天海祐希、佐藤浩市、仲野太賀、仲里依紗らが、3月29日(月)放送の『昔話法廷〜「桃太郎」裁判〜』(Eテレ)に出演決定。天海らキャスト4名より、コメントも到着した。
「もし昔話の登場人物が訴えられたら…?」という設定のもと描かれる、Eテレの法廷ドラマシリーズ『昔話法廷』。番組の最終章となる「桃太郎裁判」の放送が、3月29日(月)に決定した。
今回裁かれる被告人は桃太郎。鬼ヶ島に押し入り、持っていた刀で鬼たちを殺傷、財産を奪った強盗殺人の罪に問われてしまう。そして証人として、殺された鬼の妻、桃太郎のおばあさん、桃太郎といっしょに鬼を襲った犬が出廷。桃から生まれた桃太郎は何者か? 鬼はなぜ鬼ヶ島に住んでいるのか? 昔話の“空白部分”に大胆な解釈を加え、“その後”を描いていく。
脚本は、『ごちそうさん』『おんな城主 直虎』などを手がけた森下佳子。そして法廷の登場人物として、天海祐希、佐藤浩市、仲野太賀、仲里依紗、白石加代子、恒松祐里の出演が決定した。
発表にあたり、桃太郎役の仲野は「子どもたちがこのドラマを見たら、きっとよくわからない気持ちになると思いますが、その『よくわからない』というのはすごく大切なことですし、その上で自分自身の答えを出してみてほしいと思います」とメッセージを寄せる。
検察官役の天海も「大人がみてももちろん面白いですし、お子さんたちには楽しんでいただくと同時に、いろいろな問題を考えていただける作品になると思います」と自信をのぞかせた。キャスト4名からのコメント全文は、次ページを参照。
天海祐希(検察官役)コメント
『昔話法廷』の“桃太郎”編に出演し、桃太郎と一騎打ち、弁護人と丁々発止を続ける検察官の役を全力で演じました。
大人がみてももちろん面白いですし、お子さんたちには楽しんでいただくと同時に、いろいろな問題を考えていただける作品になると思います。
この法廷劇がどなたかとの会話の糧になれたらとてもありがたく、幸せに思います。
佐藤浩市(弁護人役)コメント
奇想天外な発想の中で物語が進みながら、語られていることは、今の社会でも通じることです。
そういう意味では、「犬と会話をする」というありえない設定であっても「リアリズム」をもって伝えられるように見せなければいけない。
だからこその役者の真剣みが問われるわけで、そこに嘘があってはいけないと思って演じました。
仲野太賀(桃太郎役)コメント
今はネットやテレビといったメディアの力がすごく強いので、自分で考えるという思考が停止してしまうことがあると思います。でも本当は、自分の価値観で考えて判断するべき局面も多いですよね。
子どもたちがこのドラマを見たら、きっとよくわからない気持ちになると思いますが、その「よくわからない」というのはすごく大切なことですし、その上で自分自身の答えを出してみてほしいと思います。
仲里依紗(鬼の妻役)コメント
本来の「桃太郎」には、私が演じた「鬼の妻」は出てこないと思うんです。でも桃太郎に退治された鬼にも家族がいて、生活があったんだという発想を子どもたちに抱いてもらって、そこからいろいろな立場の人の気持ちを想像してもらえると嬉しいですね。
子どもたちが学校の授業やご家庭で見た時に、この作品について楽しくディスカッションし、いろいろな意見が出る場になることを願っています。
番組情報
『昔話法廷〜「桃太郎」裁判〜』
Eテレ
2021年3月29日(月)前9・00〜9・30
番組HP:https://www.nhk.or.jp/school/sougou/houtei/
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