<原作・夏川草介 コメント>
◆テレビ東京にて『神様のカルテ』がドラマ化すると聞いた時の感想をお聞かせください。
テレビ東京と聞いただけで、なんとなく明るい気持ちになったのは、子供のころ色々なアニメを見せてもらった愉快な思い出があったからです。コロナ騒ぎで医療現場は混乱をきわめ、殺伐とした毎日でしたが、愉快な思い出とともに楽しいニュースが届いたので、今しばらくは医師を続けられそうです。
◆主人公・栗原一止を福士蒼汰さんが演じるとお聞きになった際の感想をお聞かせください。
長身、イケメンの主人公なら、私の周りの看護師たちも大いに喜んでくれます。ただ間違いなく私のもとには、彼女たちからの「先生には似ていないわね」という見当違いのひと言が飛んできます。笑顔で聞き流せるように、今から心の準備をしておきます。
◆注目してほしいシーンなどはございますでしょうか?
ひとつひとつのシーン以上に、それぞれの人物の生き方を描いた作品です。勧善懲悪でも、弱肉強食でもない、人間の優しさや美しさといったものが伝われば嬉しく思います。
◆視聴者のみなさまへメッセージをお願い致します。
辛いことの多い世の中です。辛い世の中になっている原因の多くは、ウイルスや気候変動や日経平均株価にあるのではなく、人間の心の在り方にあると私は思っています。誰かを攻撃するのではなく、誰かを支えることによって、辛い世界に少しずつ明るい光が差し込む。そんな景色が、この作品を通じて少しでも多くの人に伝わってほしいと願っています。
<番組情報>
ドラマスペシャル『神様のカルテ』
テレビ東京系
2020年1月クール
原作:夏川草介
出演:福士蒼汰 ほか
<イントロダクション>
栗原一止(福士蒼汰)は信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く内科医。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事で、睡眠が3日取れないこともあるが、 妻・ハルに支えられ日々の診療をなんとかこなしている。
そんな一止に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みが増えハルと過ごす時間も増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか?“命”の現場で葛藤しながら生きる栗原が出した答えとは…。
<WEB>
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kamisama_karte/
©夏川草介/小学館