようになった女子大生・詩弦(白石)の、死と隣り合わせの悪夢を描くルール系ホラー。

駿河が演じるのは、不可解な事件や事故の現場に現れる冬夜(猪野学)の存在にいち早く気づき、単独で事件の関連性を調べ始める京都東警察署の刑事・篠崎林太郎。現状、詩弦にとって敵か味方か分からない篠崎は今後、恐怖新聞が持つ力を知って変化していく。

駿河太郎コメント

『恐怖新聞』

◆オファーが来たときの心境はいかがでしたか?

まず、中田監督が演出ということで「久々一緒にやりたいな」と思いました。あと、俺コロナで3か月以上仕事してなかったんですよ。「連ドラいつ始まんねやろ?」って思っていた時期やったから、そういう時にこのお話いただいたんで「そりゃもう、やります、やります、喜んでやります」みたいな(笑)。

◆台本を読んだ感想と、役の印象を教えてください。

最初に読ませていただいたのは、全7話中4話まで。原作をきちんと現代にリブートして書いている脚本だったし、自分の役柄も面白そうだったし、何より、これを中田さんが撮るってなったら、より一層面白くなるだろうなぁって期待が膨らみました!篠崎は、ちょっとアウトローっていうか、一匹狼的な刑事なんですが、なんでそうなったかっていうのは話が進むにつれてわかってきます。元は敏腕刑事だったけど、何かがあって廃れていったというか。でも、そこは最初あんまり出さない方がいいのかなと思って、1話や2話では単に型破りな刑事に見えていればいいかなと思って演じていました。台本上、標準語のとことか、コテコテの関西弁のとこは自分なりに言い方を変えさせてもらったりしています。あと、詩弦に対する篠崎の呼びかけが台本では「あなた」だったんですけど、関西弁では「君(きみ)」のほうが関係性が遠く、冷たく感じられるので、詩弦から見て篠崎が不気味な存在に見えたらいいなと思って「君」に変えさせてもらいました。

◆では、主人公を演じている白石聖さんの印象はいかがですか?

白石さんとは初共演なんですけど、しっかりしてますよね。22歳には見えないです。あの若さで座長で、疲れた顔ひとつ見せないなんて、すごいよね。ただね、会話は続かないですよ、世代が違い過ぎて何しゃべったらいいか分からない!(笑)役的にもガッツリ入る間柄じゃないから「あんまり仲良くなりすぎてもな」っていうのもあるし。なので、役的にも誰かと一緒にいるってことは少なくて、いきなりポンと1人で出てきて、ちょっとしゃべって、さっと去るっていう感じなんで、現場では「1日1シーンの男」って呼ばれています(笑)。今回は全編京都ロケなんで、ずっと京都に泊まっているんですが「1日休み」とかがあると、地元が神戸なんで西宮に戻ったりとか。役者は空き時間も多いので、空いた時間をどう活用するかっていうのは常に考えていますね。

◆中田監督とはドラマ『クロユリ団地』(2013年)以来ですね。

はい。監督の印象はそのときと変わらないですね。ただ、役者って1回やった監督ともう1回やれるときって、すごく楽しいんですよ。すごくうれしいし、会っていなかった期間に自分が培ってきたものを監督に見てもらう作業になるので「俺はいろいろ経験しましたよ」というのを今、見せているつもりです。成長を見せられているかどうかは監督の判断なんで、分かんないですけど(笑)。今はそれを楽しんでいます!

◆ちなみに、ホラー作品は得意ですか?

実はあまり得意ではなく、進んで見ることはないですね。別に血が怖いとかはないんですけど、いきなりワッとやられるのが嫌なんですよ。ホラーって言っちゃうとゾワっとしちゃうんで、今回のドラマはホラー・サスペンスぐらいに思っています。立ち位置的にも刑事なんで、いきなり危害を加えられるとかではなく、何かを解いていく側なので、どっちかって言うと視聴者と近い目線なのかな。もし自分に恐怖新聞が届いたら、次の契約者はどうしよ…。あ、新聞を見なければ寿命は縮まらないんだから、届いても、その辺にそっと置いて、ずっと溜めときます、積ん読(つんどく)みたいに。で、不幸なニュースがテレビで流れて来ても、そのどれが当てはまっているのかも分からないまま終わっていくんで、それが1番平和っちゃ平和かな(笑)。

◆視聴者へのメッセージをお願いします。

白石さんは若いのに座長として連日熱心に撮影に臨んでいます。現場としても京都独特のアットホームな雰囲気で、コロナの状況下でもチームとして気持ちをひとつにやってくれています。それもやっぱり白石さんが座長として見せてくれている姿のおかげだと思うので、まずは彼女に注目していただきたいです。篠崎は、ちょこちょこしか出て来ませんけど(笑)、4話では「こんな警察おったら嫌やな」って展開になっていくかもしれません。楽しんでいただけたらなと思っております。

番組情報

オトナの土ドラ『恐怖新聞』
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
毎週土曜 後11時40分~深0時35分

出演:白石聖、佐藤大樹、駿河太郎、横田栄司、片山友希、坂口涼太郎、猪野学/黒木瞳

<第4話(9月19日放送)あらすじ>
詩弦(白石聖)は冬夜(猪野学)から、ベランダ越しに話す青年は隣人・片桐ともをではなく、恐怖新聞を届ける鬼形礼(坂口涼太郎)であること、また、恐怖新聞から逃れるには、誰かに新聞紙に名前を書かせればいいと知る。加えて、勇介(佐藤大樹)と親友・桃香(片山友希)の関係を知った詩弦が思わず取った行動とは…。冬夜が契約者となった悲しい過去や、桃香や篠崎(駿河太郎)の本性も姿を現し、物語はさらなる勢いで加速する。

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