2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合ほか)のリモート取材会が先日開催され、ヒロイン・橘安子を演じる上白石萌音が登壇した。
『カムカムエヴリバディ』は、連続テレビ小説『ちりとてちん』の藤本有紀が、ラジオ英語講座と、あんこ・野球・ジャズ・時代劇を題材に書き下ろす“朝ドラ”第105作。上白石萌音・深津絵里・川栄李奈の3人が、母から娘へとバトンをつなぎ、戦前から戦後、そして令和まで物語を紡いでいくヒロインを演じる。
そしてこの度、本作のリモート取材会が開催され、ヒロイン・橘安子を演じる上白石が登壇。3月26日(金)にクランクインしたといい、「本当に毎日現場に行くことがうれしくて仕方がない日々を過ごしています。まさに『カムカムエヴリバディ』という名前のように、皆さんが『おいで! 楽しんでいこう!』と声を掛けてくださる太陽のような明るさを持ったチームで、安子としてのびのびとお芝居をさせていただいています」と笑顔を浮かべる。
安子の役柄については「愛情たっぷりに育てられた幸せな女の子で、私は14歳からの彼女を演じさせていただいているのですが、とにかくピュアでかわいらしい人柄です。それをまた助長するのが岡山弁で、岡山の土地が持つ柔らかさや大きさが詰まった岡山弁を話しているだけで、安子に近づけるような気がしています」とコメント。
また、安子は岡山県の和菓子店「たちばな」で生まれ育ち、和菓子が大好きという一面を持つが、それは上白石自身も同様のようで「私も和菓子が大好きなんですよ。一番はなかなか決められないのですが、クランクインしてから和菓子指導の先生が『これが“たちばな”の味です』と出してくださったおはぎが本当に美味しかったので、今のところ一番はおはぎです」と和菓子への愛を語る場面も。
舞台となる岡山県にもクランクインの2日前に訪れたといい、「初めて訪れたんですが、不思議とそんな気がしなかったんです。流れている時間の速度や空気みたいなものが、ちょっと私の地元にも似ていて」と明かした上白石。
「台本で岡山の地名などをたくさん読んでいたからか、全てがしっくりきて、答え合わせができたような気がしています。『ああ、ここで生まれ育ったから安子はこういう子になったんだな』というのを感じて、安子がストンと入ってきました」と振り返った。
初めて台本を読んだ際の感想を聞かれると「なんて素敵なんだって心から思いました。せりふの一言一言が本当に温かくて、これに携われることに幸せを感じながら読んだのが最初でした。でも、毎晩のように頭から最後まで台本を読んでいるのですが、何度読んでもその思いは変わらないです」と。