10月17日(土)スタートのオトナの土ドラ『さくらの親子丼』(東海テレビ・フジテレビ系)で主演を務める真矢ミキが、第3弾の放送を前に心境を語った。
「オトナの土ドラ」初のシリーズ第3弾となる本作は、傷ついた子どもたちと世話焼きおばさんが織り成す、苦難と希望のヒューマンドラマ。民間の子どもシェルターを舞台に、主人公・九十九さくら(真矢)が、温かい料理を通じて傷ついた子どもたちと心を通わせていく。
真矢ミキ コメント
◆撮影も快調に進み、“さくら”として生きる忙しい日々が続いていますね。
さくらを演じるほど、自分と一体化してくる気がします。私自身もどこまでがさくらで、どこまでが自分か分からなくなってきたと思うことが多いですし、この役は、撮影現場でさくらを演じているだけでは、視聴者の皆さんに何かが見えてしまうものがあると思います。『さくらの親子丼』はどこか私を正してくれますし、定期的に“人生のバイブル”のように台本がやってくる(笑)。さくらのように本職以外で、何かの役に立てないかと思うことも多くなりました。さくらに関してはどんな映り方をしていても、どう見られてもいいと思っています。逆に言うと自分を知ることができる時間のような気もしています。それはいいことばかりではなく、「年を重ねた顔つきになってきた、私って今こんな感じなんだ…」と思うことも(笑)。カメラの中のさくらは生身の自分のような感じがします。
◆シリーズ化にあたり、どのようなところが視聴者の方に共感、支持されていると感じられますか?
時代と合致していることだと思います。平成から令和、コロナ禍でさらに虐待や育児放棄などのニュースを拝見するたびに、またさくらに出会えることの必然性を感じています。シリーズを通してさくらも私もお互いに成長させていただいていますし、それが色濃く見える作品です。
◆前作と違うと感じたところはありますか?
今まで以上に描かれている世界が広がっていて。さくらは法廷にも行き、社会が直面している児童虐待の実状をより深く知り、今までのように正義感だけでは走れない。今回のさくらはとても迷っているように感じます。時代も変わり、子どもたちとの普通の会話がより難しくなってきて、もしかしたらさくらは今の時代とは逆行したウザさがあるのかも知れません。でも“それでも言わせて、守らせて”と愛のあるしつこさみたいなものを、痛い思いをしながら演じています。
◆真矢さんにとって、さくらはどういう存在ですか?
愛着がありますし、さくらのように見過ごせないところも似ていると思います。さくらに出会ったことにより、直線的な正義や優しさだけが全てではなく、いろんな優しさがあっていいことも学んでいます。正義感も出し方によっては、その人の人生を大きく変える出来事も起きてしまう。“善人”とは、とてもいい言葉だと思って生きてきましたが、単純にとらえてはいけない、とてもセンシティブな言葉だと思いました。
◆子どもたちに伝えたいことは何ですか?
シェルターのようにかくまってくれるところ、自分たちを守ってくれる場所があるということを情報として目から耳から入れていただきたいです。視聴者の中にはお子様もいらして、前作の時には「さくらさんでしょ?」と声をかけていただいたり、若い方からお手紙をいただいたりということがありました。このドラマは大人の方が見ていると思っていたので驚きましたが、お子様にお声がけしていただくような機会を持つと、何かしらの影響はあるのかと感じます。能動的になりたいと思います。
◆視聴者へのメッセージをお願いいたします。
厳しい状況の中ですが、コロナ禍で虐待のニュースを私たちは日常的に目にし、耳にし、さらに増加している気がしていて、この物語は決して遠い話ではないと思っています。さくらは説教がましくはなりたくないですが、できる範囲のことでいいので、皆さんが思う目線で子どもたちを応援し、私たち大人も子どもたちと変わらずぶつかりながら生きているというところを見ていただきたいと思います。
<第1話(10月17日(土)放送)あらすじ>
九十九さくら(真矢ミキ)は、弁護士の三谷桃子(名取裕子)が新たに作った子どもシェルター、第2ハチドリの家でスタッフとして働いている。そこへ、親を訴えた10歳の子ども(清水香帆)と父親から教育虐待を受けている阪巻梨花(永瀬莉子)が救いを求めてきた。梨花のコタン(子供担当弁護)は、新人弁護士・宮部雪乃(新川優愛)が担当することになり、正義感に燃えて守ろうと決意するが…。豊富な経験と、子供たちを温かく見つめる“強靭なおばさん”に待ち受ける新たな試練とは?待望の第3シリーズいよいよ開幕!
番組情報
オトナの土ドラ『さくらの親子丼』
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
2020年10月17日(土)スタート
毎週土曜 後11時40分~深0時35分
※初回のみ後11時50分~
出演:真矢ミキ、新川優愛、山崎静代/井本彩花、hibiki、倉島颯良、西本まりん、清水香帆、遠藤健慎、後藤田しゅんすけ、永瀬莉子、細田佳央太/鶴見辰吾、名取裕子