出演者コメント
土村芳
「人から言われたことや自分の願望が、いつの間にか言葉の呪縛となって自分を苦しめていることってあると思うんです。千歳にとってはそれが“普通”という言葉。今回出演させていただくにあたり、私自身も考えさせられました。薬との向き合い方、自分との向き合い方にそっと寄り添ってくれるみどりさん達の存在に、かたくなな心が解けていく温かみを覚えました。一人でも多くの方にこの物語が届きますように」
朝加真由美
「私が演じる世津子の最初の印象は“世間から孤立している母親”でした。でも監督のきめ細やかな舞台づくり、演出の中で、それは“何が何でも娘を守るんだという強い意志”の表れなのだと深く理解しました。私も娘を持つ立場として、この母親がどんなに精神的につらかったか、痛いほどに感じました。最終回から撮影に参加することは、何年この仕事をしていても緊張することですが、監督や主演の石原さとみさん、スタッフの皆様が入りやすい環境を作ってくださったおかげで、安心して演じることができました。少しでも多くの方にご覧いただけたらうれしいです」
入山法子
「出演のお話を頂く前から、一視聴者として拝見していましたので、台本を頂いたときはいち早く読みたいような、終わってほしくなくて読みたくないような、みどりさんたちをのぞき見するような気持ちで拝読しました。お薬を内服することは、大きな願いと共に、同じくらい大きな不安があると思います。最終話は、小さな命を授かった妊婦さんたちのお話です。複雑な心境を生きる人たちをとても丁寧に描いてくださり、現場では気持ちも引き締まりました。ぜひご期待ください」
伊勢志摩
「台本を読むだけで病院の日常がリアルに目に浮かびました。ナースステーションでのちょっとした和み時間、救急の搬送、緊急の手術。医療スタッフは切り替えのプロでもあるのですね。私が実生活でお世話になった助産師さんは本当にパワフルで頼もしくて前向きな方です。“後ろを向いている暇など一切ない!”という感じの人。彼女を念頭に置いて演じました。最終回です。でも“そして人生は続く”のです!お楽しみに」
プロデュース・野田悠介(フジテレビ第一制作室)
「妊婦さんにもさまざまな病気を抱えながら出産に向かっていく方が大勢いらっしゃると思います。持病のために薬を飲み続けながら出産をされる方、子宮収縮抑制剤でコントロールしながら出産される方。ただ、薬の副作用が出たりした時、自分自身も副作用でつらいのに、お腹の中にいる赤ちゃんに対しても良くないんじゃないか、元気に生まれてきてくれるだろうかと不安は絶えないと思います。そんな悩みを抱える妊婦を土村芳さんと入山法子さんに、妊婦の母を朝加真由美さんに繊細かつ丁寧に演じて頂きました。知られざる薬剤師の新たな一面をこの最終回でお届けできると思っております。ぜひ、ご覧ください!」
番組情報
木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
最終話 2020年9月24日(木)後10時~10時54分
毎週(木)後10時~10時54分
<最終話(9月24日(木)放送)あらすじ>
妊娠35周目の向坂千歳(土村芳)が家でお腹を打って倒れ、母の世津子(朝加真由美)に連れられてやって来た。幸い母子ともに大事はなかったが、千歳が立ちくらみで転倒したと聞いたみどりは抗てんかん薬の服用を尋ねる。千歳にはてんかんの既住があった。千歳と世津子はきちんと服用していたと答える。しかし、入院した千歳はこっそり抗てんかん薬を捨てていた。それを同室の星名優(入山法子)が見てしまう。しかし、服薬を確認するみどりに、千歳は飲んでいると嘘をついて…。
<出演者>
石原さとみ、西野七瀬、成田凌、桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂/真矢ミキ/迫田孝也、池田鉄洋、でんでん・田中圭
<スタッフ>
原作:『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』荒井ママレ/医療原案:富野浩充(『月刊コミックゼノン』連載/コアミックス)
脚本:黒岩勉
主題歌:DREAMS COME TRUE『YES AND NO』
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
演出:田中亮、相沢秀幸
制作・著作:フジテレビ第一制作室
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