石原さとみ「幸せを知ることができる尊い作品」新春ドラマSP『人生最高の贈りもの』21年1・4放送

ドラマ
2020年11月20日

石原さとみが新春ドラマスペシャル『人生最高の贈りもの』(テレビ東京系)に出演することが分かった。

本作は、余命宣告を受けた一人の女性と、彼女を取り巻く家族の絆を描いた愛と感動のヒューマンドラマ。脚本は『姉ちゃんの恋人』『ひよっこ』などの岡田惠和、監督は、60年以上の演出キャリアを誇り、2011年に旭日小綬章を受章した石橋冠。石原は本作でテレビ東京ドラマ初主演となる。

主人公・田渕ゆり子(石原)は人知れず余命宣告を受けていた。早くに妻を亡くし東京で一人暮らしをする父と長野で穏やかに暮らす夫、彼女の家族や彼女を取り巻く人々は大切な人に降りかかった運命をどう受け入れ、どう向きあい、そしてどんな同じ時を過ごすのか。それぞれの人生や思いが交錯する中で、ゆり子が胸に秘めていた決断とは…。

新春ドラマスペシャル『人生最高の贈りもの』は、2021年1月4日(月)後8時から放送される。

<石原さとみ(田渕ゆり子 役)コメント>

◆ドラマ特別企画『人生最高の贈りもの』の放送が決定いたしました。作品の印象をお聞かせください。

岡田さんの脚本には、せりふやト書きに“どうとらえるかは役者次第”みたいな余白が多くて、こういう余白があって考えさせられるものをやりたいと思っていたので、台本を頂いた時、とてもうれしかったです。せりふは、説明台詞じゃなくてちゃんとその人の心が動いたときに発する言葉になっていて、こういう作品をやらせて頂いて、さらにうれしくなりました。

◆本作のような“家族”がテーマの作品に出演された感想をお聞かせください。

本作では、父親との2人のシーンが多いのですが、私自身、父親と二人っきりで生活することが人生で一度もないので、少し難しかったです。全父親が感じる、娘に対しての思いみたいなものがあるのかなと思うと、より切ないというか、娘なのにちょっと他人感があるというか…。ただ、自分の命と向き合うときに、そこを少しだけ近づけていくっていうのはすごく美しくて、そういう選択があるのだと感じました。

病気や余命があってもこれだけ日常を尊く映しているのを見て、お茶を入れるにしても、ご飯を作るにしても、ただ家で過ごすにしても、自分自身の生活にも豊かさを生み出すことに幸せを感じられる今の自分だからこそできる作品だと感じました。

特別な喜びを求めるのではなく、ただ一緒においしいものを作って、おいしいって言えて、その空間すらもなにか心地がいいというか…。こういう中で、一緒のものを作って達成感を味わうのは、親子でも成立するし兄弟でも成立するような、生活の幸せを知ることができる尊い作品だなと思いました。

最近は、自分で自炊したものがすごくおいしくて、体も心も喜んでいるのがわかるんです。それが幸せだと感じられる自分になれた時に、こういう作品に携わることができているなんて、すごいタイミングだなと思います。ありがたいです。

◆石橋冠監督とのエピソードをお聞かせください。

スタッフ含めみんなが尊敬していて、慈しんでいて、ついていきたいと思っている監督です。作品中のキャラクターを愛してしてくださっているのが伝わってきますし、監督の雰囲気がこの物語を作っている感じがして、今回、石橋監督とご一緒できてとてもうれしいです。ずっとやりたいと思っていたので、これからもこういう作品をやっていきたいです。

◆テレビ東京ドラマ初主演となりましたが、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

台本を読んでも、現場に入ってからもあたたかい気持ちになれて、今の自分だからできると思える作品に出会えました。この作品に込められた穏やかさとか温かさとか優しさとか…日常の尊さみたいなものが伝わって、見てくださっている方々の生活が少しでも温かくなったらいいなと思います。見てほしいです。ちゃんと伝わったらいいなと思います。放送が楽しみです。

<脚本家・岡田惠和 コメント>

尊敬する先輩、八木康夫プロデューサーと、オリジナルでとくに放送のあてもなく脚本をつくりました。
どういうドラマが観たいか、つくりたいかを想いながら書きました。
いとおしい父と娘の物語が完成しました。
きっと好きだと思ってくれるに違いないと、テレビ東京の田淵プロデューサーに読んでいただいたところ「これやりましょう!」と。
まんまと罠にはまってくれました。大好きです。感謝です。
そして石橋冠さんという、この仕事して30年以上になりますが、一度だけ「ファンなんです、仕事してください」と告白した大好きな方が演出してくれることになりました。幸せです。
そして、石原さとみさん。ずっと同じテレビドラマの世界で仕事してきて、何故だかご一緒する機会がなかった大好きな俳優さんです。
彼女は、スーパーな力を持っているわけではないけど、きちんと理不尽なことや曲がった世界に物申す主人公を演じることが多かったと思います。そしてその作品は女性たちに確実に力を贈っています。女性たちだけじゃなく、今を生きるすべての物申せない人たちに。それは素晴らしいことです。
でも俳優としての石原さんの魅力はそれだけではない。今回のドラマのようなホームドラマの中の、どこにでもいるような女性の役も、絶対に上手い。絶対すてきであると、確信しています。
甘えたいけどできない、どうも素直に思ったことを言えない、でも父のことが大好きで。そんなヒロインを素敵に演じてくださっています。間違いないです。今回、やっと出会えたと思っています、うれしいです。
これから発表になる、父や、夫たちもとても豪華ですてきな俳優さんたちです。
どうか心地よく心に響くドラマを、楽しみにしていただきたいと思います。

<監督・石橋冠 コメント>

脚本を読んだ時、想像がつかない新鮮な展開に圧倒されました。余計な説明や注釈もなく、ひたすら父と娘のかたちにこだわった岡田さんの作劇術に感嘆し、初めて「本直し」という儀式をしませんでした。大げさな表現を避け、脚本の意図通り素直に爽やかに撮ろうと思いました。
石原さとみさんは理想のキャスティングでした。決して大げさな表現をせず、きわめて日常的な自然な演技をしてくれました。
明るさと悲しさ、それを自然にこなした豊かな表現力に驚きました。石原さんの暖かい演技を楽しんでいただけたらと思います。そして「悲しみ」の本質に思い至ってくだされば幸いです。

番組情報

新春ドラマスペシャル『人生最高の贈りもの』
テレビ東京系
2021年1月4日(月)後8・00~9・54

出演:石原さとみほか
脚本:岡田惠和
演出:石橋冠

WEB

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/greatest_gift/

©テレビ東京

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