4月20日(火)スタートの川口春奈主演の火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系 毎週(火)後10・00~10・57)のリモート制作発表会見が行われ、川口春奈、横浜流星、丸山隆平(関ジャニ∞)、中村アン、飯尾和樹(ずん)、山下美月(乃木坂46)、高橋文哉 、向井理、夏川結衣が登壇した。
本作は、キレイに着飾ることで自分の居場所を得ていたヒロインが、価値観の違う人々とひとつ屋根の下で暮らしながら、恋をしたり、友情を深める中で、鎧を脱ぎ捨て、自分らしく生きる姿を描く“うちキュン”ラブストーリー。主人公の“着飾る女”真柴くるみを川口春奈、ルームシェアする“ミニマリスト男”藤野駿を横浜流星が演じる。
飯尾の司会進行で始まった会見。役柄について川口は「普段はインテリアショップの広報、そしてインフルエンサーという2足のわらじで、とにかく自分を着飾って、自分磨きをしてと、けなげで一生懸命で、自分でもやりながら『真柴、頑張れ』って応援したくなるようなキャラクターです。そして、ルームシェアでまったく違う価値観を持った個性的なすてきな人たちと出会うことで、いろいろなことを教えてもらったり、気づかされたり、自分らしく生きていこうと思えるようになったり、そんな真っすぐな女性です。日々楽しく撮影しております」と。
横浜は「駿はキッチンカーでバルを営業している料理人で、シンプルを追求するミニマリスト。真柴とは正反対な役柄で、この二人の掛け合いもぜひ注目していただきたい」と語った。
丸山も「関西人の役ってわりと明るい元気なイメージだと思うんですけど、今回の陽人はちょっと違った感じで、ちょっとした男の色気もなんかでてくるかも…! くるみちゃんに恋をしたりする場面も楽しみつつ、僕と駿のはとこの関係性っていうのも、どんどん話が進むにつれて見えてきたりするので、そこも楽しみにしていただけたら」とアピールした。
向井は「社長というと堅苦しい感じなのかなと思っていたんですが、流行に敏感で、現場が大好きな子供心を忘れない楽しい人です。プロデューサーの新井(順子)さんにクランクインする前にどういうふうにいればいいのかを相談したら、『いい感じに』『自然体で』といったフワっとしたことを言われたので、楽しみつつすごくフワっとやって、特に何も残さないまま毎日帰ろうかなと思っています」と明かした。
川口演じる真柴の会社の後輩・茅野七海を演じる山下は「自分に自信がなくて、真柴さんにすごく憧れているんですけど、そのやる気とか熱意をあまり表に出せない低温女子の役です。ファッションとかヘアメークも真柴さんとは正反対で着飾らない女子なので、そこにも注目して見てもらいたいです」と。
山下と同じく後輩の秋葉亮を演じる高橋は「秋葉は新入社員の後輩。“令和の新人”と言われている、すごく人懐っこくおっちょこちょいで、人が大好きな青年です。茅野先輩に恋をする役柄となっております」と説明した。
ドラマの撮影では、会社とルームシェアでパート分けされていることから、この会見で初めて全員そろったという。川口は「なかなか交わることのないメンバーなので、不思議な感じがしますね。でも初めて交わったとは思えないぐらいアットホームな感じを勝手に感じています」と心境を明かした。
クランクイン前に会社パートの撮影を見学したという横浜は「勝手に会った気でいました!」と明かし、高橋、山下、向井が横浜とあいさつし、飯尾も同じシーンにいたことを告白。これに飯尾は「え、誰も教えてくれないじゃないですか!」と驚いていた。
放送に先駆け第1話を見た感想を問われると、川口は「皆さんがどう思ってくれるんだろうっていうのが気になりますし、ドキドキワクワクしてます。インフルエンサーとして常に携帯を持っている役柄なんですけど、ピコピコとSNSを更新したりするのが画に出ていたり、すごく今っぽいというか新しいなと思いました。お家が素晴らしいので、そこでのみんなのやりとりや掛け合いをのほほんと見てました」と語った。
また、真柴を演じるに当たって意識していることを問われると、川口は「着飾って頑張る子なんです。全ては会社と社長のために身も心も削って、時間も削って頑張る子なんですけど、その姿が見ている方に『おまえ、頑張れよ』って応援してもらいたい。ただピコピコやって、着飾って、意味もなく自分を取り繕っているだけには見えたくないなとは思うので、共感していただきたいし、彼女の頑張る姿、一生懸命なところを泥臭くやりたいなと思ってやってます」と明かした。
本作で華麗な包丁さばきを見せる横浜は、クランクイン前に2か月ほど練習したという。「今まで自炊もしてこなかったので、この作品をきっかけに始めました。一から教えてもらって、家でも練習していて、今切るのが得意なのは玉ねぎです(笑)」と語った。
テンションが高めの駿という役柄について、横浜は「自分にないものを持っていて、難しいですね。クランクイン前に監督からは『3枚目で(明石家)さんまさんや大泉(洋)さん路線の感じで駿をやってほしい』と。不安や迷いみたいなものもあったんですけど、今はようやく楽しくできるようになってきたので、もっと向き合って駿として生きれたらいいなと思っています。僕自身、明るいほうではないので、テンション上げています」と裏話を明かした。
オンラインカウンセラー役を務める丸山は「そもそも僕が人に相談されたりしない人ので、それをなりわいにしている職業の人の役っていうのが新鮮で面白いです。人に寄り添うとか、人との距離感とか、それぞれ悩みが尽きないし、すごく特殊な職業で、ある意味ないものを買っていただく職業。陽人のオンラインカウンセラーのセットを見て、『こんな感じなんや、今は』と、現代の便利さが生んだ豊かなコンテンツだなと思って演じています」と感心していた。
また、ルームシェアでのシーンについて問われると、丸山は「塚原監督が日常を過ごしている人たちとで出てくる会話の中から自然に出てくる距離感を大切にされる方なので、それをどういうふうにやっていこうかと。特に駿と2人で話しているところは、はとこ感だったりというのを。僕、初日が駿とのシーンだったんですけど、『2~3個あるせりふのやりとりだけで距離感を作ってほしいから、2人で考えて』と言われました」と明かすと、横浜が「目でアイコンタクトですよね」と。丸山は「そうそう。あうんの呼吸じゃないけど、『2人の独特の空気を作ってきて』と。それがどんどん香子さん、真柴さん、羽瀬さんとの間にも出てくると思う」と裏話を交えて語った。
羽瀬を演じるにあたり、髪を30センチほどバッサリ切ったという中村は「このお話を頂いた時と、自分が髪を切りたいと思ったタイミングが合ったので決断しました。11月くらいに一度ウイッグを買って試して。新しい自分と出会いたかったのと、皆さんとの作品で切りたかったっていうのもあって、ターニングポイントになるように頑張りたいと思っています。今すごく羽瀬さんという役が大好きですし、気持ちいいですね。ちょっとツンデレの役なので、男性っぽくいようと思っています」と明かした。
家主としてルームシェアを見守る香子を演じる夏川は「皆さん若くて、その中に交ぜていただいてうれしいんですけど、まぶしいって感じ。キラキラしていて、一緒にお仕事をしていてもすごく楽しいし、きらめいてる、ときめいてるってこういうことねっていうのを実感しております」と語った。
謎多き社長・葉山を演じる向井は「1話からわりととんでもないことをやらかしますね。『ちょっと抜けているとか、完璧に見えるけど助けてあげたいと思わせるようなことをやってほしい』というオーダーが来ています。あざとくならないようにしないといけないので難しいんですよ。現場でアイデアを出しつつ、なるべくナチュラルにと心がけてやっています」と明かした。
感情を表に出さない茅野を演じる山下は「普段は、自分で低温だなって思うことはなかったんですけど、素晴らしい皆さんとお仕事をしていると、たまに自分に自信がなくなっちゃって、何でここに自分がいるんだろう、何をしているんだろうと急に素の自分に戻る瞬間があって、そこは茅野ちゃんと重なる部分があるんだな」と共感したことを明かした。
令和の新人・秋葉を演じる高橋は「楽しいです。飯尾さん演じる松下課長にイェーイってできる新入社員はいないと思うので、そういう距離感は大事にして、選びながらですけど、人との距離を縮めたり離したりっていうのは意識して演じています」と明かし、自身との共通点を問われると「秋葉はお姉ちゃんが2人いる末っ子なんですけど、僕はお兄ちゃんが2人いる末っ子なんです。なので、そこの末っ子感は近しいんですけど、その末っ子の甘えん坊な部分を秋葉はみんなに出せるんですけど、僕は人を選んでしまって…」と告白。飯尾が「この中で甘えられる人は?」と問うと、「まだ皆さん厳しいですかね。もう少し撮影が進めば…」と語った。
そんな山下と高橋が出演するParaviオリジナルストーリー『着飾らない恋には理由があって』の話も。山下は「本編は“うちゅキュン”なんですけど、Paraviは“じわキュン”。私が低温女子の役なので、秋葉君と出会って、だんだんと自分の知らなかった一面が引き出されて、体温がだんだん上がって、恋もヒートアップしていくのかなといった感じです」と説明。飯尾が「じゃあ、とろ火かな?」と返すと、高橋が「こっちは強火で行ってるつもりなんですけど、響いてるのはとろ火くらいなのかも。それこそいろんな角度からアプローチをしていく。素直に真っすぐと自分の思いを伝えるところは憧れるというか、こんなに素直に自分の気持ちを女性に言える男の子は、今どきそんなに多くないんじゃないかなと思う」と明かした。
この『着飾らない恋には理由があって』の初回に川口も登場することが発表され、川口は「まだ見れていないので、私も楽しみ」と期待を寄せた。
ここで、川口から松下を演じるに当たって意識していることを問われた飯尾は「奥さんと子供が2人いる設定で、湘南新宿ラインで品川経由して通勤しているイメージでやっております」と明かすと、川口らから「細かいですね~」「リアル!」と声が上がった。
ここで、キャストそれぞれの“うちキュン”ポイントを紹介することに。横浜は「全体的に真柴の一生懸命に奮闘して毎日を生きている姿はキュンというか、ドシンというか。そこは駿と同じで心打たれましたね」と。
高橋は「向井さんと川口さんのネクタイのシーンが好きでしたね。葉山社長の、全てを真柴さんに任せてる感と、すごく女性らしい顔で結ばれている川口さんの姿が僕は好きでしたね」と明かした。
丸山は中間管理職・松下を演じる飯尾を挙げ、「いるよね、こういう人。助けてあげたいな、みたいな。若い力に押しつぶされそうな姿にキュンときましたね。きっと働かれている方って、共感される方多いと思うんです。頑張ろうって思えると思うし、僕もグループで同じような役割を担っている部分があるので、共感という意味でキュンとしました」と。
向井は「個人的には、山下さんの『オールスター感謝祭』が一番。キュンというか、(賞金を)何に使うのかなと今でもドキドキしてます」と『オールスター感謝祭』で総合優勝し、賞金を獲得した山下に興味津々。山下は「現場で何を使うかと話していて、ルンバを買いました! あとは現場に差し入れさせていただきます」と賞金の使い道を明かした。
山下は「会社の社長室のウオークインクローゼットで、真柴さんが葉山社長の洋服を着替える時に、急に葉山社長がバッと服を脱ぐんですよ。背中が真柴さんの目の前に合って、その時1人で見ていたんですけど、ビックリしすぎちゃって、“おおっ”て目を隠しちゃいました」と告白すると、向井が「あれがクランクインでしたからね(笑)。いきなり脱いでくれって言われたからどうなるんだろうって思った」と明かした。
また、星野源が書き下ろした主題歌について、川口は「すごいしっとり聞かせる系のすばらしい歌声でした。主題歌って作品を作るうえで一つの世界観を作っていただいたり、キャラクターの心情に寄り添うような、温かいというか、切ないというか。声がすてきだなとあらためて思いました」と感想を。
横浜も「歌詞もめちゃくちゃ深くて、よりこの作品を盛り上げてくれて、深く魅力的にしてくれる楽曲だったので、すてきだと思うので皆さんに早く聴いてもらいたいですね」と。
丸山は「きっとこの世界感と一緒に聴いたら皆さんきっと好きになる楽曲だと思う。お源さん(星野)に連絡したら、ちょうど制作中で『楽しみにしてます』とやりとりをさせてもらいました」と明かした。
最後に、横浜が「うちキュンもあり、恋愛だけじゃなくて、人間ドラマも描かれていて、新しい火曜ドラマになっているんじゃないかなと思っています。皆さんの気持ちを明るく、心を癒やし、励みになるような作品になっていると思うので、ぜひご覧ください」と見どころをアピール。
川口は「毎日生きているといいことだけじゃないし、大変なこともたくさんあって、うまくいかない日もあるのは皆さん同じだと思うんですけど、また明日から頑張ろうって、ちょっと前向きな、ポジティブになれる、頑張る全ての人の背中を押せるような、そんな温かいドラマになっていると思いますので、ぜひ皆さんご覧になってください」とメッセージを送った。
火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』
TBS系
2021年4月20日スタート
毎週火曜 後10・00~10・57
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