<仲村トオル コメント>
今回は、仕事も家族も失うことになった、本当にかわいそうな人を演じましたが、現場の充実感はとてもありました。
シリーズ作品の中で、ある回のある役、を演じる場合、レギュラーの方々が作ってきた現場の空気というものがあるので、転校生のような心持ちになります。その空気の中に入るのは難しい、と感じるんです。でも、今まで多くの現場を共有してきた内片輝監督の作品だったので、そういうことも全くと言っていいほど気にならなかったですし、むしろ居心地の良い現場でした。
役の置かれた状況としては、辛いシーンも多かったんですが、現場では良い時間を過ごさせていただいた、と思います。演じた【高原】は、“この人を反面教師にしてください”というような生き方をしてしまった人、という印象です。
僕らの世代は、いい大学に入って、いい会社に入れば、いい人生が約束される、と大方の人が考えているような時代だったと思います。それは今思うと、僕らの先輩たちが作ってくれた“いい世の中”“いい人生設計”だったのかも知れません。
でも、そんな時代の中で、彼はそうはいかなかった。【高原】に僕がもし何か言ってあげられる言葉があるとしたら、“自分の価値観よりも柔軟性。そして信念みたいなものを貫くよりも、臨機応変に対応できる力があれば良かったのかもしれない”ということでしょうか…。
視聴者の皆様は【高原】という人を反面教師にしてよりよい人生を歩んでいただきたい、と思います。
<音尾琢真 コメント>
いつ『コールドケース』に呼んでいただけるのかとずっと思っていました(笑)。念願が叶いました。しかし、ゲストという形で出る人物がたくさんいるので、そんなに個人個人の分量が多いというわけではないのですが、総合的にいろんな人と絡み合うことでうまくお話に溶け込めることができていたらいいなと思っています。
出演した第4話は、不思議なお話でした。人の心は分からない、台本だけでは“何でこの人がこの事件をここまでやってしまったんだろう”と思いましたが、内片輝監督はシーンごとにしっかりとビジョンを持って挑まれる方だったので、それだけ考えている監督がいるからこそ、きっと自然と見ている視聴者の方々にも、うまいことしっくりくる作品がつくれるんじゃないかなと思いました。
私と仲村トオルさんの2人の工場のシーンが、なかなか近年あまり見かけない長さのシーンだったので、注目して見ていただきたいです。加えて『コールドケース』シリーズ特有の“若返り”が私にもちょっと施されたりしているので、日本だってこんなに技術があるんだぞということを楽しんで見てもらいたいです。
<番組情報>
『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』
WOWOWプライム
2020年12月5日(土)放送スタート
毎週土曜 後10・00〜(全10話)
※第1話無料放送
出演:吉田羊 永山絢斗 滝藤賢一 光石研/三浦友和
第3話ゲスト陣:有村架純 岩田剛典
泉澤祐希 仁村紗和 松原智恵子 若林豪
第4話ゲスト陣:仲村トオル 音尾琢真
<WEB>
特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/coldcase3/
番組公式Instagram:@coldcase_jp
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