杉咲花がヒロインを演じる連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合ほか)のロケレポート第2弾が届いた。
連続テレビ小説103作目となる本作は“大阪のお母さん”として親しまれた女優・浪花千栄子の人生をモデルに、物語を大胆に再構成してドラマ化。大正から戦後の大阪を舞台に、喜劇女優として活躍した女性の波乱万丈の生涯を描く。脚本はドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』などの八津弘幸が手掛ける。
9月上旬の京都ロケ。撮影は、100年前の道頓堀が再現された撮影所のオープンセットで行われ、主人公・竹井千代役の杉咲、芝居茶屋「岡安」の女将・岡田シズ役の篠原涼子、千代の父親・竹井テルヲ役のトータス松本、千代ののちの伴侶となる天海一平役の成田凌が参加した。
薄紫色の着物で登場した篠原は、杉咲と笑顔で言葉を交わし、現場は華やかな雰囲気に。本番では、威厳と気品を兼ね備えた女将に変身し、千代に対して厳しくも温かみのある佇まいで接した。
杉咲と松本の共演シーンは、2人とも真剣な表情で、程よい緊張感の中、無事に撮影が終了。何気ないやりとりの端々からは、本当の父娘のような和やかな空気感が。そして、これまでドラマや映画、CMで何度も共演してきた成田とは撮影の合間も笑顔で冗談を言い合っていた。
撮影を終えた杉咲は、「篠原さんのチャーミングなお人柄が、厳しくも愛のあるシズさんの中にそっと潜んでいるからこその温かさ、だめだめなお父ちゃんだけれど、それでも千代が手を差し伸べてしまう理由を現場に立って強く実感したのはトータスさんが演じられているからこそだと感じています」と。
成田との共演については、「一平とのシーンの時だけに感じられる安心感は、きっとこれまでに成田さんと数々の作品でご一緒させていただいた今までの時間を含めて、お互いに培ってきたものが役ともリンクしているのではないかなと感じています」と語った。
そして「出会うべくしてお互いにこの役と出会えたのではないかと私は勝手に思ってしまっています。すてきな共演者の皆さまとの時間をこれからも大切に過ごしていきたいと思います」と心境を明かした。
このオープンセットは、美術空間デザイナーの荒川淳彦とNHK大阪の掛幸善によるタッグで制作。2人は、大正時代に道頓堀に実在した劇場をモチーフに芝居小屋をデザイン。さらに残されていた写真や地図、当時発行されていた雑誌の挿絵などの資料を基に、全長およそ80メートルにわたる道頓堀の通りに連なるカフェや飲食店などの店舗もデザインしている。
番組情報
連続テレビ小説『おちょやん』
NHK総合・BSプレミアム
2020年11月30日(月)スタート
©NHK