<大地康雄 コメント>
脚本を読む前にどんな役ですか?と聞いたら「ある秘密を長い間抱えて生きてきた男です」と、そこにまず興味が湧きました。そしてその「秘密」もなるほどなぁと、こんな風に事件に巻き込まれたり、長い間秘密を抱えたまま生きたり、自分でもあり得るなと感じました。
僕が何かを演じるときに大事にしているのは「どれだけその役に共感できるか」ということです。自分でも同じように「秘密」を準備しながら演じさせてもらいました。こうやってコロナで撮影期間が延び、秘密を抱えている期間が長かったもので(笑)、終わった今はちょっと肩の力が抜けてほっとした気分です。
瀧本(智行)さんの脚本に出演するのは2度目ですが、大事なところはなにもト書きに書かれていなくて「・・・」なんです。「これは監督と俳優、現場に託す」というそんなメッセージが込められているのではないかと勝手に推測しながらラストの表情を演じました。
皆さんだったら運命の分かれ道でどんな選択をするのか、考えながら楽しんでみていただけますと嬉しいです。
<村田雄浩 コメント>
シリーズのファンでいつか出たいなとずっと思っていたので、この役を頂けたことに感謝していますし、とても嬉しかったです。
『コールドケース』は実際にあった事件などを題材にしていることも多いと思いますが、この話も外国の方とのコミュニケーションの取り方の難しさだったり、私の役のように自分の世界に入り込みすぎてしまうとトラブルが起きてしまいますよということを発信していて、そんな物語をつくられている番組スタッフの皆さんに敬意を表します。
事件の真相に至るまでの積み重ねの部分を、大地さんをはじめとする大ベテランの先輩方と一緒につくりあげていますので、その流れを意識してみてもらえると嬉しいです。
日常の中のほんのちょっとしたことが起爆剤になって何か大きなことが起きてしまうものだし、人には言えることと言えないことがあるよねと改めて痛感した回でした。
<ガッツ石松 コメント>
まずは『コールドケース』に出演出来て嬉しかったです。そして、コロナの影響で撮影が中断し、長らく撮影が止まっておりましたがようやく「OK牧場」になり、ホッとしております(笑)。
今回は児玉という個性派の男の役を演じておりますが、現代は自分の年齢よりも上の84歳の役でした。それなりになりきった演技をしているつもりでございますので、注目してみていただけますと嬉しいです。
仕上がりももちろんですが、この物語が皆さんにどう届くのかが非常に楽しみですね。
<趙珉和 コメント>
質の高い脚本と監督をはじめ最高のスタッフに恵まれた作品にただただ圧倒されるばかりでしたが、本当にいい現場だなと思いました。WOWOW独自のあまり日の当たらないようなところにしっかり光を当てるという、そんな素敵な作品に関われて凄く嬉しかったです。
僕自身も在日韓国人ですが、日本の状況や実際のところは、問題を抱えて生きている人がたくさんいるわけで、今回の役を演じることで「このままじゃいかんな」と考えなおすきっかけにもなりました。今回の最後のシーンや祭りの風景が、ご覧いただく皆さんのなかでどういうカタルシスを生むのかが非常に気になります。反応を楽しみにしております。