『SPEC サーガ黎明篇「Knockin’on 冷泉’s SPEC Door」~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~』が2月18日(木)からParaviで独占配信される。
2010年10月期にTBSの金曜ドラマ枠で放送された『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件 特別対策係事件簿~』。その独特な世界観と巧妙かつコミカルな演出は多くの人を虜にし、2018年には続編の『SICK’S』が制作され、今なお根強い人気を誇っている。
『SPEC』の世界の中でも、奇抜な衣装とセリフ、物語のカギとなる預言の数々で抜群の存在感を放っていたのが、田中哲司演じる冷泉俊明。放送10周年となる2020年に向けて、キーマンだった冷泉の物語を制作するプロジェクトが進行、記念作品として「Knockin’on 冷泉’s SPEC Door」が完成した。
本作では、冷泉と侍従の豊福真己が過去を回想する形で物語が進んでいく。本名である「鈴木俊明」の名で健康食品の訪問販売営業マンとして働いていた若かりし頃の冷泉を、佐藤隆太が演じる。
撮影前に衣装を合わせる際、田中は「連続ドラマの時は真夏でこの衣装なので地獄でした。今回は春先だし快適に撮影できるから気持ちが楽です」と10年前を振り返っていた。
しかし、2020年3月26日にクランクインしたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月1日に撮影が一時見合わせ。キャスト・スタッフのスケジュールが合致し、撮影が再開されたのは8月19日で、冷泉の衣装を着ての撮影はまたも真夏に。メインビジュアルにも使用された過酷な護摩行の撮影も乗り越え、撮影は無事に終了。予定していたスケジュールとは大幅にずれてしまったが、ついに配信開始に至った。
「SPEC サーガ」は『ケイゾク』『SPEC』『SICK’S』の3部作からなり、「Knockin’on 冷泉’s SPEC Door」には、『ケイゾク』に登場した木戸彩の妹・木戸晶役で鈴木紗理奈が出演。また、『SPEC』に登場した病を処方する医師・海野亮太(安田顕)も、物語のカギを握る人物として登場する。
田中哲司 コメント
何年か前にある若手俳優と話していて、僕と初めて会った時、「うわ~冷泉が居る!」と思ったそうです。
気恥ずかしいと同時に、この作品の影響力を感じました。
「SPEC」の冷泉役は、初めての堤監督だったので、独特な撮影のやり方に面食らい、必死で現場に通ったのを覚えています。あれから10年。また冷泉をやれる喜びもつかの間、何故か撮影は真夏。あのカツラと衣装は、もはや着ぐるみです。久しぶりに地獄の撮影を体験しました。いや~痺れました。
そしてなんと、佐藤隆太君が若き日の冷泉をやってくれているので、もう、心強いしかありません。
佐藤隆太 コメント
「SPEC」という人気シリーズに参加できる事を光栄に思うと同時に、初めての連ドラ出演作『池袋ウエストゲートパーク』からちょうど20年がたったタイミングで、また堤監督とご一緒させていただけた事が僕にとってはとても感慨深く、最高にうれしかったです。
とはいえ、オファーをいただいた時は「なんじゃコレはっ!?」と思い切りツッコミましたが。(ちなみに顔はめっちゃ笑顔)
設定が斬新過ぎて。
冷泉さんの若かりし頃…って、俺もう40だし。
俺がやる位なら哲司さんがそのままやった方が、すんなり観られるんじゃないですか…とか。
そんなこんなでハナから突っ込みどころは満載なのですが、この現場に入る前段階からの遊び心のお陰で、僕も「SPEC」の世界に仲間入りさせていただけたので感謝しています。
哲司さんが作り上げた冷泉さんは多くのファンの方から愛されているキャラクターなので、演じる事にかなりのプレッシャーがありましたが、堤監督とプロデューサーの植田さんから「気にせず楽しんで演じてください」と言っていただけたので、その言葉をありがたく頂戴し(笑)、他では味わえない世界観を思い切り堪能させて貰いましたっ!
いや~、楽しかったなぁ!!!
あとは、この興奮を視聴者の方々と共有できればと願うばかりです。
どうぞよろしくお願いいたします!
鈴木紗理奈 コメント
世界中がこんな状況の中、ドラマや映画、たくさんの作品に触れる機会が多くなっている事が希望と光になっています。
そんな時期にこの作品に関わらせていただいた事が、わたし自身の生きるエネルギーともなりました。
ぜひ、「SPEC」ワールドを思う存分堪能していただき、充実したステイホームを過ごしてください。
大政絢 コメント
「SPEC」に参加できる!!!
「SPEC」ファンでもあった私は、初めてお話しをいただいた時、驚きと喜び、両方の感情がわきました!
私が演じる美里は純粋さ、真っ直ぐさを持ちながら、鈴木俊明に出会い運命が変わっていきます。
あまり性格をお話しするとネタバレになってしまいそうなので…。
撮影でレモンをかじるシーンがあったんですが、田中哲司さんと佐藤隆太さんをただただ尊敬しました!
かじった後は酸っぱいだけではなく、苦い? 痛い? そのシーンを何度も演じていたことにも驚きながら、私もそのレモンの苦味を感じ、より一層堤組に参加できている…! といううれしさも込み上げてきて、さまざまな感情が出てくる撮影期間でした!!
ぜひ、期待して待っていただけるとうれしいです!
©TBS