杉咲花がヒロインを演じる連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合ほか)のロケレポートが届いた。
連続テレビ小説103作目となる本作は“大阪のお母さん”として親しまれた女優・浪花千栄子の人生をモデルに、物語を大胆に再構成してドラマ化。大正から戦後の大阪を舞台に、喜劇女優として活躍した女性の波乱万丈の生涯を描く。脚本はドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』などの八津弘幸が手掛ける。
9月上旬のロケでは、17歳になった千代(杉咲)が道頓堀の芝居茶屋でお茶子として働くシーンを撮影。京都の撮影所におよそ100年前の道頓堀をオープンセットで再現し、当時の道頓堀に実在した劇場がモチーフになっている鶴亀座やえびす座といった芝居小屋をはじめ、道頓堀に軒を連ねる芝居茶屋や飲食店などの店舗が作り出された。
活気あふれる道頓堀の町を座布団を抱えた千代が駆け抜けていくという場面では、大勢の人が行き交う中、座布団を抱えて全力疾走する杉咲の動きをクレーンカメラが追うというテクニカルな撮影のため、入念なリハーサルが行われた。
スタッフの指示にもハツラツとした笑顔で応える杉咲。迎えた本番では、「ごめんやっしゃ!ごめんやっしゃ!」と声を上げながら、座布団を抱えて走り、町を行き交う人々と「おはようさんでございます」と笑顔であいさつを交わしていた。
杉咲はオープンセットでの撮影について、「歩く人たちみんなの表情が生き生きとして見えたのは、色とりどりの旗やのれんがうれしそうに踊るエネルギッシュな道頓堀のセットに入っただけで、力強いパワーを受け取ることができるからなのだろうなと感じました」と。
そして「私自身もその一人で、セットに入るといつも、活気のある道頓堀に置いていかれないように、しゃんと立って、がしがし歩くぞ!という気持ちにさせられています。きっとドラマを観てくださる方々にも、道頓堀という町から、そこを歩く人々の姿から、パワーを受け取っていただくことができるのではないかと思っています」と手応えを明かした。
番組情報
連続テレビ小説『おちょやん』
NHK総合・BSプレミアム
2020年11月30日(月)スタート
©NHK